2015年1月20日火曜日

garden-5

  • <Gar(4)- 01:並アマのラウンド>
    ・・・
    ・遠い昔の初ラウンド、単純に疲れて「ゴルフのどこが面白いのか?」と思った記憶がある。
    ・・・
    ・ラウンド前日の練習ではそこそこボールを打てたのに、本番では一発もあたらずヘトヘトに疲れただけ・・・の記憶がある。
    ・・・
    ・試打会で選んだオーバースペックのクラブで5ホールしかスイングが持たなかった記憶がある。
    ・・・
    ・ダウンスイングに「タメ」のある1ラウンドで一打限定の会心ショットの余韻が忘れられなかった記憶がある。
    ・・・
    ・スコアに拘らないと決心したラウンドで「そこそこ良いスコアなのに、何故か物足りなく感じた」記憶がある。
    ・・・
    ・18ホールを通じて(程よい)緊張感を保ち、最終パットをシッカリ打てると・・・幸せな達成感に浸れるこのごろ。
    ・・・・・♪
    ・・・
    Gf:ちょっと~・・・回想モードに浸ってないで話を進めてください。
    ・・・
    Ad:sorry !
    「第7章―龍玉」がMr. Cに贈る「イデアルへの挑戦」企画書です。
    ☆5項と☆6項が重要ポイントです。
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:第1関門「トップ姿勢」では「仮トップ姿勢」、「見た目トップ姿勢」、「本トップ姿勢」の概念と構造理解が必須です。
    ・・・
    Gf:<Dia(2)-07:極座標の2重構造(2)><Dia(3)-11:トップ姿勢と巧緻作業モード>が関連項目ですね。
    ・・・
    Ad:第2関門「シャフトアクション第3ポジション」では(ω波)の反射動態、{近位振動節、左内肘、MPL}の位置関係の理解が必須です。
    ・・・
    Gf:<Dia(4)-13~16:シャフトの物理的特性とスイング構造(1)~(4)>が関連項目ですね。
    ・・・
    Ad:インパクトボックス(2011)は2011年時点での「4軸構造の結論」です。
    位識点、位識点シフトの概念理解が必須です。
    ・・・
    Gf:第6章8項「体重移動と深部感覚」が関連項目ですね。
    ・・・
    Ad:「才能ベースの感性のゴルフ」や「若さベースの力勝負」に行き詰まった方は、是非「イデアルへの挑戦」にトライしてみてください。
    ・・・
    Gf:疑問点、問題点がでてきたら・・・?
    ・・・
    Ad:「コメント」欄ご利用をお願いします。誠実に対応させて頂きます。
    ・・・
    <Gar(4)- 02:並アマのゴルフスタイル>
    ・・・
    Ad:並アマのゴルフスタイルには
    ①健康のため、散歩がわりに仲間と楽しくラウンドすることが目的
    ②まれに出るかもしれない会心の当たりの爽快感を味わうことが目的
    ③自分の持てる能力を発揮して1ラウンドを作品として仕上げることが目的
    などが考えられますよね。
    スタイルの優劣・是非を論ずる訳ではないけれど・・・・ゴルフ君はどのタイプ?
    ・・・
    Gf:・・・・しいて言えば③かな~
    ・・・
    Ad:カッコいいですもんね~③は!
    ここで問題。スタイル③を選択するには何が必要?
    ・・・
    Gf:ん~ 完成度は別にして「己のスイング」を持ってること・・・かな
    ・・・
    Ad:コースと対話するには手持ちの札が必要ですよね。
    ・・・
    Gf:はい。最後に頼れる「8番アイアン」です。
    ・・・
    Ad:スタイル①、②ではどーですか?
    ・・・
    Gf:スタイル①ならクラブでボールを「ポコン」と打てれば良い感じですね。
    スタイル②では「お手本」傍らに力勝負の練習が必要かもしれません。
    ・・・
    Ad:スタイル①、②とも「勘に頼るスイング」でショットの表現型が異なるだけ・・・ということ。
    ・・・
    Gf:まぁ~ そんな感じ。
    ・・・
    Ad:一種の消耗戦であるラウンドを乗り切る「自前のスイング」獲得にはそれなりの「足が地に着いた努力」が必要ですよね。
    ・・・
    Gf:「足が地に着いた努力」・・・・説明してください。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」的には「イデアル」習得の“努力”ということになるんですが~
    「トップ位置を決める」と「脇を締める」という技術論で考察しましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    「トップを決める」も「脇を締める」もスクールで習う項目ですけど・・・
    ・・・
    Ad:「イデアルへの挑戦」では第1関門が「トップ姿勢」、第2関門が「シャフトアクションの第3ポジション」でした。
    スクールで習う「トップ位置を決める」は第1関門そのもの、「脇を締める」は第2関門関連項目です。
    ・・・
    Gf:ゴルフスイングを扱うのだからポイントは一緒ですよね~
    ・・・
    Ad:インストラクターが並アマ生徒に
    「トップ位置はここで、脇はこの位置に締める・・・身体で覚えてください」と指導して、
    並アマ生徒が
    「はい。明日のラウンドでは先生に言われたことを忘れないように気をつけます。」
    と答える構図はスタイル③に馴染みません。
    ・・・
    Gf:何故ですか?
    ・・・
    Ad:並アマ生徒はラウンドで「コースとボール状態」ではなく「昨日、スクールで習ったスイング」に向き合うことになりそうだと思いませんか?
    ・・・
    Gf:スイングの際、「トップ位置」や「脇の締め具合」が気になるかもしれません。
    ・・・
    Ad:並アマといえども「コースに向き合う」ためには手札としての「自前のスイング」が必要です。
    ・・・
    Gf:たとえ完成度は低くとも、並アマ自身が構造を理解し導き出したスイングがポイントということか・・・
    ・・・
    Ad:はい。その過程が「足が地に着いた努力」と考えています。
    ・・・
    <Gar(4)-03:芸事とゴルフスタイル>
    ・・・
    Gf:スタイル③には「自前のスイング」以外に必要な要素はありませんか?
    ・・・
    Ad:「自前のスイング」を利用する際の「考え方・心構え」などが重要かもしれません。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:ゴルフを芸事の一種とみなし、「1ラウンドを作品として仕上げること」を自己表現として捉えると・・・・
    ・・・
    Gf:「ゴルフという芸事を“スイング”で自己表現する」となります。
    ・・・
    Ad:ピアノとか舞踊とか、芸事の習熟過程を要約すると
    ①基礎技術の習得 → ②基礎技術を作法通りに披露 → ③自分の舞台で自己表現
    と考えられます。
    ・・・
    Gf:そうですね
    ・・・
    Ad:「ピアノ」で芸事の習熟過程を考察してみましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:①段階は教室や自宅でピアノ教師に基礎技術を習うトレーニングレベル、
    ③段階はスコア(楽譜)と対話しながら自分の技術で自己表現できるリサイタルレベル
    ①と③はマギレル要素が少ないですね。
    ・・・
    Gf:・・・練習成果が問われる発表会レベルの②段階が問題なんですか?
    ・・・
    Ad: 発表会での演奏タイプですが
    「楽譜に書いてある通り、行儀よくマトマッタ演奏をする」優等生タイプ
    「技術的には未熟でも演奏に自分のカラーがでる」自由人タイプ
    があるでしょ。
    ・・・
    Gf:優等生タイプは先生の言うことを(よく)聞くんですよね。往々にしてマニュアルを欲しがります。
    ・・・
    Ad:型が決まって安心ではあるが、チョット面白みに欠けるんですなぁ~
    ・・・
    Gf:チャレンジ精神の旺盛な自由人タイプには「ドキドキ感」がありますよね~将来、大化けするかもしれないし・・・
    ・・・
    Ad:それは分かりませんが、ゴルフスタイル③には自由人タイプの相性が良いでしょね。
    ・・・
    Gf:「自前のスイング」でコースにチャレンジする姿勢ですね。
    ・・・
    Ad:「グリーンまで130ヤードの平らなフェアウェイ、グリーン手前15~120ヤード地点までは池、池の右縁に沿って安全ルートあり」という具体的な状況を想定しましょう。
    ・・・
    Gf:直接グリーンを狙うか、安全ルートを選ぶか・・・われわれ並アマにとっては悩ましい状況ですね。
    ・・・
    Ad:スタイル③を選択する場合の考え方を整理する舞台です。
    ・・・
    <Gar(4)-04:並アマのゴルフスタイル(2)>
    ・・・
    Ad:池を挟んでグリーンと対峙する状況ではコースは問いかけてきます。
    ・・・「あなたに池越えのショットを打つ勇気と技量がありますか?」
    ・・・
    Gf:直接グリーンを狙うルートか、池を避ける安全ルートかを選択することになりますね。
    ・・・
    Ad:ゴルフ君は選択基準をどう考える?
    ・・・
    Gf:成功確率が50%以上あると思えれば直接ルートを、優勝が懸かるなど“大叩き”したくない状況なら安全ルートみたいな感じですか・・・
    ・・・
    Ad:う~ん、個人的には別意見です。
    ・・・
    Gf:Admin の考えは?
    ・・・
    Ad:スタイル③を選択する並アマとしては
    ボールがフェアウェイ、足場が通常・・・・・・・・・・・・・・・状況に係わらず直接ルート
    ボールがディボット、ボールに泥付着、足場が不良・・・状況に係わらず安全ルート
    が基準と考えます。
    ・・・
    Gf:スコアにも拘らず、状況も考えない・・・ってこと
    ・・・
    Ad:スコアだけには拘らず、状況にも影響されないでベストパーフォーマンスを実現したいということです。
    ・・・
    Gf:「優勝の可能性」や「目前のライバルのスコア」は並アマが乗り越えるべきプレッシャーという意味?
    ・・・
    Ad:イエス
    プレッシャーと向き合い、自前のスイングでコースに挑戦し、何度も打ちのめされることはアマチアの特権です。
    ・・・
    Gf:生活が懸かってますからプロではそうは行きませんよね~
    ・・・
    Ad:プレッシャーを乗り越えた(自前の)スイングパーフォーマンスによる「ショットの手答え」に「アマチアゴルフの醍醐味」があると考えます。
    ・・・
    Gf:結構、ハードルが高いですね。でも失敗も含め18ホールを通じて納得のいく取り組みができれば・・・
    ・・・
    Ad:・・・(スコア結果に係わらず)並アマなりに1ラウンドを作品として仕上げたことになる。
    ・・・
    Gf:コースやプレッシャーにキチンと向き合う姿勢、自分で納得した“自前のスイング“が必要ですね。
    ・・・
    Ad:ボールの通常ライとフラットな足場条件下の「状況による安全ルートの選択」は「プレッシャーから逃避する訓練」を重ねていると見做せるかもしれません・・・
    ・・・
    Gf:う~ん・・・・アマチアの権利放棄か~
    ・・・
    Ad:スタイル③では「実感を伴った自前のスイング」が最も重要です。
    ・・・
    Gf:「トップ位置」や「脇の締め位置」をインストラクターに指導されたスイングはスタイル③には馴染まないってこと?
    ・・・
    Ad:<Tea(4)-03>でも述べましたがインストラクター依存のスイングになりますから、「ラウンドを作品として仕上げる」とは乖離するかも・・・♯・・・♭・・・
    例えて言えば「教官が同乗した一般道の仮免走行」のようなもので「自動車ラリーでの競技走行」とは性格が異なるんですなぁ~
    ・・・
    Gf:・・・・では「実感を伴った自前のスイング」の構築方法は?
    ・・・
    Ad:体系化された「スイング総論」を利用し「スイング公式の理解<Tea(5)-01>」を指向したスイング構築・スイング練習が必要と考えています。
    ・・・

    <Gar(4)-05:並アマのラウンド戦略>
    ・・・
    Ad:1ラウンドを作品として仕上げる観点からの「ラウンド戦略」が今回のテーマです。
    ・・・
    Gf:実戦で役だちますかねぇ~
    ・・・
    Ad:例によって、野球と対比しましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:現代プロ野球の先発投手は5~6回まで試合をつくる事、セットアッパーはクローザーにつなぐ事、クローザーは試合を完結する事が基本的な役割です。
    ・・・
    Gf:そうみたいですね。
    ・・・
    Ad:チームプレーである野球では、飛ばしすぎた先発投手が乱れると救援投手を注ぎ込んで試合を壊さぬよう手当されます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:先発~クローザーを一人でこなすゴルフでは、飛ばしすぎて乱れた先発が立ち直れないとラウンドが壊れてしまいます。
    ・・・
    Gf:一人で立ち直るのは至難ですね・・・とくに並アマでは
    ・・・
    Ad:最大の勝負所である16~18 Hに向き合うためには1~15 Hまでに遭遇する幾つかの山をクリアして「ラウンドを壊さない」ことが必要ですから18ホールを通じたゴルフエネルギー(GE)の配分計画がポイントなんですな。
    ・・・
    Gf:ゴルフエネルギー(GE)は初出ですが、その意味は?
    ・・・
    Ad:「4軸構造」ではスイング能力を{スイング技術+運動神経、球感、器用さ等}の総合力としてとらえ、スイングをアシストする{体力、精神力、勝負強さ等}を「ゴルフエネルギー(GE)」として概念化しています。
    ・・・
    Gf: スイング毎に(GE)を消費しながらラウンドする一種の消耗戦という考え方ですね。
    ・・・
    Ad:はい。スイングの精度や効率が(GE)消費量に影響するので、弱点・欠点が少なく1スイングあたりの(GE)消費量が小さいスイングが望まれます・・・とくに並アマでは。
    ・・・
    Gf:それが「イデアル」を目標にして「自前のスイング」を確立することですか・・・
    ・・・
    Ad:はい。
    1ラウンドを通じた戦略をたて、局面毎に(戦略に基づいた)戦術を選択し、「自前のスイング」で(局面毎の)ベストパーフォーマンスを目指す「並アマのゴルフ」です。
    ・・・

garden-4

  • <Gar(3)- 01:並アマとゴルフマーケット>
    ・・・
    Ad:「並アマ」に必要なゴルフマーケットの関連知識を整理しましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ゴルフマーケットの人種構成は
    {プロ(≒Super A)、シングル(≒Mr. B)、並アマ(≒Mr. C)}
    ・・・
    Gf:了解!
    ・・・
    Ad:アマチアはマーケットにお金を落として、プロ、レッスンプロ、メーカー、ゴルフ場が吸い上げる。
    ・・・
    Gf:了解!
    ・・・
    Ad:ゴルフマーケットはスコアによるヒエラルキーとスイング各論集合で構成された集合体と見做せる。
    ・・・
    Gf:・・・?・・・
    ・・・
    Ad:組織や集合体は変化を嫌うので「並アマ」に(主にスイング理論関係の)必要な情報が明らかにされない場合がある。
    ・・・
    Gf:例えば、どんな情報?
    ・・・
    Ad: 分かりやすいのは「クラブの全体重心」、「片腕スイングの欠陥」
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:では「クラブの全体重心」から・・・「高校生」への質問形式で。
    ・・・
    Gf:?!
    ・・・
    Ad:練習場の2階打席からMr. C(並アマ)がドライバーを投げ飛ばしました・・・・「ドライバーの飛行軌跡と着地点を図示してください」
    ・・・
    Gf:ドライバーの質量、初速度、投げ出し角度から計算する物理問題ですね。
    ・・・
    Ad:はい。高校レベルの物理でクラブ重心の運動軌跡が図示できますが・・・「クラブヘッドの運動軌跡を図示してください」となると・・・
    ・・・
    Gf:投げ出し時のクラブの回転、シャフトの振動などが影響しますから高校レベルでは手に負えませんね。
    ・・・
    Ad:はい。クラブ重心の運動軌跡に何らかの演算処理して描出する必要があります。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ここでのポイントは
    「クラブヘッドの運動解析はクラブの全体重心の運動解析が基準になる」
    ・・・
    Gf:物理の基本ですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」からみた疑問点です。
    ①ゴルフ用語集にヘッド単体の重心の解説はあるが、クラブの全体重心の記述がないのは何故か?
    ②スイングプレーン上のヘッド運動の解説にクラブ重心の運動解析の裏づけがないのは何故か?
    ③その他、沢山
    ・・・
    Gf:少なくともクラブ設計のプロは「高校物理の基本レベル」を見逃すはずがないのに、何故でしょうか?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」としての意図を感じますね・・・・「クラブの全体重心には言及しない」
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:現在のスイング各論が「クラブの全体重心の検討」を消化・吸収できるレベルに達してないためと考えています。
    ・・・
    Gf: 「クラブの全体重心への言及」はスイング各論の欠点を明らかにし「ゴルフマーケット」が構造的に揺さぶられる・・・・みたいなことですか?
    ・・・
    Ad:イエス!
    ・・・
    Gf:「クラブ重心」や「慣性モーメント(第7章)」の話は一部のクラブ設計者の気持ちを代弁しているかも・・・
    ・・・
    Ad:どうでしょうか? クラブ設計者も「ゴルフマーケット」の受益者側に組み込まれた存在ですから「自分の考えを自由に発言し難い状況」はあり得るでしょうけど・・・
    ・・・
    Gf:・・・・♯・・・♭・・・・「片腕スイングの欠陥」の解説をお願いします。
    ・・・
    Ad:<Supl;初めの一歩(2);119-7>で述べていますが、ここでは「クラブ支持様式」からみた「片腕スイング」を考察しましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ホームポジションではクラブ重心がシャフトの真上に位置する「クラブ平衡姿勢」でクラブを保持することは第2章5項、第3章1項で述べました。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:クラブ支持で重要なポイントは両肘関節の支持様式を内肘(上腕骨内顆)支点とし、外肘を支点に利用しないことです。
    ・・・
    Gf:何故ですか?
    ・・・
    Ad:内肘支点では下部胸椎群の可動性を保ち上半身の「巧緻作業モード」を維持できますが、外肘支点では下部胸椎群の可動性が低下し上半身の「巧緻作業モード」の維持が難しくなるからです。
    ・・・
    Gf:へぇ~
    ・・・
    Ad:クラブ支持様式を両腕保持から右腕保持に変える試行で
    ①右肘関節のクラブ支持様式が{外肘&内肘}の2点支持になること
    ②下部胸椎群を含む脊柱の右側端がカチッと固定されること
    が分かります。
    ・・・
    Gf:そうなりますね~
    ・・・
    Ad:上半身作業モードが「粗大筋力モード」に移行し、同時に「イデアル」から決別することを意味します。
    ・・・
    Gf:ふん^2
    ・・・
    Ad:並アマの「イデアル構築には全く役立たない」・・・・「肘関節を痛める」のがオチというわけですな。
    ・・・
    Gf:並アマのレッスンとしては不適当じゃないですか。
    ・・・
    Ad:はい、並アマにとって最悪のレッスンの代表ですね。
    「片腕スイングを教えるコーチ、スクールはお奨めできない」が「4軸構造」の立場です。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:「片腕スイング」を教えるコーチが
    ①並アマに有用と信じている場合   → 分析力・指導能力が不足している
    ②なんとなく問題を感じている場合   → 分析力・追求姿勢が不足している
    ③問題があると理解しながら「コケオドシ」的に利用している場合 → 並アマの幸せを真面目に考えているとは思えない
    ・・・・・何れにしてもコーチとしては不適当ということですな。
    ・・・
    Gf:う~ん、「表ざた」にはなり難い考え方ですね~
    ・・・

    <Gar(3)- 02:並アマとゴルフマーケット(2)>
    ・・・
    Ad:「クラブの全体重心」や「片腕スイングの欠陥」の問題をはじめとして「クラブの物理的特性」、「ヒトの解剖学的特徴」、「ヒトの生理学的特性」などを認識している人はプロ、アマを問わず大勢みえますよ。
    ・・・
    Gf:どうして情報が「表ざた」にならないんですか?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」の受益者側に属す人が「マーケット構造」を揺るがす発言ができない事は前項で見たとおり・・・
    「あえて波風をたてる発言はしない」ということですな。
    ・・・
    Gf:「マーケット」を安定させておくことが利益につながるか・・・・
    では、アマチアの場合はどうして情報が「表ざた」にならないの?
    ・・・
    Ad:「スイング理論」対案を用意することが難しいからでしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:理論派のアマチアが「ある問題点」を論評する際には
    「それで、あなたの考えは?」と問い返された場合の「対立軸」を用意することが前提になりますよね。
    ・・・
    Gf:そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:スイング理論の対立軸を用意するのは相当の難問ですから・・・・多数の問題点が「表ざた」になることなく、燻り続けるということです。
    ・・・
    Gf:並アマに情報が伝達されない「構造的な理由」なんだ。
    ・・・
    Ad:現在の「ゴルフマーケット」は独立した第3者機関が評価するシステムが成立していない、ある意味「やりたい放題、野放し状態」の未成熟なマーケットです。
    並アマが理論武装なしで「ゴルフマーケット」に進攻すると・・・
    ・・・
    Gf:・・・良いように翻弄されてしまう。
    ・・・
    Ad:ところで、「性善説」って知ってます?
    ・・・
    Gf:久々の突然ですねぇ~
    辞書的には「人間の本性は基本的に善であるとする倫理学・道徳学説」です。
    ・・・
    Ad:「性善説」の立場をとれば対人的にはとても楽チンになります。
    ・・・・・「みーんな、良い人」になりますから。
    ・・・
    Gf:えぇ~まあ、そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:実際のヒトは程度の差はあっても「善と悪の中間帯(グレイゾーン)」でフラフラしている存在ですよね。
    ・・・
    Gf:・・・・ちょっと、話が見えてこないんですが~
    ・・・
    Ad:Sorry !
    無辜(むこ)の民は「善意で満たされた理想的な社会に属している」と信じたいものだ。
    ・・・
    Gf:ん~ やはり話が見えません。
    ・・・
    Ad:単語をいくつか置き換えてみましょう。
    無辜の民        → 純粋な並アマ、
    善意で満たされた → 適正なスイング理論で整備された
    理想的な社会    → 公正なゴルフマーケット
    ・・・
    Gf:純粋な並アマは「適正なスイング理論で整備された公正なゴルフマーケット」を信じたいものだ・・・・となりますね。
    ・・・
    Ad:ある社会にとって「善意で満たされた理想的な社会に属している」と考えてくれる無辜の民は非常にありがたい存在です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」にとって「適正なスイング理論で整備された公正なゴルフマーケット」と信じてくれる並アマは、やはり非常にありがたい存在です。
    ・・・
    Gf:「ゴルフマーケット」が並アマを管理しているみたいじゃないですか・・・考え過ぎでしょう。
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」の特徴は「第3者機関に評価されない」、「スイング理論集合」、「ヒエラルキー(スコア&ハンディ)」でした。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:構造的には「シビリアンコントロールなし」、「体制側の社会規範」、「身分制度」が特徴の封建社会に類似しています。
    ・・・
    Gf:想像というか、妄想がたくまし過ぎると思いますが~
    ・・・
    Ad:幕藩体制の基本方針は
    「民は生かさぬよう、殺さぬよう、そして知らしむベカラズ」
    ・・・
    Gf:まだ言うとる
    ・・・
    Ad:・・・仕方がないので、結論;
    並アマは「ゴルフマーケット」や「スイング理論集合」の性格と実態を勉強すれば、「ゴルフマーケット」に翻弄されるリスクを小さくできる。
    ・・・

    <Gar(3)- 03:並アマとゴルフマーケット(3)>
    ・・・
    Gf:「並アマ」は「ゴルフマーケット」と対決しなければならない?
    ・・・
    Ad:「対決」でも「迎合」でもなく「適切な距離感」が重要でしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・趣味のゴルフなのに、なんか面倒ですね~
    ・・・
    Ad:そんな事を言わないで、「並アマ」が「ゴルフマーケット」の将来を左右するんですから・・・
    ・・・
    Gf:それは大袈裟でしょう。
    ・・・
    Ad:アマチアがマーケットに落とすお金に注目して「野球マーケット」と「ゴルフマーケット」を対比してみましょう。
    ・・・
    Gf:・・・
    ・・・
    Ad:「野球マーケット」でアマチアは「プロのプレー観戦」や「プロ選手の宣伝する商品」を対価としてマーケットにお金を落とします。野球技術のコーチ料(の類)が占める割合は小さいですよね。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「野球マーケット」は“アマチア観戦型のマーケット”とみることができます。これに対して「ゴルフマーケット」は“アマチア観戦型”の部分以外に、アマチアがプレーしてお金を落とす構造があるのが特徴です。
    ・・・
    Gf:“アマチアプレー型マーケット”というべき部分ですね。ゴルフ場、ゴルフスクール、インストラクターなどが関係しそうです。
    ・・・
    Ad:ゴルフスクール、インストラクターのメイン商品は「スイング理論」です。並アマ(消費者)の「スイング理論」に対する動向は“アマチアプレー型マーケット”の将来を左右する・・・となります。
    ・・・
    Gf:なるほど、並アマ(消費者)にはスイング理論(商品)を評価する能力が望まれるわけだ。
    現在の「スイング各論集合」が成熟していない事で「並アマ」が不利益を被る構造になってるんですね。
    ・・・
    Ad:「並アマ」が被る不利益などは「たかが知れてるレベル」です。最大の割りを食っているのはインストラクターと考えています。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・説明してください。
    ・・・
    Ad:その前に「4軸構造」の基本的立場を明確にしておきましょう。
    ①ゴルフマーケットは{プロ(≒Super A)、シングル(≒Mr. B)、並アマ(≒Mr. C)}で構成される。
    ②並アマの幸せは「ショットの手応え」にある。
    ③並アマは才能・感性が限定されていて自力でスイング骨格を構築できない。
    ④現状のスイング理論は自力でスイング骨格を構築できるシングルクラス(≒Mr. B)以上が対象である。
    ⑤並アマが利用可能なスイング理論は「クラブの物理的特性」と「ヒトの解剖・生理的特性」に適合した「イデアル」である。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:インストラクターの才能・感性レベルは並アマ(Mr. C)を凌駕していて、少なくともSuper Aに近いMr. Bですよね?
    ・・・
    Gf:そうでしょうね、ゴルフを仕事に選んだ人種ですから。
    ・・・
    Ad:インストラクターは(自分が目標にしてきた)プロの価値観を全ての並アマに適用する傾向があると思いませんか?
    ・・・
    Gf:よいスコア、大きな飛距離、高度な戦略などを重要視する価値観ですね。
    ・・・
    Ad:ところが「4軸構造」では多くの並アマにはゴルフのより根源的な(クラブでボールをヒットする)作業そのものに幸せが存在すると考えます。
    ・・・
    Gf:「ショットの手応えに満足」・・・ですね。
    ・・・
    Ad:はい。全ての並アマがドライバーの飛距離に代表されるプロの価値観を“善し”とする必要はなく、スイング作業の仕事効率やクラブ性能の適正利用に基づく「ショットの手応え」を“善し”とする価値観が成立すると考えるわけです。
    ・・・
    Gf:時折、7アイアンの飛距離が150ヤードを越える・・・・と自慢するアマチアがいますね。「飛距離が大きい → スコアが良くなる」というプロの価値観由来の文脈なんでしょうね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」の目標は、たとえ7アイアンの飛距離が120ヤードであってもスイング動作に無理がなくインパクトでシャフトのシナリとボールの柔らかさを(両手に)感じられるようなスイングです。
    ・・・
    Gf:並アマが利用可能なスイング理論は「クラブの物理的特性」と「ヒトの解剖・生理的特性」に適合した「イデアル」である・・・・になるわけだ。
    ・・・
    Ad:はい。自力ではスイング骨格を構築できない、特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通の大人のための「スイング総論」です。
    ・・・


     <Gar(3)- 04:並アマとゴルフマーケット(4)>
    ・・・
    Ad:インストラクターは、それなりのゴルフの才能に恵まれ、並アマに比べると運動神経、体力ともに優れた人種です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:スイング情報の処理能力とスイング構築能力からみた分類ではプロ・シングルと同様に自力でスイング骨格を構築できる{Super A、Mr. B}群に属しますから、(自力でスイング骨格を構築できない)並アマ(Mr. C)とは根本的に住む世界が異なります。
    ・・・
    Gf:そうかも知れません。
    ・・・
    Ad:「スイング構築能力」に差のある2群間では、それぞれに適応するスイング観・スイング像も異なります。
    ・・・
    Gf:{Super A、Mr. B}群のスコア基準のプロ的価値観と(Mr. C)群の「ショットの手応え」価値観と関連しますね。
    ・・・
    Ad:「ショットの手応え」に価値観をおいた場合、Mr. Cに必要なスイング理論は「飛距離を延ばす方法論」でも「ショットを意識的に曲げる方法論」でも「スコアを縮める方法論」でもなく「スイング総論(イデアル)」です。
    ・・・
    Gf:「インストラクターがMr. Cのニーズに答えられるか?」がポイントですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」での「イデアル」の構築過程をみると
    ①クラブの物理的特性に適合・・・・・・・・・・・(tea(5)-01)
    ②ヒトの解剖学・生理学的特性に適合・・・・・(tea(5)-01)
    ③「とりあえず問題」をクリアー・・・・・・・・・・・(tea(3)-03)
    ④「錐体路・錐体外路問題」をクリアー・・・・・(tea(5)-04)
    などの条件がありました。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:{Super A、Mr. B}群に属するインストラクターのスイング構築過程を考えるとMr. Cに必要な「スイング総論」の提示能力をもつとはチョット想像し難いんですな。
    ・・・
    Gf:ふぅ~
    ・・・
    Ad:インストラクターはMr. Cに手持ちの「スイング各論」を提示することになりますよね。その場合、Mr. Cの価値観が「ショットの手応え」にあっては・・・
    ・・・
    Gf:・・・ちょいとマズイ!
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」は無辜の並アマの価値観を誘導するわけです。
    「ゴルフではスコアを一打でも少なくする方法論に価値がある」
    「プロ・シングルのスイング理論・スイング構築法は並アマにも有用である」
    ・・・
    Gf:並アマが持つ才能・感性のレベルは完全に無視する・・・か。
    ・・・
    Ad:能力を超えた方法論で、いくらジタバタした所で結果がでないことは自明!
    結果を出せない並アマは「自分には才能がない・・・」と落ち込むわけです。
    ・・・
    Gf:「才能がない・・・」は正解なんですね。
    ・・・
    Ad:はい。「自分には才能がない・・・」は正解なんですが、「才能がないこと」は仕方のないことで「並アマ」が自分を責める必要はないわけです。
    ・・・
    Gf:どう考える?
    ・・・
    Ad:才能が限定された「並アマ」に適切な「スイング総論」を提示できない(インストラクターを含めた)「ゴルフマーケット」に問題があるってこと。
    ・・・
    Gf:ふ~む
    ・・・
    Ad:ゴルフを始めた当初、「ゴルフスクール」へ入校した経験があります。
    自分の体験も含め、スクール、インストラクター、レッスンの関連情報を総合すると現状のレッスン環境は「ショットの手応え」を選択する「並アマ」への対応能力は脆弱である・・・が結論です。
    ・・・
    Gf:「並アマ」の被っている不利益ですね。
    ・・・・「最大の割りを食っているのはインストラクター」の意味は?
    ・・・
    Ad:インストラクターは才能の限定されたMr. Cにも手持ちの「スイング各論」を提示します。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:一方で、「提示した“スイング各論”を吸収できるのは(Mr. Bに近い)Mr. C の一部であり、吸収できないMr. Cは仕方がない」と割り切っている節がみられるんですな。
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:提示した「スイング各論」の荷が重いと(頭で)理解しながら、「頑張って練習しましょう」というスタンスを取らざるを得ないのは・・・
    ・・・
    Gf:・・・チョット辛い状況かも知れない。
    ・・・
    Ad:「スイング総論」が確立されていればインストラクターはMr. Cの方向性を迷うことなく提示でき、(スイング構築の結果にかかわらず)Mr. C、インストラクターともにハッピーでしょう。
    現状ではインストラクターが真面目であればあるほど辛さが増幅してしまう・・・と考えています。
    ・・・
    Gf:・・・そういう事であったか!
    ・・・
    Ad:お金を落として「ゴルフマーケット」を支えているのは多くの並アマ(Mr. C)です。
    Mr. Cは「ゴルフマーケット」や「スイング理論集合」の性格と実態を理解し、商品(スイング理論)に求める品質を明確に主張していくことが望ましいと考えます。
    ・・・
    Gf:割りを食っている真面目なインストラクターの幸せのためにも・・・ですね?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」自体は構造変化を嫌い、インストラクターは「マーケット」の受益者側に組み込まれていて身動きがとれません。「並アマ」だけが「ゴルフマーケット」を変える事ができます。
    ・・・
    <Gar(3)- 05:並アマとイデアル>
    ・・・
    Gf:並アマの第一選択として必要なのは「スイング総論」ということですね。
    ・・・
    Ad:はい。「4軸構造」では「イデアル」を並アマのための「スイング総論」と位置付けています。
    ・・・
    Gf:なにか、問題はありませんか?
    ・・・
    Ad:繰り返しになりますが・・・
    「イデアル」は普遍性の有無が検証されていない。
    現時点の「イデアル・フォーム」は改善の余地がありそう。
    などが問題でしょうね。
    ・・・
    Gf:Admin が変わり者であり「4軸構造」内容はAdmin にしか適応できないかもしれないとか・・・
    ・・・
    Ad:「イデアル・フォーム」の最終型に到達するには時間が要りそうだとか・・・
    ・・・
    Gf:「並アマ」の方に「イデアル」構築にトライして頂くことが必要ですか?
    ・・・
    Ad:そうなんですが、トライして頂く「並アマの方」の条件も微妙なんですよ。
    ・・・
    Gf:シングルやMr. Bはあえて「イデアル」にはトライしないか・・・従来の方法で(それなりの)結果をだした「勝ち組」ですもんね。
    ・・・
    Ad:ハンディ・ヒエラルキーの上位にランクされますから「ゴルフマーケット」に組み込まれてもソコソコ居心地が良いでしょうし・・・・
    ・・・
    Gf: 年齢の若いMr. C は「若さ」にまかせて力勝負を試みそうですね。
    ・・・
    Ad:はじめから「イデアル」にトライしようとは思わないでしょうね。
    ・・・
    Gf:「イデアル」にトライして頂く人に、どういう人種を想定してますか?
    ・・・
    Ad:特別なゴルフの才能はなく、運動神経も体力も普通で、「才能・感性」にまかせた力勝負では結果を出せず、合理的な理論を必要としている大人の「並アマ」を想定しています。
    ・・・
    Gf:条件は厳しいですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」は実績もなく、「海の物とも山の物」とも分からないですし・・・
    ・・・
    Gf:「ゴルフマーケット」からみれば「発禁処分」相当かもしれないドラスチックな発言を重ねてますしね。
    ・・・
    Ad:そういった発言をパソコン一台で可能にする「ネット社会」の威力を実感しています。
    ところで「4軸構造」では理論内容と構築過程、Admin自身のスイング動画を全てオープンにしています。
    ・・・
    Gf:「イデアル」にトライして頂く判断材料ということですか?
    ・・・
    Ad:はい。一人でも多くの方に「イデアル」を評価して頂ければと考えています。
    ・・・
    Gf:疑問点、問題点、質問などが生じた場合は?
    ・・・
    Ad:「コメント」欄のご利用をお願いします。誠実に対応させて頂きます。
    ・・・

2015年1月14日水曜日

garden-3

  • <Gar(3)- 01:並アマとゴルフマーケット>
    ・・・
    Ad:「並アマ」に必要なゴルフマーケットの関連知識を整理しましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ゴルフマーケットの人種構成は
    {プロ(≒Super A)、シングル(≒Mr. B)、並アマ(≒Mr. C)}
    ・・・
    Gf:了解!
    ・・・
    Ad:アマチアはマーケットにお金を落として、プロ、レッスンプロ、メーカー、ゴルフ場が吸い上げる。
    ・・・
    Gf:了解!
    ・・・
    Ad:ゴルフマーケットはスコアによるヒエラルキーとスイング各論集合で構成された集合体と見做せる。
    ・・・
    Gf:・・・?・・・
    ・・・
    Ad:組織や集合体は変化を嫌うので「並アマ」に(主にスイング理論関係の)必要な情報が明らかにされない場合がある。
    ・・・
    Gf:例えば、どんな情報?
    ・・・
    Ad: 分かりやすいのは「クラブの全体重心」、「片腕スイングの欠陥」
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:では「クラブの全体重心」から・・・「高校生」への質問形式で。
    ・・・
    Gf:?!
    ・・・
    Ad:練習場の2階打席からMr. C(並アマ)がドライバーを投げ飛ばしました・・・・「ドライバーの飛行軌跡と着地点を図示してください」
    ・・・
    Gf:ドライバーの質量、初速度、投げ出し角度から計算する物理問題ですね。
    ・・・
    Ad:はい。高校レベルの物理でクラブ重心の運動軌跡が図示できますが・・・「クラブヘッドの運動軌跡を図示してください」となると・・・
    ・・・
    Gf:投げ出し時のクラブの回転、シャフトの振動などが影響しますから高校レベルでは手に負えませんね。
    ・・・
    Ad:はい。クラブ重心の運動軌跡に何らかの演算処理して描出する必要があります。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ここでのポイントは
    「クラブヘッドの運動解析はクラブの全体重心の運動解析が基準になる」
    ・・・
    Gf:物理の基本ですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」からみた疑問点です。
    ①ゴルフ用語集にヘッド単体の重心の解説はあるが、クラブの全体重心の記述がないのは何故か?
    ②スイングプレーン上のヘッド運動の解説にクラブ重心の運動解析の裏づけがないのは何故か?
    ③その他、沢山
    ・・・
    Gf:少なくともクラブ設計のプロは「高校物理の基本レベル」を見逃すはずがないのに、何故でしょうか?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」としての意図を感じますね・・・・「クラブの全体重心には言及しない」
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:現在のスイング各論が「クラブの全体重心の検討」を消化・吸収できるレベルに達してないためと考えています。
    ・・・
    Gf: 「クラブの全体重心への言及」はスイング各論の欠点を明らかにし「ゴルフマーケット」が構造的に揺さぶられる・・・・みたいなことですか?
    ・・・
    Ad:イエス!
    ・・・
    Gf:「クラブ重心」や「慣性モーメント(第7章)」の話は一部のクラブ設計者の気持ちを代弁しているかも・・・
    ・・・
    Ad:どうでしょうか? クラブ設計者も「ゴルフマーケット」の受益者側に組み込まれた存在ですから「自分の考えを自由に発言し難い状況」はあり得るでしょうけど・・・
    ・・・
    Gf:・・・・♯・・・♭・・・・「片腕スイングの欠陥」の解説をお願いします。
    ・・・
    Ad:<Supl;初めの一歩(2);119-7>で述べていますが、ここでは「クラブ支持様式」からみた「片腕スイング」を考察しましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ホームポジションではクラブ重心がシャフトの真上に位置する「クラブ平衡姿勢」でクラブを保持することは第2章5項、第3章1項で述べました。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:クラブ支持で重要なポイントは両肘関節の支持様式を内肘(上腕骨内顆)支点とし、外肘を支点に利用しないことです。
    ・・・
    Gf:何故ですか?
    ・・・
    Ad:内肘支点では下部胸椎群の可動性を保ち上半身の「巧緻作業モード」を維持できますが、外肘支点では下部胸椎群の可動性が低下し上半身の「巧緻作業モード」の維持が難しくなるからです。
    ・・・
    Gf:へぇ~
    ・・・
    Ad:クラブ支持様式を両腕保持から右腕保持に変える試行で
    ①右肘関節のクラブ支持様式が{外肘&内肘}の2点支持になること
    ②下部胸椎群を含む脊柱の右側端がカチッと固定されること
    が分かります。
    ・・・
    Gf:そうなりますね~
    ・・・
    Ad:上半身作業モードが「粗大筋力モード」に移行し、同時に「イデアル」から決別することを意味します。
    ・・・
    Gf:ふん^2
    ・・・
    Ad:並アマの「イデアル構築には全く役立たない」・・・・「肘関節を痛める」のがオチというわけですな。
    ・・・
    Gf:並アマのレッスンとしては不適当じゃないですか。
    ・・・
    Ad:はい、並アマにとって最悪のレッスンの代表ですね。
    「片腕スイングを教えるコーチ、スクールはお奨めできない」が「4軸構造」の立場です。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:「片腕スイング」を教えるコーチが
    ①並アマに有用と信じている場合   → 分析力・指導能力が不足している
    ②なんとなく問題を感じている場合   → 分析力・追求姿勢が不足している
    ③問題があると理解しながら「コケオドシ」的に利用している場合 → 並アマの幸せを真面目に考えているとは思えない
    ・・・・・何れにしてもコーチとしては不適当ということですな。
    ・・・
    Gf:う~ん、「表ざた」にはなり難い考え方ですね~
    ・・・

    <Gar(3)- 02:並アマとゴルフマーケット(2)>
    ・・・
    Ad:「クラブの全体重心」や「片腕スイングの欠陥」の問題をはじめとして「クラブの物理的特性」、「ヒトの解剖学的特徴」、「ヒトの生理学的特性」などを認識している人はプロ、アマを問わず大勢みえますよ。
    ・・・
    Gf:どうして情報が「表ざた」にならないんですか?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」の受益者側に属す人が「マーケット構造」を揺るがす発言ができない事は前項で見たとおり・・・
    「あえて波風をたてる発言はしない」ということですな。
    ・・・
    Gf:「マーケット」を安定させておくことが利益につながるか・・・・
    では、アマチアの場合はどうして情報が「表ざた」にならないの?
    ・・・
    Ad:「スイング理論」対案を用意することが難しいからでしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:理論派のアマチアが「ある問題点」を論評する際には
    「それで、あなたの考えは?」と問い返された場合の「対立軸」を用意することが前提になりますよね。
    ・・・
    Gf:そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:スイング理論の対立軸を用意するのは相当の難問ですから・・・・多数の問題点が「表ざた」になることなく、燻り続けるということです。
    ・・・
    Gf:並アマに情報が伝達されない「構造的な理由」なんだ。
    ・・・
    Ad:現在の「ゴルフマーケット」は独立した第3者機関が評価するシステムが成立していない、ある意味「やりたい放題、野放し状態」の未成熟なマーケットです。
    並アマが理論武装なしで「ゴルフマーケット」に進攻すると・・・
    ・・・
    Gf:・・・良いように翻弄されてしまう。
    ・・・
    Ad:ところで、「性善説」って知ってます?
    ・・・
    Gf:久々の突然ですねぇ~
    辞書的には「人間の本性は基本的に善であるとする倫理学・道徳学説」です。
    ・・・
    Ad:「性善説」の立場をとれば対人的にはとても楽チンになります。
    ・・・・・「みーんな、良い人」になりますから。
    ・・・
    Gf:えぇ~まあ、そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:実際のヒトは程度の差はあっても「善と悪の中間帯(グレイゾーン)」でフラフラしている存在ですよね。
    ・・・
    Gf:・・・・ちょっと、話が見えてこないんですが~
    ・・・
    Ad:Sorry !
    無辜(むこ)の民は「善意で満たされた理想的な社会に属している」と信じたいものだ。
    ・・・
    Gf:ん~ やはり話が見えません。
    ・・・
    Ad:単語をいくつか置き換えてみましょう。
    無辜の民        → 純粋な並アマ、
    善意で満たされた → 適正なスイング理論で整備された
    理想的な社会    → 公正なゴルフマーケット
    ・・・
    Gf:純粋な並アマは「適正なスイング理論で整備された公正なゴルフマーケット」を信じたいものだ・・・・となりますね。
    ・・・
    Ad:ある社会にとって「善意で満たされた理想的な社会に属している」と考えてくれる無辜の民は非常にありがたい存在です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」にとって「適正なスイング理論で整備された公正なゴルフマーケット」と信じてくれる並アマは、やはり非常にありがたい存在です。
    ・・・
    Gf:「ゴルフマーケット」が並アマを管理しているみたいじゃないですか・・・考え過ぎでしょう。
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」の特徴は「第3者機関に評価されない」、「スイング理論集合」、「ヒエラルキー(スコア&ハンディ)」でした。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:構造的には「シビリアンコントロールなし」、「体制側の社会規範」、「身分制度」が特徴の封建社会に類似しています。
    ・・・
    Gf:想像というか、妄想がたくまし過ぎると思いますが~
    ・・・
    Ad:幕藩体制の基本方針は
    「民は生かさぬよう、殺さぬよう、そして知らしむベカラズ」
    ・・・
    Gf:まだ言うとる
    ・・・
    Ad:・・・仕方がないので、結論;
    並アマは「ゴルフマーケット」や「スイング理論集合」の性格と実態を勉強すれば、「ゴルフマーケット」に翻弄されるリスクを小さくできる。
    ・・・

    <Gar(3)- 03:並アマとゴルフマーケット(3)>
    ・・・
    Gf:「並アマ」は「ゴルフマーケット」と対決しなければならない?
    ・・・
    Ad:「対決」でも「迎合」でもなく「適切な距離感」が重要でしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・趣味のゴルフなのに、なんか面倒ですね~
    ・・・
    Ad:そんな事を言わないで、「並アマ」が「ゴルフマーケット」の将来を左右するんですから・・・
    ・・・
    Gf:それは大袈裟でしょう。
    ・・・
    Ad:アマチアがマーケットに落とすお金に注目して「野球マーケット」と「ゴルフマーケット」を対比してみましょう。
    ・・・
    Gf:・・・
    ・・・
    Ad:「野球マーケット」でアマチアは「プロのプレー観戦」や「プロ選手の宣伝する商品」を対価としてマーケットにお金を落とします。野球技術のコーチ料(の類)が占める割合は小さいですよね。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「野球マーケット」は“アマチア観戦型のマーケット”とみることができます。これに対して「ゴルフマーケット」は“アマチア観戦型”の部分以外に、アマチアがプレーしてお金を落とす構造があるのが特徴です。
    ・・・
    Gf:“アマチアプレー型マーケット”というべき部分ですね。ゴルフ場、ゴルフスクール、インストラクターなどが関係しそうです。
    ・・・
    Ad:ゴルフスクール、インストラクターのメイン商品は「スイング理論」です。並アマ(消費者)の「スイング理論」に対する動向は“アマチアプレー型マーケット”の将来を左右する・・・となります。
    ・・・
    Gf:なるほど、並アマ(消費者)にはスイング理論(商品)を評価する能力が望まれるわけだ。
    現在の「スイング各論集合」が成熟していない事で「並アマ」が不利益を被る構造になってるんですね。
    ・・・
    Ad:「並アマ」が被る不利益などは「たかが知れてるレベル」です。最大の割りを食っているのはインストラクターと考えています。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・説明してください。
    ・・・
    Ad:その前に「4軸構造」の基本的立場を明確にしておきましょう。
    ①ゴルフマーケットは{プロ(≒Super A)、シングル(≒Mr. B)、並アマ(≒Mr. C)}で構成される。
    ②並アマの幸せは「ショットの手応え」にある。
    ③並アマは才能・感性が限定されていて自力でスイング骨格を構築できない。
    ④現状のスイング理論は自力でスイング骨格を構築できるシングルクラス(≒Mr. B)以上が対象である。
    ⑤並アマが利用可能なスイング理論は「クラブの物理的特性」と「ヒトの解剖・生理的特性」に適合した「イデアル」である。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:インストラクターの才能・感性レベルは並アマ(Mr. C)を凌駕していて、少なくともSuper Aに近いMr. Bですよね?
    ・・・
    Gf:そうでしょうね、ゴルフを仕事に選んだ人種ですから。
    ・・・
    Ad:インストラクターは(自分が目標にしてきた)プロの価値観を全ての並アマに適用する傾向があると思いませんか?
    ・・・
    Gf:よいスコア、大きな飛距離、高度な戦略などを重要視する価値観ですね。
    ・・・
    Ad:ところが「4軸構造」では多くの並アマにはゴルフのより根源的な(クラブでボールをヒットする)作業そのものに幸せが存在すると考えます。
    ・・・
    Gf:「ショットの手応えに満足」・・・ですね。
    ・・・
    Ad:はい。全ての並アマがドライバーの飛距離に代表されるプロの価値観を“善し”とする必要はなく、スイング作業の仕事効率やクラブ性能の適正利用に基づく「ショットの手応え」を“善し”とする価値観が成立すると考えるわけです。
    ・・・
    Gf:時折、7アイアンの飛距離が150ヤードを越える・・・・と自慢するアマチアがいますね。「飛距離が大きい → スコアが良くなる」というプロの価値観由来の文脈なんでしょうね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」の目標は、たとえ7アイアンの飛距離が120ヤードであってもスイング動作に無理がなくインパクトでシャフトのシナリとボールの柔らかさを(両手に)感じられるようなスイングです。
    ・・・
    Gf:並アマが利用可能なスイング理論は「クラブの物理的特性」と「ヒトの解剖・生理的特性」に適合した「イデアル」である・・・・になるわけだ。
    ・・・
    Ad:はい。自力ではスイング骨格を構築できない、特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通の大人のための「スイング総論」です。
    ・・・


     <Gar(3)- 04:並アマとゴルフマーケット(4)>
    ・・・
    Ad:インストラクターは、それなりのゴルフの才能に恵まれ、並アマに比べると運動神経、体力ともに優れた人種です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:スイング情報の処理能力とスイング構築能力からみた分類ではプロ・シングルと同様に自力でスイング骨格を構築できる{Super A、Mr. B}群に属しますから、(自力でスイング骨格を構築できない)並アマ(Mr. C)とは根本的に住む世界が異なります。
    ・・・
    Gf:そうかも知れません。
    ・・・
    Ad:「スイング構築能力」に差のある2群間では、それぞれに適応するスイング観・スイング像も異なります。
    ・・・
    Gf:{Super A、Mr. B}群のスコア基準のプロ的価値観と(Mr. C)群の「ショットの手応え」価値観と関連しますね。
    ・・・
    Ad:「ショットの手応え」に価値観をおいた場合、Mr. Cに必要なスイング理論は「飛距離を延ばす方法論」でも「ショットを意識的に曲げる方法論」でも「スコアを縮める方法論」でもなく「スイング総論(イデアル)」です。
    ・・・
    Gf:「インストラクターがMr. Cのニーズに答えられるか?」がポイントですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」での「イデアル」の構築過程をみると
    ①クラブの物理的特性に適合・・・・・・・・・・・(tea(5)-01)
    ②ヒトの解剖学・生理学的特性に適合・・・・・(tea(5)-01)
    ③「とりあえず問題」をクリアー・・・・・・・・・・・(tea(3)-03)
    ④「錐体路・錐体外路問題」をクリアー・・・・・(tea(5)-04)
    などの条件がありました。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:{Super A、Mr. B}群に属するインストラクターのスイング構築過程を考えるとMr. Cに必要な「スイング総論」の提示能力をもつとはチョット想像し難いんですな。
    ・・・
    Gf:ふぅ~
    ・・・
    Ad:インストラクターはMr. Cに手持ちの「スイング各論」を提示することになりますよね。その場合、Mr. Cの価値観が「ショットの手応え」にあっては・・・
    ・・・
    Gf:・・・ちょいとマズイ!
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」は無辜の並アマの価値観を誘導するわけです。
    「ゴルフではスコアを一打でも少なくする方法論に価値がある」
    「プロ・シングルのスイング理論・スイング構築法は並アマにも有用である」
    ・・・
    Gf:並アマが持つ才能・感性のレベルは完全に無視する・・・か。
    ・・・
    Ad:能力を超えた方法論で、いくらジタバタした所で結果がでないことは自明!
    結果を出せない並アマは「自分には才能がない・・・」と落ち込むわけです。
    ・・・
    Gf:「才能がない・・・」は正解なんですね。
    ・・・
    Ad:はい。「自分には才能がない・・・」は正解なんですが、「才能がないこと」は仕方のないことで「並アマ」が自分を責める必要はないわけです。
    ・・・
    Gf:どう考える?
    ・・・
    Ad:才能が限定された「並アマ」に適切な「スイング総論」を提示できない(インストラクターを含めた)「ゴルフマーケット」に問題があるってこと。
    ・・・
    Gf:ふ~む
    ・・・
    Ad:ゴルフを始めた当初、「ゴルフスクール」へ入校した経験があります。
    自分の体験も含め、スクール、インストラクター、レッスンの関連情報を総合すると現状のレッスン環境は「ショットの手応え」を選択する「並アマ」への対応能力は脆弱である・・・が結論です。
    ・・・
    Gf:「並アマ」の被っている不利益ですね。
    ・・・・「最大の割りを食っているのはインストラクター」の意味は?
    ・・・
    Ad:インストラクターは才能の限定されたMr. Cにも手持ちの「スイング各論」を提示します。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:一方で、「提示した“スイング各論”を吸収できるのは(Mr. Bに近い)Mr. C の一部であり、吸収できないMr. Cは仕方がない」と割り切っている節がみられるんですな。
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:提示した「スイング各論」の荷が重いと(頭で)理解しながら、「頑張って練習しましょう」というスタンスを取らざるを得ないのは・・・
    ・・・
    Gf:・・・チョット辛い状況かも知れない。
    ・・・
    Ad:「スイング総論」が確立されていればインストラクターはMr. Cの方向性を迷うことなく提示でき、(スイング構築の結果にかかわらず)Mr. C、インストラクターともにハッピーでしょう。
    現状ではインストラクターが真面目であればあるほど辛さが増幅してしまう・・・と考えています。
    ・・・
    Gf:・・・そういう事であったか!
    ・・・
    Ad:お金を落として「ゴルフマーケット」を支えているのは多くの並アマ(Mr. C)です。
    Mr. Cは「ゴルフマーケット」や「スイング理論集合」の性格と実態を理解し、商品(スイング理論)に求める品質を明確に主張していくことが望ましいと考えます。
    ・・・
    Gf:割りを食っている真面目なインストラクターの幸せのためにも・・・ですね?
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」自体は構造変化を嫌い、インストラクターは「マーケット」の受益者側に組み込まれていて身動きがとれません。「並アマ」だけが「ゴルフマーケット」を変える事ができます。
    ・・・
    <Gar(3)- 05:並アマとイデアル>
    ・・・
    Gf:並アマの第一選択として必要なのは「スイング総論」ということですね。
    ・・・
    Ad:はい。「4軸構造」では「イデアル」を並アマのための「スイング総論」と位置付けています。
    ・・・
    Gf:なにか、問題はありませんか?
    ・・・
    Ad:繰り返しになりますが・・・
    「イデアル」は普遍性の有無が検証されていない。
    現時点の「イデアル・フォーム」は改善の余地がありそう。
    などが問題でしょうね。
    ・・・
    Gf:Admin が変わり者であり「4軸構造」内容はAdmin にしか適応できないかもしれないとか・・・
    ・・・
    Ad:「イデアル・フォーム」の最終型に到達するには時間が要りそうだとか・・・
    ・・・
    Gf:「並アマ」の方に「イデアル」構築にトライして頂くことが必要ですか?
    ・・・
    Ad:そうなんですが、トライして頂く「並アマの方」の条件も微妙なんですよ。
    ・・・
    Gf:シングルやMr. Bはあえて「イデアル」にはトライしないか・・・従来の方法で(それなりの)結果をだした「勝ち組」ですもんね。
    ・・・
    Ad:ハンディ・ヒエラルキーの上位にランクされますから「ゴルフマーケット」に組み込まれてもソコソコ居心地が良いでしょうし・・・・
    ・・・
    Gf: 年齢の若いMr. C は「若さ」にまかせて力勝負を試みそうですね。
    ・・・
    Ad:はじめから「イデアル」にトライしようとは思わないでしょうね。
    ・・・
    Gf:「イデアル」にトライして頂く人に、どういう人種を想定してますか?
    ・・・
    Ad:特別なゴルフの才能はなく、運動神経も体力も普通で、「才能・感性」にまかせた力勝負では結果を出せず、合理的な理論を必要としている大人の「並アマ」を想定しています。
    ・・・
    Gf:条件は厳しいですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」は実績もなく、「海の物とも山の物」とも分からないですし・・・
    ・・・
    Gf:「ゴルフマーケット」からみれば「発禁処分」相当かもしれないドラスチックな発言を重ねてますしね。
    ・・・
    Ad:そういった発言をパソコン一台で可能にする「ネット社会」の威力を実感しています。
    ところで「4軸構造」では理論内容と構築過程、Admin自身のスイング動画を全てオープンにしています。
    ・・・
    Gf:「イデアル」にトライして頂く判断材料ということですか?
    ・・・
    Ad:はい。一人でも多くの方に「イデアル」を評価して頂ければと考えています。
    ・・・
    Gf:疑問点、問題点、質問などが生じた場合は?
    ・・・
    Ad:「コメント」欄のご利用をお願いします。誠実に対応させて頂きます。
    ・・・

garden-2

  • <Gar(2)-01:ゴルフマーケット>
    ・・・
    Ad:断片的にでてきたゴルフマーケットの記事を整理しておきましょう。
    ・・・
    Gf:「並アマ」がゴルフマーケットで賢い消費者になるための基礎知識でしたね。
    ・・・
    Ad:ゴルフマーケットの人的構成の第一分類です。
     {プロ、シングル、 並アマ}
    ・・・
    Gf:これは分かりますね。
    ・・・
    Ad:ゴルフの才能の度合いを勘案した第二分類です。一般的なエリートの条件を上位5%(1/20)として
    プロ・・・・・・・(1/20)^5
    シングル・・・(1/20)^3
    並アマ・・・・・2/5・(1/20)^0
    ・・・
    Gf:根拠のないイメージによる独断ということですが、計算式からはプロが300万人に一人、シングルが8000人に一人、並アマは5人に二人という勘定になります・・・・意味するところは才能にはとんでもない格差があることでしたね。
    ・・・
    Ad:スイング情報の処理能力とスイング構築能力を勘案した第三分類です。
    Super A・・・・・・・・・・・自力で「それなりのスイング」が構築できるグループ
    Mr. B(準Super A)・・・自力で「ほぼ、それなりのスイング」が構築できるグループ
    Mr. C(並アマ)・・・・・・・自力では「スイング骨格」を構築できないグループ
    ・・・
    Gf:若干の欠陥をもつが、「ほぼ、それなりのスイング」が構築できるMr. Bの動向がポイントでした。
    ・・・
    Ad:われわれ「並アマ」がゴルフマーケット内の賢い消費者になるために、「ゴルフマーケットの性格」と「マーケット内の人種の動向」を考察することが有用と考えます。
    ・・・
    Gf:「マーケット内の人種の動向」はSuper A、Mr. Bの行動パターンとMr. Cのパターンを対比して「並アマ」の方向付けをするんですね。
    ・・・
    Ad: ゴルフマーケットの商品にはゴルフクラブ、ボール、関連グッズのほか「並アマ」にとって重要な「スイング理論」があります。
    ・・・
    Gf:そうですね、われわれ「並アマ」の最大の興味は「スイング構築」です。
    ・・・
    Ad:「スイング理論」を商品と見做す「4軸構造」の立場は
    現在のゴルフマーケットは未成熟である・・・・・・です。
    ・・・
    Gf:「初めの一歩(2)」で話題になりました。商品(スイング理論)の質を独立した第3者機関が評価するシステムが成立していないのが理由でしたね。
    ・・・
    Ad:少し詰めると「スイング理論の集合」そのものが未成熟と言えるかも知れません。
    ・・・
    Gf:現在の「スイング理論」の多くが「スイング各論」であり「スイング総論」が成立していないという考え方でした。
    ・・・
    Ad:スイング構造の一部に注目した技術論が一般化するには、その成立条件を明確にする必要があります。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:成立条件を明確にしていない技術論は理論audience にあるレベル以上のスイング情報の処理能力とスイング構築能力を要求します・・・・・Mr. B(準Super A)には有用であってもMr. C(並アマ)には消化しきれない可能性が高いということ。
    ・・・
    Gf:技術論の一般化に「イデアル」が関連するのですか?
    ・・・
    Ad:はい。「イデアル」を基準として該当する技術論を評価すれば、成立条件が明確になり「並アマ」に利用できる可能性が生じると考えています・・・・・もっとも「並アマ」には「イデアル」だけで事足りますがね。
    ・・・
    Gf:う~ん
    ・・・

    <Gar(2)-01:ゴルフマーケット(2)>
    ・・・
    Gf:「スイング構造の一部に注目した技術論が一般化するには、その成立条件を明確にする必要がある」・・・もう少し説明してください。
    ・・・
    Ad:<Tea (3);並アマのスイング理論>で関連事項に触れていますが、「脇を締める」という技術論で考察しましょう。
    ・・・
    Gf:「脇を締める」という技術論が有効なスイング状態を明確にする必要があるってことですね。
    ・・・
    Ad:「脇を締める」という技術論の一般的な解説は
    「脇の開いているゴルファーが脇を締める → こんな良いことがある」という文脈になっていて「脇が開く現象」の成立過程や条件が明確にされてない場合が多いと思います。
    ・・・
    Gf:そう言われれば、「脇が開く現象」の構造や原因は説明されないことが多いかも・・・
    ・・・
    Ad:「脇を締める」という技術論に望まれる文脈は
    ①脇が開く原因と構造は△×△×である。
    ②脇が開いていると△×△×の不都合がある
    ③脇を△×△×の動作で締めると不都合が回避でき、こんな良いことがある
    ・・・
    Gf:なるほど・・・①&②が欠落してしまうんだ。
    ・・・
    Ad:これに類する極端な例では
    「オーバースイングは良くないのでトップのクラブ姿勢をこの位置で決めましょう」
    ・・・
    Gf:オーバースイングの現象的な修正は役立たない・・・ですか?
    ・・・
    Ad:「並アマ」が利用できる技術論には①&②の文脈が必要と考えます・・・・スイングのスケール、「4軸構造」ではイデアルがポイントになるということですな。
    ・・・
    Gf:並アマなりに「イデアル」を想定し、技術論を評価する姿勢が望まれるんだ。
    ・・・
    Ad:正解!
    より具体的には「スイング構築の定理」をスケールにして「スイング各論」を評価する。
    ・・・
    Gf:定理1;クラブの物理的特性に適合、定理2;ヒトの解剖学的構造に適合、定理3;ヒトの生理学的特性に適合・・・でしたがちょっと煩わしくないですか?
    ・・・
    Ad:「4軸構造」の立ち位置は
    ①スイング構築作業に解剖学、生理学という補助線を二本組み込むとスイング構造が無理のない安定したものになりますよ。
    ②「イデアル」は3次元座標系では構築が難しいので極座標系の利用をお奨めしますよ。
    ということです。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:「イデアル」に取り組むかどうかは「ゴルフ君」の自由ですから~~
    ・・・納得できるようにしてください。
    ・・・

    <Gar(2)-03:源氏物語>
    ・・・
    Ad:今回のエピソードは「源氏物語」なんですが・・・・
    ・・・
    Gf:古典の評論ですか? 「すべらない」ようにお願いします。
    ・・・
    Ad:「他人の知見」の受け売りですから・・・大丈夫でしょう。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:学生時代に古典講義で「源氏物語は“もののあわれ”の文学である」と玉の小櫛(本居宣長)に基づいて教えられました。
    ・・・
    Gf:歳がばれますね~
    ・・・
    Ad:「もののあわれ」が当時の通説でもあり、そんなもんかなと思ってたんですが・・・
    ・・・
    Gf:・・・通説がひっくり返る衝撃が走った。
    ・・・
    Ad:ある「新書本:」に
    「源氏物語は“大乗仏教の精神性”を基にした生命の賛歌である」・・・とあるんですな。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:思考による検証を経て
    ①「源氏物語」の解釈スケールとして「もののあわれ」より「仏教思想」に分がありそう。
    ②スケールとして「仏教思想」を利用すると「源氏物語」の風景が違ってみえそう。
    ③教科書にのる「通説」といえども「絶対的な真理」ではない。
    と考えるに至った訳です。
    ・・・
    Gf:ふ~ん・・・で「スイング理論」と関係するの?
    ・・・
    Ad:われわれ「並アマ」が、「Mod. Glf」のような古典的なスイング理論を含めて巷の理論にどう向き合うべきかのヒントがあります。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:「Mod. Glf」の著者はトッププロです。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「Mod. Glf」の内容を実感するには著者と同レベルの「才能と感性」が必要かも知れません。Audienceがシングル~プロに限定されていて、並アマには荷が重い恐れがあるんですな。
    ・・・
    Gf:「Mod. Glf」もスイング各論という訳?
    ・・・
    Ad:記事内容を「イデアル」と対比して理解する戦略が成立すると思います。
    ・・・
    Gf:では「Mod. Glf」以外のスイング理論も・・・
    ・・・
    Ad:・・・「解剖・生理」のスケールで評価すると、本質がより明確になるかもしれません。
    ・・・
    Gf:ふ~む
    ・・・
    Ad:オマケです。 巷のスイング理論を「イデアル」と対比して系統立てる作業は「手応えのあるリサーチテーマ」と考えています。
    ・・・
    Gf:Adminはトライしないのですか?
    ・・・
    Ad:「イデアル」のインパクトを追いかけるのに精一杯で・・・・余裕がありません。
    ・・・

    <Gar(2)-04:ゴルフマーケット(3)>
    ・・・
    Ad:プロのスイングフォームについて考えてみましょう。
    ・・・
    Gf:プロのフォームも多様ですよね~
    ・・・
    Ad:プロは結果(score) がすべて、スイングフォームは評価されません。
    ・・・
    Gf:絵に描いた様な華麗なフォームのプロはソコソコの成績は残すんですが、賞金王争いには絡んでないような気がしますね。
    ・・・
    Ad: スイングトップに毎回ノッチが入るスイングやトップのヘッドが丸見えのオーバースイングでも賞金王争いに絡む事象は(プロでトップに立つには)「その他のなにか」が必要なことを示しているんでしょうね。
    ・・・
    Gf:プロの土俵においても「才能と感性」に差があるみたいな・・・・?
    ・・・
    Ad:「才能と感性」を「華麗なスイング」で武装したプロが歴史に名を残すのでしょう。
    ・・・
    Gf:なるほど~
    ・・・
    Ad:「才能と感性」を「華麗なスイング」で武装したプロが編纂した「Mod. Glf」を「並アマ」が消化・吸収するのは~
    ・・・
    Gf:・・・難しいかもしれないので「イデアル」と対比して勉強すると分かりやすい。
    ・・・
    Ad:その前提として「イデアル」の概念が必要である。
    ・・・
    Gf:なるほど^2
    ・・・
    Ad:ところでプロ集団は獲得賞金で、アマチア集団はハンディキャップで序列化されます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「ゴルフマーケット」を形成する{プロ・シングル・並アマ}集団にはスコアを基準としたヒエラルキーが成立しているわけですな。
    ・・・
    Gf:われわれ「並アマ」は底辺を形成しているんですか~・・・ちょっと悲しいかも
    ・・・
    Ad:ハンディキャップをゴルフ上達の指標として利用する分には問題ないのですが・・・・スイング各論を「ゴルフマーケット」に組み込む根拠に使われると問題です。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:要点を整理しましょう。
    ①スコアの良否は{スイングの完成度+才能・感性}に依存する
    ②スイング理論集合はスイング総論が整備されてない未成熟な状態である
    ・・・
    Gf:解説してください。
    ・・・
    Ad:①ハンディキャップはスコアの良否(ゴルフが強い・弱い)の指標になるが、「スイングの完成度」の指標ではないということ。
    ・・・
    Gf:スコアを基準に算定するのだから・・・当然ですかね。
    ・・・
    Ad:②スイング各論を利用するにはMr. Bレベルの才能・感性が必要である。
    スイング総論がベースにないスイング各論を実践するMr. Bはスイングに「不全感」を抱えている。
    ・・・
    Gf:<Tea(3)-03>の「とりあえず問題」に関連していますね。
    ・・・
    Ad:Mr. BにはSuper-Aに近い順にMr. Baa、Mr. Baと「並アマ」からチョコット抜けたMr. Bまで色々ありまして~
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:Mr. Bは自分のレベルアップのためにMr. BaaやSuper-Aのスイング各論を信奉するわけですな。
    ・・・
    Gf:信奉する根拠が「ゴルフマーケット」のヒエラルキーということか・・・
    ・・・
    Ad:イエス、したがってMr. Bの自分より下位である「並アマ」への対応は・・・
    ・・・
    Gf:自分のスイング各論が「並アマ」の発展段階の理論として適正であると信じて疑わない・・・
    ・・・
    Ad:または、そう信じたいのであるが・・・「才能・感性」が限定的な「並アマ」には消化しきれない現実がある。
    ・・・
    Gf:なんか“ゴチャゴチャ”してますねぇ~
    ・・・
    Ad:「才能・感性」が限定的な「並アマ」は
    スイング理論集合が未成熟であることを前提にして、「解剖・生理」のスケールで評価してからスイング理論を利用することが望ましいってこと。
    ・・・
    Gf:やっぱり「イデアル」が登場するんですね。
    ・・・

    <Gar(2)-05:ゴルフマーケット(4)>
    ・・・
    Ad:古典的な理論書「Mod. Glf」についての考察です。
    ・・・
    Gf:ちょっと恐れ多いかも・・・
    ・・・
    Ad:本論のまえに「源氏物語;他人の知見」の補足です。
    ・・・
    Gf:?!
    ・・・
    Ad:本居宣長が「もののあわれ」を「源氏物語」の注釈スケールとしたのは1799年、「仏教思想」を注釈スケールとした新書本が登場したのが1967年です。
    ・・・
    Gf:そうなんですか。
    ・・・
    Ad:偉大な国学者であった本居宣長の価値観が160年余の間、君臨したことになります。
    見方を変えれば、宣長以降の学者は「もののあわれ」の土俵から一歩も出られなかったともいえます。
    ・・・
    Gf:一旦、成立した価値観を変えるのは難しいんでしょうね。
    ・・・
    Ad:そうですね。象に乗ってた地球が太陽を周回するまでに何世紀も要したのと同じ構図ですね。
    ・・・
    Gf:で、「Mod. Glf」はどうなんですか?
    ・・・
    Ad:「Mod. Glf」の著者のプロフィール概要は
    ①ゴルフ史上、屈指の超一流プレーヤーであった
    ②全盛期の過ぎた時期に「Mod. Glf」を書いた
    ③不純物にまみれたスイングを多数の球を打って洗練する方針をたてた
    ・・・
    Gf:へぇ~そうなんだ。
    ・・・
    Ad:このプロフィール概要からみて「Mod. Glf」はわれわれ並アマには荷の重い教科書ではないかと考えるわけです。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:ゴルフを始めた当初、「Mod. Glf」の翻訳本を教科書として買い求めました。
    ・・・
    Gf:そうでしたか~、で結果は?
    ・・・
    Ad:「Mod. Glf」を参考に練習を重ねると
    記述内容を一瞬、理解した気になれるんですが~
    10日も経てば幻想であったとも理解できるんですな~
    ・・・
    Gf:へぇ~
    ・・・
    Ad:「内容を読み込んで練習を重ねれば分かるはずだ」・・・の期間が暫くあって
    「自分には“Mod. Glf“を咀嚼・吸収できるだけの才能・感性、力量がない」・・・という認識に至った。
    ・・・
    Gf:残念でした。
    ・・・
    Ad:でも「4軸構造」のスタートとしては適当な認識であったと思ってます。
    ・・・
    Gf:・・・
    ・・・
    Ad:4軸構造(≒並アマ)には荷が重い理由を「Mod. Glf」の著者プロフィールから考察してみましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:①ゴルフ史上、屈指の超一流プレーヤーであった
    ;エリート指数からみると・・・「Mod. Glf」:「4軸構造」=((1/20)^5~):(2/5)
    才能・感性のレベル差がありすぎて「Mod. Glf」の記述内容を「4軸構造」が実感できるか疑問である。
    ・・・
    Gf:なるほど
    ・・・
    Ad:②全盛期の過ぎた時期に「Mod. Glf」を書いた
    ;スイング構築の各段階を振り返って著述したことを意味している。「錐体路・錐体外路問題(Tea(5)-04)」が内在する危険性を持っていて、その場合「4軸構造」には荷が重い・・・かも?
    ・・・
    Gf:う~ん
    ・・・
    Ad:③不純物にまみれたスイングを多数の球を打って洗練する方針をたてた
    ;10~20歳の10年でプロになっている。才能・感性のレベル差を勘案すれば「4軸構造」が同様の方法でスイングを構築するには100年かかるかもしれない。
    ・・・
    Gf:う~ん
    ・・・
    Ad:結論的には
    「Mod. Glf」は現在の「スイング各論集合」の源流であってaudienceはシングル~プロが適当である。
    「並アマ」が利用するためには解剖・生理学的な検討に基づいた「スイング総論」と対比して理解する必要がある・・・・と考えたわけです。
    ・・・
    Gf:ふ~!
    ・・・
    Ad:「4軸構造」の立場です。
    ①才能・感性が限定された「並アマ」の利用できるスイング理論には解剖・生理学的な軸が必要である。
    ②「Mod. Glf」を源流とする「スイング各論集合」が成熟して一般化するには解剖・生理学的な観点が必要である。
    ・・・
    Gf:解剖・生理学的な軸を持たないスイング理論は「スイング各論」から一歩もでていない・・・と言ってる?
    ・・・
    Ad:はい。「源氏物語研究において、宣長以降の学者が”もののあわれ”の土俵から出られなかった」同じ構図と考えています。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・

garden-1

  • <Gar(1)-01:イデアル>
    ・・・
    Ad:「イデアル」は特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通の大人が「最小限の勘」と「力勝負なし」でボールを目標地点に正確に運ぶことができる「クラブの物理的特性とヒトの解剖・生理に適合した概念上のスイング」です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「イデアル」を意識したスイングプログラムは
    「問題;並アマが利用できる“スイング基礎理論”の体系化」に対する解答です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:{錐体外路・錐体路}問題をクリアーするためスイング構築の各発展段階をリアルタイムで「曖昧さを排除した言語」に記録する必要がありました。
    ・・・
    Gf:・・・・漠然と「脇を締める」ではなく「内肘(上腕骨内顆)位置を制御する具体的な指標の文章化」が必要であった訳ですね。
    ・・・
    Ad:具体的な位置表示には基準点が必要です。脊柱骨群の解剖学的構造と視覚・平衡感覚の生理学的特性から、身体の基準点として外後頭隆起が適当でした。
    ・・・
    Gf:・・・・個別座標系の原点ですね。
    ・・・
    Ad:ゴルファーとクラブとの位置関係(間合い)も具体的な言語にする必要がありました。外後頭隆起、クラブ重心軌跡、スイングプレーンの相互関係が検討されました。
    ・・・
    Gf:スイングプレーンはクラブヘッドの軌跡とされていますが、力学的な必然性からクラブ重心運動で近似した訳ですね。
    ・・・
    Ad:傾斜平面、立面に関わらず平面上での物体運動の検討は3次元座標を利用することになります。3次元座標系の原点を設定すれば、プレーン上のクラブ重心の運動軌跡は(x,y,z) の関数として表現できます。
    ・・・
    Gf:3次元座標系での外後頭隆起の座標が決まり、原点を介してクラブ重心との位置関係が確定するわけですね。
    ・・・
    Ad:アドレスの静止状態であれば、視覚・平衡感覚の基準面である頭部垂直面を(3次元座標系の)YZ 面と平行に設定して位置関係が確定しますが・・・
    ・・・
    Gf:テイクバック以降の運動状態では不可ということですか?
    ・・・
    Ad:身体作業が脊柱を介して頭部姿勢に影響を与えるため、現実的には頭部垂直面をYZ 面と平行に維持することは不可能です。
    ゴルファーからみて3次元座標系全体がスイングプレーンを伴って経時的に変位すること、クラブ重心運動をプレーン上に意識するには連続した座標変換が必要であることを意味します。
    並アマがスイング時にスイングプレーンをクラブ重心認識の指標に利用することは無理と判断しました。
    ・・・
    Gf:運動状態でも関心点の位置を具体的に確定できる概念装置が必要になったのですね。
    ・・・
    Ad:両足の内踝を起点とする補助軸を自由に回転させ一種の極座標系を構築し、極座標系内で関心点の位置を規定することを試みました。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:内踝起点の補助軸を極座標の一種と考えると、軸回転を可能にするだけでなく複数の補助軸を利用できます。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:{テイクバック~トップ}では右内踝起点の補助軸(MPR)を2本利用しました。
    外後頭隆起と(MPR-1)の2重構造で体幹姿勢を確定し、右内肘の位置指標に(MPR-2)を利用することで右内踝を介した外後頭隆起と右内肘の位置関係の演算が成立しました。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:{ダウンスイング~インパクト}では左内踝起点の補助軸(MPL)を2本利用しました。
    外後頭隆起と(MPL-1)の2重構造でインパクト前後の体幹姿勢を確定し、左内肘、クラブシャフトの近位振動節の位置指標に(MPL-2)を利用しました。
    ・・・
    Gf:複数の補助軸に極座標の性質を与えることでスイング過程における内肘、近位振動節などの関心点群と外後頭隆起の位置関係を算定することが可能になったということですね。
    ・・・
    Ad:3本目の補助軸(MPL-3)を想定すればボール位置を極座標系で扱えますから、第1章3項で述べた圏の概念を利用して
    圏域;{外後頭隆起⇔左内踝∥左内肘、近位振動節、ボール}
    を設定すると→インパクトの構成要素の重要部分を左内踝が原点の極座標系で扱うことが可能になりました。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:「イデアル」の思考過程の概略です。
    ・・・
    Gf:かなり複雑で難解ですね・・・・ところで「イデアル」って言葉の出典は何?
    ・・・
    Ad:秘密ですが、語感、イメージとも適当と考えています。
    それと・・・心象プレート上での{1相→2相→3相}プログラムのトレーストレーニングに際しては「魔法の呪文」が有用かもしれません。
    ・・・
    Gf:例の呪文ですね。
    ・・・
    Ad:” Gives up the commitment we can change at any time.”
    ・・・

    <Gar(1)-02:小話>
    ・・・
    Ad:ここらで、ちょいと風情を変えて、「三題噺」でもどうですか?
    ・・・
    Gf:何を企んどるんですか?
    ・・・
    Ad:別に~ 単なる気分転換ですよ。
    ・・・
    Gf:本当ですか~怪しい!  
    ・・・
    Ad:「三題噺」は3話、用意いたしました。
    一話:{カーナビ、ジェットコースター、ガラス}
    二話:{釣竿、クラブ、ハンマー}
    三話:{舵、クラブ、オール}
    ・・・
    Gf:絶対、何か企んどる・・・・・ 
    ・・・
    Ad:それでは一話、{カーナビ、ジェットコースター、ガラス}から、
    カーナビはGPS衛星情報を左右アンテナで受信処理して画面表示された地図上に自車位置をポイントします。
    通常、自車前方が画面上で自車位置は表示地図の下辺中央にポイントされます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:道案内機能を利用して目的地へ運転すると、進行方向に応じて表示地図の方位が調節されますね。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:もし表示地図の方位が出発時点のままだとすれば、運転がとんでもなく煩わしいと思いませんか?
    ・・・
    Gf:・・・・・アドレスで想定したスイングプレーンがスイング動作時に利用できないことの比喩ですか?
    ・・・
    Ad:はい、視覚情報・平衡感覚情報処理の基準構造である頭部垂直面からみるとアドレスで想定したスイングプレーンはスイング動作時に利用できないと思います。
    ・・・
    Gf:・・・・♯・・・♭・・・
    ・・・
    Ad:ジェットコースターはスタート地点から最初の山頂まではゆっくり進みます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ドキドキしながらも周囲の景色全体が見えてる積もりになってますが、加速度がついて谷を降りるに際しては・・・
    ・・・
    Gf:・・・周囲の景色が飛んで、中心視野で捉えられる前方の小範囲しか見えなくなる。
    ・・・
    Ad:つまり大脳で視覚情報を集積して周囲風景を構築する余裕がないんですな。
    頭部垂直面が必然的に変位するスイング作業の全経過でも視覚を利用して方向確認する余裕が大脳にあるかは甚だ疑問ってこと。
    ・・・
    Gf:・・・・・ガラスの解説をお願いします。
    ・・・
    Ad:「ガラスは気の遠くなる時間をかければ方円の器に従うかもしれない」
    ・・・
    Gf:なんですか、それは???
    ・・・
    Ad:ガラス状態は「液体状態を凍結したような状態」とか「液体の粘度が極端に高くなった状態」と説明されますが、日常的には固体として扱われますよね。
    ・・・
    Gf: えぇ・・・・・話が分かりにくいんですが、クラブの使用方法の比喩ですか?
    ・・・
    Ad:はい。第二話、{釣竿、クラブ、ハンマー}の前振りです・・・・・チョコット「すべり」ましたかね?
    ・・・
    Gf:「三題噺」としては体裁が整ってないと思います。
    ・・・
    Ad:すみません。思いつきに拘ってしまいました。
    ・・・

    <Gar(1)-03:小話の尻尾>
    ・・・
    Ad:「三題噺」の慣れない分野で「すべった感」満載でした。
    ・・・
    Gf:気を取り直して、次いきましょう・・・♪
    ところで、第一話の「まとめ」を打っといたほうが「モヤモヤ感」を残さずに済みませんか~
    ・・・
    Ad:・・・・「まとめ」です。
    ①平衡感覚情報・視覚情報処理の基準構造は頭部垂直面である
    ②頭部垂直面の姿勢は平衡感覚センサーである(左右の)三半規管の姿勢を反映する
    ③視覚での対象認識が可能な中心視野は頭部垂直面をはさんで両側に分布する
    ・・・
    Gf:平衡感覚、視覚ともに頭部垂直面姿勢に関係するということですね。
    ・・・
    Ad:平衡感覚、視覚はともにスイング時の姿勢調節反射回路に影響しますが、より重要なのはどちら?
    ・・・
    Gf:う~ん、欲も下心もない幼児番組の体操を見たとき
    「目を閉じて~~、目を開けて!」では幼児たちは多少ふらついても全員が立ってましたが、   「ぐーるぐる回って、おっとっと!」ではキャッキャいいながら大勢が倒れてましたから・・・・
    より重要なのは「平衡感覚」だと思います。
    ・・・
    Ad:正解!
    三半規管は重力センサーですから「身体の連続回転運動」で(三半規管の)重力方向の判定が狂った場合の姿勢調節反射に与える影響は甚大です。
    ・・・
    Gf:・・・ゴルフスイングでも視覚よりは平衡感覚を重視するということですね。
    ・・・
    Ad:はい。平衡感覚、視覚がともに関係する頭部垂直面姿勢を制御する場合、「平衡感覚の安定」を重視します。
    ・・・
    Gf:なるほど。
    ・・・
    Ad:ところで運動時に手足でとるバランス動作は姿勢調節反射の発現であり、大脳で意識しない錐体外路フィールドの身体動作です。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:姿勢調節反射は「ある運動と重力が複合して身体に与える影響を三半規管で判断し、身体バランスをとる目的で(左右対称である)四肢の姿勢・状態に左右差を実現するメカニズム」と言い換えることができます。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:この系に必要な要素は頭部垂直面と重力方向ですから「個別座標」そのものなんですな。
    ・・・
    Gf:なんとなく、雰囲気は分かります・・・
    ・・・
    Ad:スイング1相{ホーム・テイクバック・トップ}での姿勢調節反射の構造を考えて見ましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:下半身運動は{腰椎群+仙腸関節}で駆動する右股関節位置固定型骨盤右回転でした。
    「イデアル」での上半身運動の必要条件は
    ①下部胸椎群の柔軟性と上半身の「巧緻作業モード」を維持すること
    ②「注視行動」を組み込まないこと
    ③上半身の「巧緻作業モード」を破壊する意識的な筋肉収縮運動をくみこまないこと                 
    です。
    ・・・
    Gf:そうなんだ。
    ・・・
    Ad:下部胸椎群~上部胸椎群は腰椎群の右回転に連動して下方から上方へ右回転し、脊柱のトップに乗っている頭部垂直面も連動して右回転します。
    適正な姿勢調節反射の必要条件は頭部垂直面を垂直に保つことですから顔面の向きや頭部の位置固定にこだわる必要はありません。
    ・・・
    Gf:テイクバック行程ではゴルファーの個別座標がアドレス時の座標から変位するということですね。若干「無理なこじ付け感」がありますが、カーナビの話と関連するんだ。
    ・・・
    Ad:はぁ~ 「すべった感」も健在ですが・・・
    ・・・
    Gf:・・・・♪
    ・・・
    Ad:・・・・次いきましょう。
    スイング行程では視覚に頼りすぎてはいけません。ある対象物の「注視行動」は(対象を)中心視野に捉える方向での頭部姿勢調節反射を伴います。
    「平衡感覚」の頭部姿勢調節は重力方向を織り込んだ反射ですが、「注視行動」の頭部姿勢調節反射は重力方向と基本的に無関係です。
    「平衡感覚」&「注視行動」間での「二律背反」が必発します。勇気を持って「平衡感覚」を優先させる必要があるでしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・「不安感、満載」かも・・・
    ・・・
    Ad:上半身の「巧緻作業モード」については過去記事(Supl.初めの一歩-1)を参照してください。
    下部胸椎群の柔軟性、肩甲棘突起関連3筋肉群、上腕骨内顆(内肘)などが関連項目です。
    ・・・
    Gf:ちょっと素っ気無いですね~
    ・・・「ガラス状態」が残ってますが~どうする?
    ・・・
    Ad:「すべった感」満載でおとどけする「三題噺」の飾りです。
    「水は方円の器に従う」
    「水飴は時間をかけて方円の器に従う」
    「ガラスは気の遠くなる時間をかければ方円の器に従うかもしれない」
    ・・・
    Gf:無理なこじ付けが続きそうですね。 やっぱり「すべる」かも・・・
    ・・・
    Ad:ガラスは液体の特殊な状態で日常では固体として扱われます。クラブはハンマー的に使用される場合がありますが、「イデアル」では釣竿の使用法に準じて取り扱います。
    の比喩ですが・・・・・・やっぱり「すべり」ましたか?
    ・・・
    Gf:はい。済んだことは受け入れて次のショットに向き合いましょう。
    ・・・
    Ad:次回の「形態と機能」でリカバリーショットを目指します。
    ・・・

    <Gar(1)-04:形態と機能>
    ・・・
    Ad:「形態は機能に従う」という言葉があります。
    ・・・
    Gf:建築分野からでてきたコンセプト()ですね。
    「ものの形は機能によって決まってくる」という意味でした。
    ・・・
    Ad:はい。
    展開すると「ものの機能を理解するために形態を読み込む」という文脈がでてきます。
    ・・・
    Gf:クラブ機能を形態から検討しようということですね。
    ・・・
    Ad:はい。対比グループは「三題噺」の残りです。
    ①{オール、クラブ、舵}
    ②{つり竿、クラブ、スレッジハンマー}
    ・・・
    Gf:すべった「三題噺」はここの前振りであったのだ・・・・
    ・・・
    Ad:{オール、クラブ、舵}の考察経過は第7章(インパクトは写像)に述べてありますから・・・直ちに結論。
    オール;作業棒のタワミを利用して大きな推進力をだす。
    舵;作業棒のネジリを利用して水流を制御する。
    ・・・
    Gf:クラブは{オール、舵}の中間の形態をしていて、機能的にはシャフトのタワミとシナリを利用して飛球エネルギー量のアップと飛球線の制御を両立できる・・・ということでした。
    ・・・
    Ad:またクラブ重心はシャフトやヘッドから離れた空間に位置しています。このことがクラブ運動の物理的解析を複雑にしているのですが、(クラブ重心位置も含め)「クラブ形態のもつ意味合い」を理解することが必要でしょうね。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:{つり竿、クラブ、スレッジハンマー}についても・・・直ちに結論。
    つり竿;{竿尻~竿節}を能動的に制御して{竿節~竿先}のシナリを受動的に利用する。
    スレッジハンマー;ハンマーヘッドと重心位置が近いのでハンマー全体を能動的に振る。
    ・・・
    Gf:スイングにハンマーを振る作業構造を流用することが可能であるが・・・
    ・・・
    Ad:「イデアル」では、つり竿・作業構造に準じて{グリップ~近位振動節}を姿勢制御してシャフトのシナリを受動的に利用することを目指す・・・です。
    ・・・
    Gf:クラブ形態を読み込むと(シャフトの)タワミ形成にシャフトからはなれた空間にあるクラブ重心が果たす役割も明らかになりますか?
    ・・・
    Ad:はい。ダウンスイングでシャフトを「ネジリ・タワマセル」作業が理解できると思います。
    ・・・

2015年1月13日火曜日

tea party-5

  • <Tea(5)- 01:スイング構築の定理と公式>
    ・・・
    Ad:並アマが「問題:スイング構築」を解くための定理と公式です。
                    ・・・・・
    スイングの定理
    定理1;クラブの物理的特性に適合
    定理2;ヒトの解剖学的構造に適合
    定理3;ヒトの生理学的特性に適合

    スイング構築の公式
    公式1;錐体外路フィールド上を走る運動プログラムとして構築
    公式2;運動プログラムが錐体外路フィールドで走るためのリリースキィーが必要
    公式3;錐体外路フィールド上に確定した運動プログラムの部分的修正は不可能
    ・・・
    Gf:われわれ並アマのスイング構築に役立つのですか?
    ・・・
    Ad:はい。並アマのスイング構築では3つの定理、3つの公式の理解が必要と考えています。
    とくに定理3と公式3は要注意です。
    ・・・
    Gf:解説してください。
    ・・・
    Ad:解剖学は基本的には具体的な図式で表現でき一般人でも内容を理解しやすいのですが、生理学は抽象的概念を含むため言語表現が難しく一般人には理解されにくい学問です。
    系統的講義を経験していない大多数の並アマが実感を伴うレベルで(生理学を)理解するのはエネルギーのいる難しい作業です。
    ・・・
    Gf:そうですね。
    ・・・
    Ad:時間が必要かもしれませんが「4軸構造」に記載した生理学的事項を理解して頂くと幸いです。
    ・・・

    <Tea(5)- 02:イデアルからみたスイング理論(4)>
    ・・・
    Gf:時間とエネルギーを必要とする「生理学」の勉強を避けて通る方法はないんですか?
    巷のスイング理論で「解剖」の記載はたまにみるけど「生理学」なんざ~聞いたことない・・・・・それにメチャクチャ疲れそうだし~
    ・・・
    Ad:感性と才能が普通レベルの並アマが「スイング構築」に真剣に取り組もうとすると「生理学」を避けて通れないと思います。
    ・・・
    Gf:シングルクラス以上なら避けて通れるってこと?
    ・・・
    Ad:巷の「スイング理論」の多くはスイング構造の一部に焦点を絞ったスイング各論です。ときおり見るヒトの解剖に言及した理論においても生理学的な考察が欠落している場合が多いと感じます。
    ・・・
    Gf:はぁ~そうですか。
    ・・・
    Ad:理論 audience が自力でスイング骨格を出力できる才能をもつシングルクラス以上であれば「スイング構造の一部に焦点を絞った各論」や「生理学的な考察が欠落している理論」を適正処理して有効利用できる場合があると思いますが・・・・
    ・・・
    Gf:・・・・自力でスイング骨格を出力できない並アマには荷が重いということですね。
    ・・・
    Ad:はい。多くの「スイング理論」ではaudience がシングルクラス以上に限定されると考えています。
    ・・・
    Gf:できれば「生理学」の勉強は遠慮したいなぁ~
    「生理学」の勉強時間を「スイングスクール」に充てるというアイデアは?
    ・・・
    Ad:「ゴルフ君」が選択するなら、それで結構ですよ。
    「4軸構造」は考え方と根拠を明確にした「スイング構築」の方法論の一案にしか過ぎませんから。
    ・・・
    Gf:・・・・・・∮
    ・・・
    Ad:並アマ(Mr. C)のスイングとして
    ①テイクバックで腰が右方向にスウェーする
    ②トップでオーバースイングしクラブが前に倒れる
    ③パチンとインパクトする
    ④フォローはとらない
    を想定し、Mr. C のスイングをサンプルに「イデアル」関連の考察を進めます。
    ・・・
    Gf:Mr. C のスイングは馴染みのあるスイング構成ですね。
    ・・・
    Ad:Mr. C が90切りの攻防戦を行うとした場合、①~④のステップ別の条件はなんだと思いますか?
    ・・・
    Gf:やはり、とりあえずステップ③のインパクトが重要ですかね。
    ・・・
    Ad:はい。Mr. C なりの「インパクトプログラム」が錐体外路フィールドを走ることが必要です。
    では「インパクトプログラム」のリリースキィーはなに?
    ・・・
    Gf:スイング構築の公式2ですね・・・・・トップ姿勢かな。
    ・・・
    Ad: Mr. C のスイングでは{ステップ①+ステップ②}の全体が「インパクトプログラム」へのリリースキィーになると考えています。
    ・・・
    Gf:何故?
    ・・・
    Ad:テイクバックでの腰のスウェーとトップのオーバースイングを(意識的に)補正する必要があるからです。
    腰のスウェーを右膝外側の位置固定で補正しょうとする場合にはテイクバックの作業目的が右膝外側の固定にシフトする危険があること、
    トップでのオーバースイングを上腕の力で適正位置へ戻す作業は上半身の「巧緻作業モード」を壊す危険があること・・・・既にお話しました。
    ・・・
    Gf:その事象とリリースキィーとの関連様式は?
    ・・・
    Ad:作業行程が安定してないのでスイング毎に{ステップ①+ステップ②}の枠組みが変化する可能性が高い → インパクトの前提として{ステップ①+ステップ②}の枠組みを意識する必要がでてくる → {ステップ①+ステップ②}の全体が「インパクトプログラム」へのリリースキィーになる・・・というわけですな。
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:オマケに{ステップ①+ステップ②}の作業行程が安定しないことは「インパクトプログラム」へのリリースキィー自体が不安定であることを意味しています。
    ・・・
    Gf:う~~ん スイングが毎回、異なった形になりそうです。
    ・・・
    Ad:はい。スイングの再現性は不良であると思います。
    ・・・
    Gf:・・・「イデアル」では安定しているのですか?
    ・・・
    Ad:・・・次は、「イデアル」構造の解説です。
    ・・・

    <Tea(5)- 03:イデアルからみたスイング理論(5)>
    ・・・
    Ad:「イデアル」は「必要最小限の力で出力する、クラブの物理的特性に適合したスイング」ですから「ハードヒット」タイプの打球作業と明確に区別する必要があります。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:「ハンマー打ち」作業をサンプルに「ハードヒット」を考察しておきましょう。
    「ゴルフ君」は「ハンマー打ち」からなにを連想しますか?
    ・・・
    Gf:すぐ頭に浮かぶのは「ハンマーで釘を打ち込む作業構造をゴルフスイングに応用する技術論」ですかね。
    ・・・
    Ad:・・・だと思いました。
    その技術論は「イデアル」構築には利用できませんので注意してください。
    ・・・
    Gf:・・・部分的にも駄目ですか~?
    ・・・
    Ad: 重量が5kgのスレッジハンマーと0.3kgのドライバーで「ハンマー打ち」と「ゴルフスイング」を対比すると、
    ・・・
    Gf:そんなに重量差があるのか・・・・・
    ・・・
    Ad:ハンマーの重心はハンマー柄上でヘッド近くにあり、
    ドライバーの重心はシャフトとヘッドから離れた空間にある。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:ハンマーを振る作業は(作用点である)ハンマーヘッド近くの重心を振る作業であり、
    ドライバーを振る作業は(作用点である)ヘッドから離れた重心を振る作業である。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:ハンマー重心の運動ベクトルの向きはインパクト前後で反転するが、
    ドライバー重心の運動ベクトルの向きはインパクト前後で変化しない。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:ハンマーがインパクトで受ける反作用はハンマーを一瞬、静止させるほど大きいが、
    ドライバーがインパクトで受ける反作用のドライバー運動へ与える影響は小さい。
    ・・・
    Gf:・・・・「ハンマー打ち」作業と「ゴルフスイング」は全く別物と思えてきました。
    ・・・
    Ad:ご同慶のいたり!
    「ハンマー打ち」は「イデアル」に比して作業構造が単純ですし、重量の軽いドライバーで「ハンマー打ち」に類した作業を行うことは可能です。
    ・・・
    Gf:そうですね。
    ・・・
    Ad:「ハンマー打ち」の作業構造を流用して重量の軽いクラブで「ハンマーインパクト」を模倣すれば「とりあえずインパクト」の試行が成立するという仕掛けですな。
    ・・・
    Gf:が~んですね。
    ・・・
    Ad:・・・また「寄り道」で盛り上がりましたが、「イデアル」に戻りましょう。
    「イデアル」構築の基本ステップです。          
    Step-1;スイングを3相7ブロックに分割する。
    Step-2;ブロックを「スイングプログラム」として表現する。
    Step-3;適正な「位識点シフト」をペースメーカーとして「スイングプログラム」を錐体路フィールドでトレースする
    Sutep-4;該当ブロックの適正な「リリースキィー」を設定し、「スイングプログラム」を錐体外路フィールドで走らせる
    Sutep-5;該当ブロックを連結して相にまとめる。
    Sutep-6;相を連結してスイングを構築する。
    ・・・
    Gf:複雑にみえますが・・・並アマでも習得できるんでしたね。
    ・・・
    Ad:Step-1 は第4章1項、Step-2 は第4章2項~第4章5項を参照してください。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:Step-3 のポイントは「位識点シフト」です。
    スイング1相{ホーム~トップ}の「位識点シフト」の実際は
    右外側仙骨稜(A右)→第5腰椎右端(L5右)→第1腰椎右端(L1右)→
    左外側仙骨稜(A左)→第5腰椎左端(L5左)→第1腰椎左端(L1左)   です。
    ・・・
    ・・・
    Gf:「位識点シフト」の外側仙骨稜がよく分かりません。
    解剖の教科書では仙骨後面には隆起がたくさんあるし~腰椎はイメージできそうなんだけど・・・・
    ・・・
    Ad:仙骨後面の(複数の)隆起は腸骨側と筋肉束で結合していますが、全てを理解する必要はありません。それぞれの筋肉収縮は方向をもつベクトル量ですから、ベクトル合成で仙骨にかかる筋収縮力を外側仙骨稜に集約することが可能です。
    ・・・
    Gf:はぁ~そうなんですか
    ・・・
    Ad:この概念を理解し仙骨後面に外側仙骨稜をイメージすることが第一関門です。
    外側仙骨稜を心象プレート上の位識点として取り扱うための準備です。
    ・・・
    Gf:ふ~ん
    ・・・
    Ad:次に心象プレート上で「位識点シフト」と「片側股関節位置固定型骨盤回転」&「仙骨・腰椎群機能」をプログラムにそって同期させる作業を行います。
    この作業中、意識的な肩の右回転は行いません。
    ・・・
    Gf:えぇ~、肩は回さないってこと?
    ・・・
    Ad:肩は結果的に回りますが、意識的に回す作業は「イデアル」では不適当です。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:肩を含めて上半身の右回転は{腰椎群、骨盤、両下肢} の姿勢変化にともなう「姿勢調節反射」の身体表現として捉えます。
    必要条件は下部胸椎群の柔軟性と上半身の「巧緻作業モード」の保持です。
    ・・・
    Gf:意識的に肩を右回転すると何がおこりますか?
    ・・・
    Ad:{腰椎群、骨盤、両下肢}の右回転→下部胸椎群の右ネジリ→上部胸椎群の右ネジリと連動することですから上半身の「粗大筋力モード」が確定します。
    以後のスイング構造が「ハードヒット系」に方向づけられることを意味します。
    ・・・
    Gf:通常では意識しにくい下部胸椎群の機能状態が重要な意味をもつわけか・・・
    ・・・
    Ad:はい、「巧緻作業モード」と「粗大筋力モード」の理解がポイントです。
    ・・・
    Gf:上半身運動の作業モードは「初めの一歩」で話題になりましたねぇ~
    ・・・
    Ad:以上がスイング1相{ホーム~トップ}・Step-3 の代表的トラップと考えています。
    トラップに注意してスイングプログラムを錐体路フィールドで正確にトレースし、「位識点シフト」をスイング作業のペースメーカーに利用できるまで習熟すれば・・・
    ・・・
    Gf:・・・・スイングプログラムが錐体外路フィールドで走るようになる。
    ・・・
    Ad:はい、適切なリリースキィーを設定すればスイング1相構築の終了です。
    スイング1相のリリースキィーはスイング2相と関連して確定します。
    ・・・
    <Tea(5)- 04 :イデアルからみたスイング理論(6)>
    ・・・
    Ad:スイング2相{ダウンスイング~インパクト}の「位識点シフト」は
    第1腰椎左端→右肩甲棘三角→左肩甲棘三角・・・・です。
    ・・・
    Gf:スイング1相に比べると素朴ですね。
    ・・・
    Ad:左右の肩甲棘三角をイメージできることが必要条件です。
    スイング1相と同様に心象プレート上で「位識点シフト」をペースメーカーにスイング2相プログラムをトレースします。
    ・・・
    Gf:了解!
    ・・・
    Ad:1相~2相の連続トレースを反復していると、突然・・・
    ・・・
    Gf:・・・1相プログラムが錐体外路フィールドで走るんですね。
    ・・・
    Ad:はい。1相プログラムが思考領域から消え、スイングが第1腰椎左端の位識点と本トップ姿勢からスタートする感覚になります。
    ・・・
    Gf:・・・1相プログラムのリリースキィーは「第1腰椎左端の位識点」ってことですか?
    ・・・
    Ad:ご明察!
    1相プログラムのリリースキィーは2相のスタート姿勢です。ポイントは2相スタートの「位識点」。
    ・・・
    Gf:ということは2相プログラムが錐体外路フィールドで走るためのリリースキィーは・・・
    ・・・
    Ad:はい、3相のスタート姿勢です。ポイントは3相スタートの「位識点(隆椎左端)」。
    ・・・
    Gf:心象プレート上で{1相→2相→3相}プログラムのトレーストレーニングを行うと、
    {1相→2相→3相}の順番でプログラムが錐体外路フィールドに移行するってことか・・・・♪
    ・・・
    Ad:はい、ブロックプログラムが順番に不要になることを意味します。最終的にはリリースキィーが外後頭隆起の「インパクトプログラム+α」になるかな。
    ・・・
    Gf:まるでドミノ倒しですね~
    以前、ある超super A が「スイングにはテイクバックもトップも無いんだ。あるのはインパクトだけ」と言ってましたが・・・・意味が分かったような気がします。
    ・・・
    Ad:ここで{錐体外路&錐体路}フィールド関連のポイントを整理しておきましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:・・・
    錐体路フィールドのプログラムは思考での構成確認が可能である。
    錐体外路フィールドへ移行したプログラムは思考での構成確認が不要である。
    錐体外路フィールドへ移行直後のプログラムは記憶での構成確認が可能である。
    錐体外路フィールドへ移行後、時間が経過したプログラムは記憶から消える。
    ・・・ヒトは「幸福にも忘れるという能力をもつ存在であった」というわけですな。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:ある技術を習得した後、より高度な技術を上乗せするための「メカニズム」というわけ・・・
    ・・・
    Gf:スケートでいえば「直進滑降」に「手足の表情」を乗せるみたいな感じ?
    ・・・
    Ad:まぁ~そんな感じ
    ・・・・派生してくる大問題があります。
    ・・・
    Gf:何ですか?
    ・・・
    Ad:ある基礎技術から何段階か、発展した高度な技術プログラムが錐体外路フィールドで走る段階にいたれば・・・
    ・・・
    Gf:・・・・段階的な発展経過が記憶から消えていて振り返ることができない。
    ・・・
    Ad:正解!
    段階的な発展経過を振り返ることを可能にする方策は?
    ・・・
    Gf:・・・・各段階の発展経過を記録しておく。
    ・・・
    Ad:正解!
    ・・・・曖昧さを排除した具体的な言語で。
    ・・・
    Gf:「4軸構造」のスイングプログラムは・・・
    ・・・
    Ad:{錐体外路&錐体路}フィールドの性格と派生する問題を明確に意識して「スイング構造」の解析を開始した当初から積み上げたプログラムです。
    ・・・
    Gf:・・・・♪
    ・・・
    Ad:オマケです。
    1相スタートの「位識点;右外側仙骨稜」がリリースキィーとなる作業がありますが何?
    ・・・
    Gf:・・・テイクバックの始動!
    ・・・
    Ad:正解!
    「イデアル」ではテイクバックの始動を「右外側仙骨稜の位識」で行います。
    ・・・
    Gf:以前、テイクバック始動の契機は
    ①腰の動き、②上半身の動き、③肩の回転のどれ?
    ・・・・という記事を見ました。
    ・・・
    Ad:「イデアル」からみると①は許容範囲、②、③は決定的にアウトです。
    ・・・
    Gf:理由は?
    ・・・
    Ad:②、③では右僧帽筋などの肩~背部の表面に分布する筋肉が収縮して上肢が「粗大筋力モード」に傾き、右肩甲棘三角関連の{菱形筋、肩甲挙筋}の適正利用が難しくなります。
    結果的に{頚椎群~上部胸椎群}と{鎖骨、肩甲骨、上腕骨}の位置関係が不安定になり、「イデアル」構造から逸脱します。
    ・・・
    Gf:ふ~ん・・・①は?
    ・・・
    Ad:上肢の「巧緻作業モード」を保って「イデアル」に移行できる可能性はありますが、
    腰の意識指標を外側仙骨稜に設定し「イデアル」の作業構造に適合することが望まれます。
    ・・・

tea party-4

  • <Tea(4)- 01:イデアルからみたスイング理論>
    ・・・
    Ad:<Tea(3)>で並アマだけでなく準super-A にとっても「とりあえずインパクト」が「悪魔のささやき」であるとお話しました。
    ・・・
    Gf:super-A にとっては「小鳥のさえずり」ということでしたが・・・解説をしてくれるんでしたね。
    ・・・
    Ad:お話の構成上、「イデアルからみたスイング理論」から始めたいと思います。
    ・・・
    Gf:今回も変化球で入るわけか・・・・
    タイトルの意味もよくわからんし~
    ・・・
    Ad:準super-A が利用する「スイング各論」の問題点を「イデアル」からみてみましょ・・・ということです。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:<Tea(3)>でMr. B が利用した技術論:「テイクバックで右膝外側を位置固定して両肩をシッカリ右回転」の問題点をもう一度、整理しましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:テイクバックの下半身作業のポイントは
    ・{腰椎群+仙骨}で駆動する「右股関節位置固定型骨盤右回転」
    テイクバックで右腰がスウェイするパターンとして
    ・球関節である右股関節の屈曲機能が発現した「右足で休め」姿勢
    ・骨盤回転終点の{右外側仙骨稜、腰椎群右端線}の位置関係が不安定
    とお話しました。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:骨盤回転時の右股関節の位置固定では(股関節を支持する)右下肢の位置・姿勢が固定されます。右膝関節は右下肢の一部として固定されます。(第2章4項 & Scool-2)
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:テイクバックの下半身作業の目的はあくまで「右股関節位置固定型骨盤右回転」であり「右膝外側の位置固定」ではありません。
    Mr. B の技術論では下半身の作業目的が「右膝外側の位置固定」にシフトする恐れがあるんですな。
    ・・・
    Gf:なるほど。
    ・・・
    Ad:「両肩をシッカリ右回転」の目的は「骨盤右回転」の駆動ですが、この作業構造も「イデアル」からみて問題です。
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:「骨盤右回転」を(両肩を含めた)上半身作業で駆動する場合の脊柱状態は
    「上部胸椎群のネジレ」が下部胸椎群→腰椎群を経由して「骨盤へ伝播」と考えられます。
    ・・・
    Gf:なにか問題がありますか。
    ・・・
    Ad:下部胸椎群の柔軟性が失われ上半身の「巧緻作業モード」をキープできなくなります。
    ・・・
    Gf:う~ん、「初めの一歩」で話題になりましたね~
    ・・・
    Ad:「イデアル」からみて
    「テイクバックの右膝は結果として位置固定され、両肩は結果として右回転する」であり
    「意識的に右膝を固定する、意識的に肩をまわす」は不適当です。
    ・・・
    Gf:Mr. B の技術論はどういう意味合いをもちますか?
    ・・・
    Ad:テイクバックの第一歩で上半身を「粗大筋力作業モード」に設定することですから、「ハードヒット」タイプの打球作業が方向づけられますかね。
    ・・・
    Gf:第一歩で「イデアル」とタモトを分かつか・・・
    ・・・
    Ad:Mr. B は打球作業を「ハードヒット」タイプに特化することが適当です。
    スイング構造に「スインガータイプ」の作業を組み込むと・・・
    ・・・
    Gf:出口のない「もぐら叩き」ゲームで苦しむことになる。
    ・・・
    Ad:始末が悪いことにMr. B の感性と才能は「準super-A」レベルなので並アマなら簡単に破綻できる状況を(傍目に分からぬ程度には)乗り切れちゃったりするんですな。
    内部的にはモヤモヤ感を抱えながら・・・
    ・・・
    Gf:なんとなく「悪魔のささやき」が近づいてきたような・・・
    ・・・
    Ad:・・・to be continued.
    ・・・

    <Tea(4)- 02:イデアルからみたスイング理論(2)>
    ・・・
    Gf:スイングスケールとして「イデアル」が頻出してますが、スケールとしての質は担保されてるんですか?
    ・・・
    Ad:むむ、手厳しい!
    「4軸構造」初稿アップからの10ヶ月では{ホーム~トップ}のスイング構造とダウンスイングの「シャフトアクションの基準点」に関して修正点はありません。
    {ホーム~トップ}と「シャフトアクションの基準点」は「イデアル」の本筋であると確信しています。
    {インパクト}のスイング構造には微調整が必要になる場合があるかも・・・と思ってます。
    ・・・
    Gf:そうですか。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」の普遍性の有無は検証されてませんが「イデアル」の本筋としている{ホーム~トップ}を軸に話を進めています。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:Mr. B の技術論:「テイクバックで右膝外側を位置固定して両肩をシッカリ右回転」をサンプルに話を進めます。
    「右膝の位置固定」も「肩を回す」も頻繁に利用される技術論ですが、「イデアル」からみれば骨盤右回転運動の構造理解と{腰椎群+仙骨}の機能理解を回避した「とりあえずのスイング調整」といえるんですな。
    ・・・
    Gf:う~ん 、   Mr. B の感性と才能は「ほぼ、それなりのスイング」にまとめてしまうが、並アマレベルの感性と才能では「もぐら叩き」ゲームへまっしぐら・・・ってこと。
    ・・・
    Ad:「肩を回す」などに代表される「スイング各論」が有効に機能するためには、「各論」利用の環境条件の理解が必要です。
    ・・・
    Gf:・・・???
    ・・・
    Ad:{肩、上腕、肘、前腕}に関連した「スイング各論」のサンプルをもう少し・・・
    ①「脇を絞めて肘を身体の近くに保つ」
    ②「肩関節を外旋して肘支点の前腕回転でクラブを操作する」
    ・・・
    Gf:①はよく聞く技術論で意味もわかりますが、②は難しいですね。
    ・・・
    Ad:①、②とも並アマには手に負えない技術論であり、理論 audience はシングルグループ以上に限られます。
    ・・・
    Gf:えぇ~ ②はともかく①が並アマに利用できない理由は?
    ・・・
    Ad:①では「肘を保つ位置」に具体性がないからです。
    「肘を保つ位置はこの辺り」という感性での位置決めは日によって変化します。自力でスイング骨格を出力できる感性・才能のあるシングルグループならばなんとか処理して「一応のスイング」を出力できるでしょうが、並アマには肘位置を決める具体的な指標が必要です。
    ・・・
    Gf:ふ~ん、②は更に難問?
    ・・・
    Ad:はい。②はMr. B(準super A )でも適正処理が難しい技術論です。
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:「イデアル」からみた②の問題点です。
    ⅰ)肩関節、肘関節の位置指標が具体的に決まっていない。
    ⅱ)「肩関節の外旋」は{胸郭、鎖骨、肩甲骨、上腕}運動の一部にすぎない。
    ⅲ)「前腕回転」の始点、終点の指標が決まっていない。
    ⅳ)クラブ重心運動が規定されていない。
    ・・・
    Gf:言われてみると、われわれ並アマの処理能力を超えてますかね~
    ひよっとしたら「肩関節の外旋」は前回、話題になった「テイクバックの右膝の位置固定」に類した構造?
    ・・・
    Ad:ご明察!
    {胸郭、鎖骨、肩甲骨、上腕}運動の主目的は「内肘」位置のコントロールです。②の技術論では上半身の作業目的が「肩関節の外旋」になりかねません・・・・とくに並アマでは絶望的にそうなりますね。
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:「イデアル」と対比しながら問題点を読み込んでいきましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:「イデアル」のスタートです。
    ヒトは生物分類表で「動物界・脊椎動物門・哺乳綱・ヒト科・ホモサピエンス」に分類される。
    ・・・
    Gf:はい、生物分類表の再登場ですね。
    ・・・
    Ad:ヒトの四肢も脊柱動物の進化過程で発達したとすれば、上肢の運動・機能は脊柱の運動・機能をベースにしていると考えるのが妥当です。
    上肢機能は脊柱機能と関連して検討することが必要です。
    ・・・
    Gf:肩関節機能に言及する前提として脊柱姿勢を確定する必要があるのですか。
    ・・・
    Ad:はい。テイクバックを例にとれば
    {腰椎群・仙骨}機能で駆動する右股関節位置固定型骨盤右回転を織り込んでテイクバックの体幹姿勢を確定する必要があります。
    「イデアル」では右足内踝起点の補助軸MPLと外後頭隆起を利用して体幹姿勢を確定します。
    ・・・
    Gf:School-2やDia (2) で話題になった極座標の2重構造ですね。
    ・・・
    Ad:脊柱と上肢の位置関係を規定するポイントは肩甲骨棘三角と関連2筋群(菱形筋、肩甲挙筋)です。肩関節は上肢骨群の一部として位置が決定されます。
    ・・・
    Gf:第2章4項、上半身姿勢の制御ですね。
    ・・・
    Ad:上腕骨内顆(内肘)は{前腕+手指}の巧緻作業の支点ですから適正位置に制御する必要があります。概念装置として右足内踝起点の補助軸MPRを想定し、内肘位置をMPR上に保つスイング構造を設定します。
    ・・・
    Gf:「多関節連結構造」である四肢骨格の一部としてグループ化した上肢骨群を取り扱う戦略ですね。
    ・・・
    Ad:{前腕+手指}の巧緻作業の本質はクラブヘッドではなくクラブ重心位置の制御です。
    右足外踝起点の補助軸SPRを想定しテイクバック作業の目標姿勢である「仮トップ姿勢」のクラブ重心の移動位置指標として利用します。
    ・・・
    Gf:Dia (3) の「トップ姿勢と巧緻作業モード」での話題ですね。
    ・・・
    Ad:グリップに関する補足です。
    哺乳類、霊長目の手の特徴である「拇指と他指との対向性の進化に基づいた物を掴む能力」を考慮したクラブ重心の安定したシャフト把持様式が・・・
    ・・・
    Gf:・・・第3章1項、クラブ平衡姿勢での把持ですね。
    ・・・
    Ad:さらには視覚、平衡感覚、思考リズム、上半身の作業モードなどの生理学的な要素も組み込んで「イデアル」を構築するわけですな。
    ・・・
    Gf:ふぅ~ 頭の中豆腐状態!・・・・・ちょっと休憩しませんか?
    ・・・

    <Tea(4)- 03:イデアルからみたスイング理論(3)>
    ・・・
    Gf: Admin の解説を聞いていると「イデアル」は相当、複雑で難解です。
    ・・・素朴な疑問ですが、われわれ並アマに習得できるんでしょうかね?
    ・・・
    Ad:適切な方法で段階的に取り組めば習得可能と考えています。
    ・・・
    Gf:どんな方法?
    ・・・
    Ad:「4軸構造」ではスイングを3相7ブロックに分割し、各ブロックをプログラム形式で表現しています。
    解剖・生理など基礎事項の勉強にエネルギーが必要かもしれませんが、各ブロックごとのスイングプログラムを錐体路フィールドでトレースする事が可能です。
    ・・・
    Gf:プログラムを錐体路フィールドでトレースするとどうなる?
    ・・・
    Ad:作業構造が本筋であれば、急速に錐体外路フィールドに移行して安定します。大脳で意識しないで該当ブロックの作業が可能になることを意味します。
    ・・・
    Gf:該当ブロックの作業構築にスイングプログラムを利用するが、習得した時点でプログラムが不要になるということ?
    ・・・
    Ad:はい。{ホーム・テイクバック・トップ}の1相、次いで{ダウンスイング・インパクト}の2相の順で錐体外路フィールドに移行しプログラムが不要になると思います。
    ・・・
    Gf:第7章(龍玉)にスイング関門として「トップ姿勢」&「シャフトアクションの第3ポジション」とありますが、関連しますか?
    ・・・
    Ad:2つのスイング関門をクリアーできれば「イデアル」を軸にしたゴルフが可能になると思います。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:ところで
    「スイング作業が錐体路フィールド→錐体外路フィールドに移行し、スイングプログラムが不要になる事象」には重要な意味があります。
    ・・・
    Gf:ふ~~ん
    ・・・
    Ad:並アマである「ゴルフ君」が「イデアル」構築に取り組む場合を通じて考えてみましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:スイングプログラムは本編の解剖・整理・概念装置の記述を踏まえて、ゴルファー自身が心象プレート上でスイング作業をイメージできるように組んであります。
    ・・・
    Gf:はぁ~??? 意味が分かり難いです。
    ・・・
    Ad:並アマ2人のスイング練習シーン;
    先輩が後輩の{上肢+クラブ}を後方からトップ位置へ持ち上げて
    「トップのクラブとグリップの位置・姿勢はここだよ~ここまでクラブをあげて」と指導する。
    後輩の試行が一瞬、形になった時
    「そうそう、その位置でいいよ~」と評価する・・・・・に類した構図は避けたいですね。
    ・・・
    Gf:・・・・やっぱり・・・意味が分かり難いです。
    ・・・
    Ad:「イデアル」に取り組む並アマ自身が作業目標を設定し、並アマ自身が試行作業を選択し、並アマ自身で結果を評価できるスイング構築を念頭においてプログラムを組みました。
    ・・・
    Gf:スイング構築を上司や先輩などの直接的な指導を受けないで自力で行うためのプログラムということですか?
    ・・・
    Ad:そのとおり。
    ・・・
    Gf:なぜ、自力?
    ・・・
    Ad:特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通のゴルフ君が一歩一歩、「イデアル」を構築するには自力が適当と考えるからです。
    ・・・
    Gf:先輩の直接的な指導にはどんな影響がある?
    ・・・
    Ad:例えば先輩が設定したトップ位置は、先輩不在時にはトップ位置の適否が判定できません。少し詰めると先輩に依存したスイング構築にならざるを得ない・・・というわけですな。
    さらに「とりあえずインパクト」やその他のスイング各論に向き合う状況となりやすいって事とか・・・・
    ・・・
    Gf:・・・???・・・話題を{錐体路フィールド、錐体外路フィールド、スイングプログラム}関連にもどしませんか?
    ・・・
    Ad:・・・・♯・・・♭・・・・
    とくに・・・異論はありません。
    ・・・

    <Tea(4)- 04:エピソード>
    Ad:{錐体路フィールド、錐体外路フィールド、スイングプログラム}に関連したエピソードです。
    ・・・
    Gf:どんな話?
    ・・・
    Ad:
    舞台;フィギィアスケートフィールド、
    主役;スケート選手A(Sk-A)、
    ストーリー;
    ①Sk-A はスケートが大好きでジュニア教室に通っていました。
    ②ジュニア教室でSk-A の才能が開花、自信を持って3回転ジャンプが飛べるようになりました。
    ③3回転ジャンプを習得したSk-A は競技会で優秀な成績をおさめました。
    ④評価基準が見直されSk-A のジャンプはエッジ違反と判定されるようになりました。
    ⑤Sk-A はジャンプでのエッジの使い方の修正を試みました。
    ⑥Sk-A は競技会で自信を持ってジャンプできなくなりました。
    ・・・
    Gf:Admin はスケート技術の評価もできるんかいな?
    ・・・
    Ad:スケート技術はゴルフと同じで並アマレベル、
    学生時代に少しカジッテ、前進・後進・ゆるいカーブが回れる程度、
    それなりに気持ち良く滑った記憶に、青春のほろ苦さが入り交じり・・・
    ・・・
    Gf:追憶の時間か~
    ・・・
    Ad:sorry ! ・・・・・ところでフィギィアスケートは「運動の発達」そのものです。
    ・・・
    Gf:ひさびさですね~ 「突発性発単語症」・・・・・説明してください。
    ・・・
    Ad:では、ご要望にお答えして・・・
    初めてスケート靴をはいた初心者は氷上に立つことさえ難しいですよね。
    ・・・
    Gf:はい、手足に無駄な力が入って壁と手すりに摑まってましたね。
    手放しで(氷上に)直立できるまでには少し時間がかかりました。
    ・・・
    Ad:氷上直立が可能になる条件は「左右のエッジを適正にコントロールする」と「氷上直立の姿勢調節反射回路が安定する」です。
    1センテンスにまとめると
    「錐体外路フィールドに氷上直立プログラムを確立する」となります。
    ・・・
    Gf:なるほど、そういう見方もあるんですね~
    ・・・
    Ad:「氷上直立」を「前方滑走」、「後方滑走」、「滑走停止」、「方向転換」etc. に置き換えると、それぞれの運動状態の必要条件はエッジコントロールと姿勢調節反射回路の安定になります。
    並アマがスケートを楽しむには錐体外路フィールドに「氷上直立プログラム」、「前方滑走プログラム」、「後方滑走プログラム」などを確立することが必要です。
    ・・・
    Gf:多数のプログラムを獲得するとスケートの幅が広がるわけか・・・
    ・・・
    Ad:スケーティングは多種類のプログラムの順列を大脳皮質で考えることであり、またプログラム移行のタイミングやリリースキイーを感覚して大脳皮質で移行指示をだすことなんですな。
    ・・・
    Gf:ふむ^2
    ・・・
    Ad:各プログラムが(そこそこ)信頼できるレベルに到達していることが必要です。
    ・・・
    Gf:・・・?
    ・・・
    Ad:例えば「左方への方向変換プログラム」は「身体を左方に傾斜させて、右足を左前方に移動して・・・」と大脳皮質で考える錐体路フィールドを通過して錐体外路フィールドで確定します。
    「方向変換プログラム」が「転倒するかもしれない」とか「エッジが引っかかるかもしれない」などの不安を抱えるレベルだと・・・
    ・・・
    Gf:・・・方向変換を避けたくなりますね。
    ・・・
    Ad:また「具体的な方向変換技術に関連する思考」を実際に進行中の「方向変換プログラム」に上乗せすることは不可能です。
    大脳皮質で構成する「文脈のスピードとリズム」が現実のスケーティングのスピードについて行けないんですな。
    ・・・
    Gf:ふ~ん
    ・・・
    Ad:ここでのポイントは
    ①不安を抱える運動プログラムは該当運動を回避したい心理状態をきたす
    ②錐体外路フィールドで走っている運動プログラムに思考を上乗せすることは不可能
    の2点です。
    ・・・
    Gf:Sk-A の3回転ジャンプ(3-Jump)はどう解釈するのですか?
    ・・・
    Ad:「3-Jプログラム」の成立過程を考察してみましょう。
    才能に恵まれたSk-A といえども最初から3回転ジャンプが飛べた訳ではありません。
    ・・・
    Gf:それはそうでしょう。
    回転のない単純ジャンプ(0-Jump)に始まり、1回転ジャンプ(1-Jump)、2回転ジャンプ(2-Jump)を通過して3回転ジャンプを飛べるようになったと思います。
    ・・・
    Ad:「0-J プログラム」の要素は
    ①踏み切りで(氷を蹴る)下肢の筋力とエッジの使い方
    ②空中での姿勢調節反射回路の確立
    ③着氷時の下肢筋力とエッジコントロール
    ④後続する「滑走プログラム」への円滑な移行
    ・・・
    Gf:結構、ハードルの高いセッティングですね。
    ・・・
    Ad:「3-J プログラム」は
    (1-Jump)の下肢筋力、1回転の姿勢調節反射回路を確立
    (2-Jump)の下肢筋力、2回転の姿勢調節反射回路を確立
    を踏まえて発展したと考えられます。
    Sk-A が練習に使った長い時間だけでなく、練習で流した汗と涙、ジャンプできた時の喜びや達成感etc. が下敷きになってるんですな。
    ・・・
    Gf:「3-J プログラム」は複雑で繊細なプログラムなんですね。
    ・・・
    Ad:はい。突然「あなたのジャンプはエッジ違反です」と言われても・・・
    ・・・
    Gf:「3-Jプログラム」の一部に組み込まれているエッジの使い方を修正するのは、非常に難しい・・・・か
    ・・・
    Ad:並アマレベルの才能と感性だと
    エッジの使い方を部分的に修正しようとすると「3-Jプログラム」が変質して錐体外路フィールドで走らなくなる。
    エッジの使い方の修正は後回しで従来の飛び方をしようとしてもプログラムに対するモヤモヤ感etc. がリリースキィーを変質させ、円滑な「3-Jプログラム」への移行を阻害してしまう。
    ・・・
    Gf:Sk-A の状況はとても厳しいんですね。
    ・・・
    Ad:感性と才能に恵まれたSk-A がこの難しい状況をブレイクスルーされることを心から願います。
    同時に、状況の困難さと「Sk-A を潰したと云われかねない」リスクを承知して引き受けたSk-A の新コーチに敬意を表します。
    ・・・
    Gf:・・・♯・・・♭・・・
    ・・・ゴルフからの「距離感」が斬新です。
    ・・・
    Ad:Sorry ! 
    「錐体外路フィールドで確定した運動プログラムの一部を選択的に修正することは不可能である」・・・・が結論です。
    ・・・

tea party-3

  • <Tea(3)-01:並アマのスイング理論>
    ・・・
    Ad:実効性のある「体系化された並アマ用スイング理論」の構築が超難問であることを<Tea(2)>でお話しました。
    ・・・
    Gf:イメージ的には「並アマ用理論」よりも「プロ用理論」構築のほうが難しそうですけどね。
    ・・・
    Ad:「理論の受け手(audience)の性質」が難易度に影響します。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:簡単にいえば理論audience のスペクトラムが
    「特別のゴルフの才能はなく、運動神経も体力も普通の並アマ」から
    「才能と身体能力に少し恵まれたシングルグループ」を挟んで、
    「才能と身体能力に恵まれたプロ」にまで分布するということです。
    ・・・
    Gf:それは理解できます。
    ・・・
    Ad:才能と身体能力のレベル別にaudience を 2 群に分類します。
    ・・・
    Gf:<Tea(2)- 06>で話題になった、自力ではスイング骨格を構築しきれない並アマグループと曲がりなりでもスイング骨格を構築する能力を持つシングルグループですか?
    ・・・
    Ad:はい。お話を進める上での重要事項の一つです。
    ・・・
    Gf:他の重要事項は?
    ・・・
    Ad:「スイングプログラム」、「解剖・運動生理」、「錐体路・錐体外路」は必須です。
    ・・・
    Gf:解説してください。
    ・・・
    Ad:では「スイングプログラム」から・・・
    「4軸構造」本編ではゴルフスイングを3相7ブロックに分け、それぞれのブロックを「プログラム形式」で表現しています。
    ・・・
    Gf:「プログラム形式」とは、馴染みがなくて取っ付きにくいですね~
    ・・・
    Ad:これまでに並アマのスイングに関連して、並アマが実行可能な、クラブシャフトとヘッドの物理的特性とヒトの解剖・運動生理に適合し「最小限の感性と筋力」で構築したスイング「イデアル」の概念を提示しました。
    「プログラム形式」は「イデアル」を意識したスイング表現です。
    ・・・
    Gf:ふ~ん。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」では現在のスイング集合を種々のプログラムの集合、ゴルファー群を性能の異なるパソコン群に対比しています。
    ・・・
    Gf:なるほど、ゴルファーというパソコン上でプログラムが走ってスイングが出力される・・・みたいな感じ?
    ・・・
    Ad:そんな感じです。
    ・・・
    Gf:audience の 2 群はパソコンの性能差に対応するわけか・・・
    ・・・
    Ad:はい、パソコンの搭載 OS の性能差と考えるとよいかもしれません。
    ・・・
    Gf:それじゃ~並アマ・パソコンは通常能力の OS 上を基本的なプログラムを走らせ基本的なスイングを出力する・・・ってとこかな?
    ・・・
    Ad:イエス! それを「イデアル」と呼ぶ。
    ・・・
    Gf:ではでは、シングル・パソコンは高性能 OS 上を高度なプログラムを走らせプロ的スイングを出力する・・・ってことですね。
    ・・・
    Ad:はい、シングル・パソコンは多少の欠陥をもつプログラムでも力ずくで走らせてしまったりするので・・・扱いにくいのですよ。
    ・・・
    Gf:なんか、抽象的な話で掴みどころがなくなったような気がします。
    ・・・
    Ad: 具体的に要約すると、
    「シングルグループは才能に乗ってプロ的スイングを力勝負で表現する傾向があるので普通の才能の並アマグループは(シングルグループの真似をしないで)無理のない基本的なスイングを目指しましょ」・・・・です。
    ・・・

    <Tea(3)- 02:並アマのスイング理論(2)>
    ・・・
    Gf:「並アマ用スイング理論」が難問である話からズレましたね。
    ・・・
    Ad:すみません
    ・・・・ゴルファーパソコンとスイングプログラムについてもう少し話を続けます。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:ゴルファーをパソコンに例えた場合、シングルグループと並アマグループでは演算速度、Memory の容量には大差なくOS の機能に差があると考えています。
    ・・・
    Gf:説明してください。
    ・・・
    Ad:演算速度はヒトの思考速度、Memory の容量はヒトの記憶容量であり、レベルが一桁も二桁も違うということは基本的に起こりえません。
    ・・・
    Gf:OS 機能の差はどう成立しますか?
    ・・・
    Ad:シングルグループの感性や才能は優れているが、並アマのそれは普通レベルであるのが理由・・・・ということですかね。
    ・・・
    Gf:・・・
    ・・・
    Ad:・・・♯・・・・♭・・・
    突然ですが、最近のパソコンは「非常に、お利口ちゃん」です。
    ・・・
    Gf:・・・・一世代まえと比べると高性能ですね。
    ・・・
    Ad:ちょっとマニアックなプログラムでも入力すると(自分で)必要な環境整備をして、それなりに出力しちゃうじゃないですか。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:ゴルファーパソコンに入力するゴルフスイングの技術論として
    ①「上半身のネジレのエネルギーをクラブに伝える」
    ②「プレーン上のクラブヘッドの動きを意識すれば、身体の使い方が具体的になる」
    を取りあげて話を進めましょう。
    ・・・
    Gf:よく見かける技術論ですね。
    ・・・
    Ad:感性と才能でパワーアップしたOS 搭載のシングルパソコンであれば、①&②の技術論を入力すれば「それなりのスイング」を出力することができるが・・・・
    ・・・
    Gf:通常性能のOS を搭載した並アマパソコンは①&②の情報が適正処理できず「不安定なスイング」しか出力できない・・・・かな?
    ・・・
    Ad:①&②の情報を並アマパソコンで適正に処理するには
    ①;解剖・生理に適合し、「上半身のネジレ」と身体運動全体の相互関係を明確にしたプログラムへの変更が必要。
    ②;少なくともクラブヘッド運動とクラブ重心運動の相互関係の解析をおこなう事、確実にプログラムを走らせるにはクラブの物理的特性(シャフトのタワミ等)を検討することが必要・・・・・と考えます。
    ・・・
    Gf:う~ん、難解ですなぁ~
    ・・・
    Ad:さらに並アマパソコンが出力する「スイング」の評価基準として「スイング標準形」が必要です。
    ・・・
    Gf:・・・・「イデアル」ですね。
    ・・・
    Ad:自力ではスイング骨格を構築しきれない普通の並アマが利用できる
    「クラブの物理的特性と解剖・生理に適合し、最小限の感性と筋力で構築した実践使用に耐えられるスイング標準形(イデアル)のプログラム」が
    「実効性のある並アマ用スイング理論」であると考えています。
    ・・・
    Gf:プロやインストラクターが構築した巷の「スイング理論」には問題があるのですか?
    ・・・
    Ad:理論audience をシングルグループに限定すれば許容範囲と考えます。
    並アマを対象とした場合、「スイング構築の取り合えず問題」と「錐体路・錐体外路問題」をクリアーする必要があります。
    ・・・
    Gf:またまた、訳のわからん事を言い始めたな~
    ・・・

    <Tea(3)- 03:並アマのスイング理論(3)>
    ・・・
    Ad:まずは「スイング構築の取り合えず問題」です。
    ・・・
    Gf:そもそも問題の意味も分かり難いんですよね。
    ・・・
    Ad:・・・・♪
    「4軸構造」ではスイングを{ホーム・テイクバック・トップ∥ダウンスイング・インパクト∥フォロー・フィニッシュ}の3相7ブロックに分けています。
    ・・・
    Gf:そうでした。
    ・・・
    Ad:「ゴルフ君」は3相7ブロック中で、どの区画が重要だとおもいますか?
    ・・・
    Gf:並アマが「イデアル」を目指すとすれば全区画が重要だと思ってましたが、そうじゃないんですか?
    ・・・
    Ad:正論です。
    質問を変えましょう。「ゴルフ君」は「イデアル」構築を目標にしているのだけれど、途半ばですよね。
    ・・・
    Gf:えぇ~まぁ~ スイングは未完成ですね。
    ・・・
    Ad:憎きライバルとのラウンドが月末に迫りました。 さぁ~どーする。
    ・・・
    Gf:どうすると言っても・・・ラウンド当日にクラブヘッドにボールが当たらないでは話にならないので~「とりあえず、インパクト中心に練習します。」
    ・・・
    Ad:「とりあえず問題」の構造が出現しました。
    スイングの3相7ブロック中、実践ラウンドに最も影響するのは「インパクト」ですが、ラウンド予定などでゴルファーの状況が切羽詰ると総合的スイング構築作業が棚上げされて「とりあえず、インパクト調整」が選択されやすいといえます。
    ・・・
    Gf:そうかもしれません。
    でも、「とりあえず、インパクト調整」の効果は1ラウンドもたない事が多いんだなぁ~
    ・・・
    Ad:並アマの「ゴルフ君」はそうかもしれませんが、「才能と身体能力に少し恵まれたシングルグループ(のゴルフ初心者)」ならどうでしょう?
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:予定ラウンドが来週に迫った時の「シングルグループ初心者」も「ゴルフ君」と同様、「とりあえず、インパクト中心の練習」をすると思いませんか?
    ・・・
    Gf: はい。
    ・・・
    Ad:「シングルグループ初心者」は自力でスイング骨格を構築する能力をもっています。雑誌やインストラクターの画像情報や技術情報とかを感性と才能でパワーアップしたシングルパソコンに入力すると「それなりのスイング」を出力しちゃう訳ですな。
    ・・・
    Gf:初ラウンドでも100そこそこ、1年足らずで70台、言わばsuper A ですね。
    ・・・
    Ad:一般論としてsuper A のような才能に恵まれた輩の相場は
    「気まぐれで、わがまま」
    「アマチアとしては有無を言わさぬ結果(score)」
    「コツコツと理論を組み立てたスイング構築なんぞには無縁」
    としたもんで・・・・
    ・・・
    Gf:「4軸構造」の「イデアル」の類には興味を示さない・・・ということですか。
    ・・・
    Ad:明らかな「super A」ならいいんですが、「並アマ」よりは優秀であるが「super A」にチョコット届かない「準super A」グループがありまして・・・・
    「super A」と「準super A」とも「インパクト」を中心にしたスイングを構築し出力する訳です。
    ・・・
    Gf:両者の違いは?
    ・・・
    Ad:「super A」は「それなりのスイング」を出力するが「準super A」の出力スイングは「若干の欠点」をもつということかな。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:「準super A」は自己のスイング欠陥を意識して、巷の理論を参考に完璧なスイングを目指します。
    ・・・
    Gf:ありそうですね~
    ・・・
    Ad:採用する理論は「肩をまわす」、「肘を絞る」、「膝を送る」etc. のスイング構造の一部に注目した理論であることが多いと考えています。
    ・・・
    Gf:そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:「上半身のネジレのエネルギーを効率良くクラブに伝える」ことができないと感じている「準super A」が「肩をまわす」を採用し、上半身のネジレのエネルギーをクラブに伝えることができたと思えた瞬間、
    「肩をまわして上半身のエネルギーをクラブに伝える」というスイング理論が成立します。
    ・・・
    Gf:ん~、ちょっと分かり難いな~~
    ・・・
    Ad:「肩をまわして上半身のエネルギーをクラブに伝える」というスイング理論の成立過程を考察しましょう。
    「準super A」のスイング欠陥を補正する過程で確定した理論であるため、本来は「準super A」にとって有効な理論です。展開すると「準super A のスイングに類似するスイング状態を持ったゴルファーのための各論である」となります。
    ・・・
    Gf:へぇ~ そういう観点ですか~
    ・・・
    Ad:かくして「準super A」のヒラメキに基づく多数の「スイング各論」が「スイング理論集合」を満たし、「並アマグループ」は「スイング各論」に振り回され途方に暮れるのであった。
    ・・・
    Gf:・・・「準super A」ではなくスイング構造に欠陥のない「super A」に理論構築してもらえばよいじゃないですか?
    ・・・
    Ad:それは卓越した妙案!・・・・に思えますが~
    「錐体路・錐体外路問題」という高いハードルが横たわっています。
    ・・・

    <Tea(3)- 04:並アマのスイング理論(4)>
    ・・・
    Ad:次は「錐体路・錐体外路問題」です。
    ・・・
    Gf:・・・・その前に、「スイング理論」という言葉の意味が微妙になってきました。
    ・・・
    Ad:・・・・「スイング理論」の意味について考えてみましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「理論」を辞書で引くと
    「個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系」
    とありますから
    「スイング理論」は「スイングという現象を法則的・・・・・・知識の体系」という意味になります。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「スイングという現象」の解釈です。
    「4軸構造」ではスイングを{ホーム・テイクバック・トップ∥ダウンスイング・インパクト∥フォロー・フィニッシュ}に分けていますから、この3相7ブロックが「スイングという現象」の構成要素です。
    {パワー・感性・時の運}などは構成要素には含まれません。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「法則的、統一的に説明」の解釈です。
    ①シャフトのタワミ・ネジレに代表されるクラブの物理的特性
    ②四肢骨格、関節機能などの解剖学的な身体構造
    ③視覚、平衡感覚、深部感覚などの生理学的な身体構造
    ①~③の理解に基づくスイング構築と考えています。
    ・・・
    Gf:ふ~~
    ・・・
    Ad:「筋道を立てて組み立てられた知識の体系」の単語を若干、変換して
    「ホーム~フィニッシュの順序で組み立てられたスイングプログラムの体系」と捉えます。
    ・・・
    Gf:どこかで聞いたことがあるような・・・
    ・・・
    Ad:「4軸構造」ではクラブの物理的特性と解剖・生理に適合し、最小限の感性と筋力で構築した実践使用に耐えられるスイング標準形を「イデアル」と呼んでいます。
    「イデアル」は前述の「スイング理論」の条件をクリアーすると考えています。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:「スイング理論」の意味について補足です。
    一般的に「ある理論」は、ある個人が理論概要と必要性を理解し、実践して初めて意味を持ちます。
    ・・・
    Gf:・・・そうですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」のスイング標準形「イデアル」ですが・・・・
    ある「並アマ」が「スイング理論集合」の問題点と「イデアル」の必要性を理解したとき、「並アマ」のスイング構築に対して「イデアル」が意味をもちます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:「それなりのスイング」を表現できる「super A」には「イデアル」は不要です。
    「若干の欠点をもつスイング」を表現する「準super A」に対する「イデアル」の意味の考察には注意を要します。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:「準super A」が「若干の欠点をもつスイング」を表現する作業に限れば「イデアル」は不要です。
    「スイングの欠点」の修正作業そのものにも「イデアル」は不要ですが、(修正作業の)スイング構造への影響を分析する必要があります。
    ・・・
    Gf:ややこしいですね。
    ・・・
    Ad:前回のスイング理論各論の「肩をまわして上半身のエネルギーをクラブに伝える」サンプルで話を進めます。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:スイングの修正作業は、「準super A」が感性と才能で出力したスイング行程の「肩をまわす」部分を強調する作業と考えられます。
    この強調作業では、(その程度は別として)スイング全体への影響が必発します。
    ・・・
    Gf:理由は?
    ・・・
    Ad:四肢骨格は「多関節連結構造(第6章10項)」であるため、「肩をまわす」作業を限定的に強調することは不可能です。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:かくして「準super A」は感性と才能に依存する基本スイングを「肩をまわす」作業を強調した修正スイングに変更するため、「感性と才能」を再び動員することになるのであった。
    ・・・
    Gf:「感性と才能」が限定された「並アマ」には無理な作業ですね。
    ・・・
    Ad:自力でスイング骨格を構築することが難しい「並アマ」はスイング理論各論に取り組むよりは、時間とエネルギーが必要かもしれませんが「イデアル」を勉強することが望ましいと考えます。
    ・・・
    Gf:「準super A」のスイングはどうなりますか?
    ・・・
    Ad:「準super A」の基準スイングが正確に体系化されてない場合、スイング毎に「感性と才能」を2重に動員する必要がありますから時間経過とともにスイング構造が微妙に歪んでくると思います。
    結果として種々のレベルの「モグラたたき」ゲームで奮闘することになるかも・・・・
    ・・・
    Gf:どうすれば良い?
    ・・・
    Ad:「準super A」グループも基準スイングとしての「イデアル」を勉強することが望ましいと考えます。
    ・・・
    Gf:「super A」はどうすべきですか?
    ・・・
    Ad:「感性と才能」を駆使してより高度なレベルのスイングを目指すことが妥当と考えます。
    ・・・
    Gf:「super A」は「並アマ」の先生になれますか?
    ・・・
    Ad:難しいと思います。
    ・・・
    Gf:何故?
    ・・・
    Ad:「super A」と「並アマ」の間には「錐体路・錐体外路問題」という高いハードルが横たわっています。
    ・・・

    <Tea(3)- 05:並アマのスイング理論(5)>
    ・・・
    Ad:次は「錐体路・錐体外路問題」ですが、その前に「スイング構築」の意味を整理しておきましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:「構築」は「組み立てて築くこと」と辞書にありますから、「スイング構築」は「スイングを組み立てて築くこと」となります。
    ・・・
    Gf:言葉の意味どおりですね。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」ではスイングを3相7ブロックに分割し、それぞれをプログラム形式で表現しています。この点から「スイング構築」を「3相7ブロックのスイングプログラムを順序どおり連結すること」と捉えています。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:さらに「連結されたプログラム群」は多関節連結構造の性質をもつと考えています。
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:1ブロックのプログラムを独立に調整することが不可能であるということです。
    ・・・
    Gf:「とりあえずのインパクト調整」と関連しますか?
    ・・・
    Ad:前にも触れましたが、「インパクト」を限定的に微調整することは不可能です。
    「インパクトの調整」は連動して{ダウンスイング→トップ→テイクバック→ホーム}に影響を及ぼし、各ブロックのスイング構造を変化させてしまいます。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:われわれ並アマは「とりあえずインパクト調整」と「スイング構築」を明確に区別する必要があります。「とりあえずインパクト調整」は「悪魔のささやき」に近いフレーズです。
    ・・・
    Gf:「悪魔のささやき」ですかぁ~
    ・・・
    Ad:理論的裏づけのある標準スイング(「4軸構造」ではイデアル)の構築は並アマに大変な時間とエネルギーを要求します。
    ・・・
    Gf:これまでの話からすると、そうかもしれませんね~
    ・・・
    Ad:切羽詰った並アマが採用する「とりあえずのインパクト練習」は「目先のラウンド」を何とか処理したうえ、本格的なスイング構築にモラトリアムを出してしまうんですな。
    ・・・
    Gf:う~ん
    ・・・
    Ad:かくして並アマの練習は「とりあえずのインパクト練習」を反復し、限定された感性と能力でコジツケタ「インパクト」を再現する「勘」を磨く作業となり・・・
    ・・・
    Gf:・・・その日の調子の{良い・悪い}間で揺れ動き、出口のない「もぐら叩き」ゲームに翻弄されることになる。
    ・・・
    Ad:正解!
    ・・・
    Gf:・・・・♯・・・♭・・・・
    「とりあえずインパクト練習」はsuper A や準super A にとっても「悪魔のささやき」なんですか?
    ・・・
    Ad:super A にとっては「小鳥のさえずり」、準super A にとっては・・・やはり「悪魔のささやき」。
    ・・・
    Gf:どう違う?
    ・・・
    Ad:自力でスイング骨格を構築する能力をもち、欠陥のない「それなりのスイング」ができる感性と才能に恵まれたsuper A にとっては「標準スイング(イデアル)」、「とりあえずインパクト」、「スイング理論」、「スイング構築法」などは意味をなしません。
    ・・・
    Gf:???
    ・・・
    Ad:super A にとってゴルフスイングは 「それなりのスイング」の一種類なんですな。
    スイング理論を必要とすることがないので「イデアル」にも「スイングプログラム」にも興味がないし、それらを理解することもない訳ですよ。
    ・・・
    Gf:super A が並アマの先生になるのが難しい理由ですね。
    ・・・
    Ad:イエス、super A は「それなりのスイング」が錐体路フィールドの関与が少ないまま錐体外路フィールドに確定しちゃうので、錐体路フィールドでスイングを構築する並アマの指導は無理だと思います。
    ・・・
    Gf:・・・・あの超天才野球選手のバッティング指導が
    「飛んできたボールをですね、こうバーンと打つんですよ・・・バーンと」
    であった・・・と同じ構図なんですかね?
    ・・・
    Ad:はい、指導の受け手側が「天才は、やはり天才である」とのみ納得できる構図です。
    ・・・
    Gf:準super A の場合はどうなんですか?
    ・・・
    Ad:もう少し複雑なので分析が必要です。
    ・・・

    <Tea(3)- 06:並アマのスイング理論(6)>
    ・・・
    Gf:super A が並アマの先生として不適当である雰囲気は分かりました。
    ・・・・先生としては「準super A 」が適当ということですか?
    ・・・
    Ad:スイング総論を理解する条件でそう思います。
    ・・・
    Gf:解説してください。
    ・・・
    Ad:super A と「準super A」 を対比しながら考察しましょう。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad: super A と「準super A」 の一般的な性格は
    super A・・・・・「きまぐれ、わがまま」
    準super A・・・・「エー格好し~、プライドが高い」
    ・・・
    Gf:本当ですか?
    ・・・
    Ad:イメージによる独断です。スイングを比較すると
    super A・・・・・欠陥のない「それなりのスイング」
    準super A・・・・若干の欠陥をもつが、ほぼ「それなりのスイング」
    ・・・
    Gf:そうでした。
    ・・・
    Ad:この2項目を踏まえて「準super A」のゴルフスイング・フィールドでの思考& 行動パターンをシミュレーションしてみましょう。
    標準的な「準super A」を Mr. B として話を進めます。
    ・・・
    Gf:ちょっと面白そう。
    ・・・
    Ad: super A とMr. B の意識の相互関係はどうなります?
    ・・・
    Gf:super A はMr. B を取り立てて意識しないけれど、Mr. B はsuper A を意識してしまいそうですね。
    ・・・
    Ad:super A の興味の中心は(自分の)ゴルフのレベルアップなんですね。
    Mr. B はsuper A と同レベルと思いたいが、頭の片隅でsuper A に敵わないことを知っている。プライドが邪魔をして素直に認めることができない・・・・ってとこかな。
    ・・・
    Gf:Mr. B はスイング欠陥を補正してsuper A との差を埋める努力をしますよね。
    ・・・
    Ad:サンプルとしてMr. B が「テイクバックの右腰が僅かにスウェイするモヤモヤした感じ」をもつ場合の修正作業を見てみましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:テイクバックの下半身作業のポイントを「イデアル」からみると
    ①右股関節位置固定型骨盤右回転運動
    ②骨盤右回転の駆動装置としての仙腸関節 &{腰椎群+仙骨}
    に集約されます。
    注意点として①に関連して骨盤右回転のエンドポイントまで右股関節を支える右下肢の位置・姿勢が変化しないこと、②に関連して{右外側仙骨稜、第5腰椎右横突起、第1腰椎右横突起}の位置関係が骨盤右回転のエンドポイントを規定することが挙げられます。
    ・・・
    Gf:本編の第4章2項に記述されてますね。
    ・・・
    Ad:「テイクバックの右腰がスウェイする」原因としては
    ①球関節である右股関節の屈曲型関節機能が発現し「右足で休め」に近い身体状態になる。
    ②骨盤右回転のエンドポイントを規定する{右外側仙骨稜、第5腰椎右横突起、第1腰椎右横突起}の位置関係が不安定である。
    が考えられます。
    ①は初心者~並アマのミスパターンですから「準super A」である Mr. B の欠陥は②の可能性が高いといえます。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:Mr. B が補正法として「右膝外側を位置固定して両肩をシッカリ右回転」を選択したとすると、
    他人には骨盤右回転のエンドポイントが決まったテイクバックにみえますが、Mr. B のモヤモヤ感の解決には至らないんですな。
    ・・・
    Gf:何故?
    ・・・
    Ad:Mr. B の補正法は骨盤右回転の駆動を上半身の肩回転で行い、骨盤右回転のエンドポイントを右膝外側で決める作業構造になるからです。
    骨盤右回転とエンドポイント設定の核心は{腰椎群+仙骨}機能であり、Mr. B がモヤモヤ感を払拭するためには骨盤右回転と{腰椎群+仙骨}機能の相互関係を理解する必要があります。
    ・・・
    Gf:「イデアル」で骨盤右回転と{腰椎群+仙骨}機能を勉強するって事ですね。
    ・・・
    Ad:ではありますが・・・はたしてMr. B のプライドが許すであろうか? それが問題!
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:Mr. B は「ほぼ、それなりのスイング」を出力できる感性と才能を持ち、自分を super A と同類であると信じたいゴルファーですよ。やっぱ、感性と才能を動員して力勝負のスイングを表現しそうだと・・・・思いませんか?
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:力勝負の Mr. B が取り扱うスイング理論は並アマには不向きな各論である可能性が高いと考えます。
    ・・・
    Gf:まったく駄目?
    ・・・
    Ad:Mr. B が利用する理論は Mr. B のスイング状態をもつゴルファーのための各論であると前にお話しました。少し詰めると「ほぼ、それなりのスイング」を出力できる(Mr. B と同程度の)感性と才能という条件が出てきます。
    持ち合わせている感性と才能のレベルから並アマには不向きなスイング各論である・・・となります。
    ・・・
    Gf:う~~ん
    ・・・
    Ad:Mr. B が「イデアルを基準にしてスイング状態を理解する」という文脈を獲得できれば並アマのよき助言者となり得るでしょうね。
    ・・・
    Gf:・・・・ところで Mr. B にとっても「とりあえずインパクトが悪魔の囁き」という話はどうなりました?
    ・・・
    Ad:そうでした・・・・次回の話題ということで

2015年1月7日水曜日

tea party-2

  • <Tea(2)- 01:並アマの目標スイング>
    ・・・
    Ad:テーマは「並アマの目標スイング」です。
    「ゴルフ君」は何種類くらい、スイングにタイプがあると思う?
    ・・・
    Gf:ゴルファーは「ハードヒッター」と「スィンガー」の2種類に分けられてますから、少なくとも2種類のスイングタイプがあると思います。
    ・・・
    Ad:「4軸構造」と同様な「スイング技術」の関連サイトは多数あるので、細かく数え上げるとキリがないかもしれません。
    ・・・
    Gf:われわれ並アマが目標にする「スイングタイプ」の選択が問題になる背景ですね。
    ・・・
    Ad:総てのタイプのスイングは一つの「集合」を形成すると考えられますが、現時点の「スイング集合」は並アマにとってスイングの位置付けや、スイング構築の方向性を出す事が難しい「混沌」とした状態です。
    ・・・
    Gf:・・・なんか、言っとるなぁ~
    ・・・
    Ad:「スイング集合」を仕分ける際、標準的なスケールとして利用できる「スイング・フォーム」を確定できると便利です。
    ・・・
    Gf:ゴルフ雑誌やゴルフスクールでは「基本」の重要性が強調されてますよね。
    ・・・
    Ad:残念ながら正確に体系化された「基本スイング」には遭遇していません。
    多くのスイング指導は、総論抜きの各論指導になっていると思います。各論としてのスイング技術の方法論ではありとあらゆる事が述べられています。ときには正反対の内容で・・・
    ・・・
    Gf:はい、はい。例えば「インパクトは左手でリードする」と「インパクトは右手でたたく」という技術論のハザマで途方に暮れる「迷える子羊」が・・・われわれ並アマの姿?
    ・・・
    Ad:「インパクトは左手でリードする」と「インパクトは右手でたたく」は両方ともに、ある条件下で技術論として成立します。
    「インパクトは左手でリードする」は左手のリードが弱いゴルファーにとって、「インパクトは右手でたたく」はインパクトの右手の弱いゴルファーにとって正解です。
    ・・・
    Gf:当たり前のことじゃないですか!
    ・・・
    Ad:はい。当たり前の事で混乱をきたすのは「スイング指導」の総論が整備されてないためと考えます。
    ・・・
    Gf:総論・・・ですか、具体的に解説してください。
    ・・・
    Ad:特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通の並アマが実行可能な、クラブの物理的特性とヒトの解剖・運動生理に適合した概念上のスイングを想定しています。呼称は「イデアル・スイング」、スイングを評価する場合の「基準」としての位置付けです。
    ・・・
    Gf:「イデアル・スイング」・・・・ですか、
    ・・・
    Ad: 「最小限の勘」と「力勝負なし」で「ボールを目的地に正確に運ぶ」に適合した概念上の純粋なスイングです。
    ・・・
    Gf:Admin が目標にしている「システムスイング」の別名ですか?
    ・・・
    Ad:同等でありたいと考えています。

    <Tea(2)- 02:並アマの目標スイング(2)>
    ・・・
    Gf:「イデアル(スイング)」のイメージが掴み難いのですが・・・
    「システムスイング」と区別する理由も微妙です。
    ・・・
    Ad:「スイング指導が各論指導である」・・・の解説から始めましょう。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:並アマのスイングフォームは千差万別である。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:インストラクターのスイングフォームも個人によって異なる。
    ・・・
    Gf:はい。でも各インストラクターの体格や筋力の違いでフォームは異なるけれど、基本となる重要部分は共通である・・・と聞いたことがあります。
    ・・・
    Ad:「各インストラクターの体格や筋力の違いでフォームが異なる」ということから、「インストラクターのスイングフォームは(インストラクター個人の)各論である」という考え方が成立します。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:体格や筋力が平均的で、個人に特有な癖もなく、解剖・生理学的に適正な作業構造で、クラブの物理的特性にも適合した純粋なスイングを想定しましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:この概念上の純粋なスイングをスタンダードとして「総論」を構築します。
    ・・・
    Gf:・・・概念上の純粋なスイングの呼称が「イデアル」というわけですか。
    Admin の目標スイングは、あくまでAdmin の個人的なスイングであるから「システムスイング」として区別する必要があるのですね。
    ・・・
    Ad:ご明察!
    「イデアル」の概念を利用すると「スイング集合」を分かりやすく仕分けることができます。
    ・・・
    Gf:・・・・・
    ・・・
    Ad:「インパクトは左手でリードする」と「インパクトは右手でたたく」の混乱はインストラクター個人の各論スイングがスイング評価のスケールとして利用されることに起因します。
    ・・・
    Gf:そうですね~、インストラクターに限らず(自分に)自信のあるゴルファーは「スイングの基本が云々・・・」の御託はありますが、根本では自身のスイングを基準にしているような気がします。
    ・・・
    Ad:「インパクトは左手でリードする」は「イデアルを基準として左手のリードが弱いゴルファーのためのスイング指導」であり、「インパクトは右手でたたく」は「イデアルを基準としてインパクトの右手の弱いゴルファーのためのスイング指導」であると解釈できます。
    ・・・
    Gf:スイング評価のスケールとして利用する「イデアル」の構造理解が重要ですね。
    ・・・
    Ad:はい。「4軸構造」の目的の一つが「イデアル」構造を(適正に)確定することです。

    <Tea(2)- 03:並アマの目標スイング(3)>
    ・・・
    Gf:並アマが「イデアル」を目標スイングにすることは、スイング構築作業で「筋力」とか「感性・勘」を利用しないということ?
    ・・・
    Ad:「筋力」とか「感性・勘」を利用しない・・・ではなくて、
    「筋力」とか「感性・勘」を組み入れたスイングが「イデアル」から、どう偏移したかを考えることがポイントです。スイング評価のスケールとして「イデアル」を位置づけるわけ。
    ・・・
    Gf:自分のスイングと「イデアル」との距離感が問題になりますね?
    ・・・
    Ad:はい。「イデアル」を基準にして自分のスイングだけでなくライバルやインストラクターのスイングの質を自分なりに評価することが可能です。
    ・・・
    Gf:われわれ並アマにとって、何か良い事がありますか?
    ・・・
    Ad:スイング構築の方向性や提示されたスイング指導の採否を自身の判断に基づいて決定することができます。
    ・・・
    Gf:ゴルフ上達の近道は「スイングスクール」のインストラクターの指導ではないのですか?
    ・・・
    Ad:それについては、プロのゴルフと並アマのゴルフを対比することで答えが明らかになると思います。
    ・・・
    Gf:・・・・
    ・・・
    Ad:プロのゴルフと並アマのゴルフの違いはなに?
    ・・・
    Gf:う~ん、「プロは良いスコアをだすとお金がもらえるが、並アマはどんなに良いスコアをだしてもプレー代を払う・・・」とか
    ・・・
    Ad:並アマがゴルフで得られるものは基本的に「満足感」であり、「良いスコア」を目指す場合も必須要素ですよね。
    ・・・
    Gf:そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:並アマが「満足感」、場合によっては「達成感」を得られる条件はなんだ?・・・ということになります。
    ・・・
    Gf:そうですね。

    <Tea(2)- 04:並アマの目標スイング(4)>
    ・・・
    Ad:並アマの「満足感」には外的因子と内的因子があります。
    ・・・
    Gf:なんですか、それは
    ・・・
    Ad:並アマのラウンド情景で検討しましょう。
    ・・・
    Gf:はぁ~
    ・・・
    Ad:「ゴルフ君」はパー3で「チョット大きいかも知れないと思うクラブ」でティーショットすることはありませんか?
    ・・・
    Gf:スイングの調子がイマイチのとき、大き目のクラブを選択したくなりますね。
    ・・・
    Ad:結果はどうなりますか?
    ・・・
    Gf:「コスリ気味」のティーショットが結果としてバーディーチャンスになることもありますし、想定外のナイスショットでグリーンオーバーすることもあると思います。
    ・・・
    Ad:バーディーチャンスの場合、ラウンドパートナーの「ナイスショット」の掛け声は「ゴルフ君」のプライドをくすぐりますよね。
    「チョット違うんだけど・・・ま、いいか」の感情が表ざたになることはなく・・・・
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:グリーンオーバーの場合、ティーショットの手応えに満足していてもラウンドパートナーの期待(?)に沿ってアプローチ・パットをミスしてボギーになったりしませんか。
    ・・・
    Gf:はい、あり得ると思います。
    ・・・
    Ad:「ナイスショット」の掛け声は「満足感」の外的因子であり、ティーショットの手応えは内的因子といえます。
    ・・・
    Gf:なるほど。
    ・・・
    Ad:外的因子と内的因子がキチンと整合することが望ましいのだけれど、2因子が乖離する場合が往々にしてみられます。
    ・・・
    Gf:う~ん。
    ・・・
    Ad:「ナイスショット」以外の外的因子は、グッドスコア、ハンディキャップ、上級者向きのクラブを使用すること、プロ的なスイングなどが考えられます。
    これらは総て他人の評価がベースです。
    ・・・
    Gf:そうですね。
    ・・・
    Ad:内的因子は「ショットの手応え」に尽きるといえます。
    「ボールに対するクラブヘッドの仕事効率」、「シャフトの弾性・ネジレの適正利用」、「身体四肢骨格の適正利用」、「筋力の適正利用」が関連すると考えています。
    ・・・
    Gf:「己の感性や筋力を最大限に利用すること」はどうですか?
    ・・・
    Ad:「4軸構造」では感性(勘)や筋力はスイング各論で扱う項目です。
    「最小限の感性と筋力」で構築した「イデアル」をスイング総論の骨格と考えています。
    ・・・
    Gf:並アマの目標スイングとして位置付ける・・・・ということですか。
    ・・・
    Ad:はい。プロの「目標スイング」と対比しながら「イデアル」のアウトラインを明らかにしたいと思います。
    ・・・

    <Tea(2)- 05:並アマの目標スイング(5)>
    ・・・
    Ad:プロが目標とする「スイング」にはどんな条件があると思いますか?
    ・・・
    Gf:試合での優勝賞金の獲得条件は(参加プロ中の)最少ストロークですから、一打でも少なくラウンドできるスイングが重要と思います。
    ・・・
    Ad:プロは自分のドライバーショットの飛距離やウェッジでスピンをかける技術を磨くために「己の感性や筋力」を最大限に利用しますし、ストローク数を少なくするためには「知力・体力・時の運」などを総動員しますよね。
    ・・・
    Gf:そう思います。
    ・・・
    Ad:プロのスイングの第一目標は「ラウンドストローク数を少なくする」であり、並アマスイングの第一目標は「ショットの満足感を得る」である。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:<Tea(1)- 01>の話題ですが、プロと並アマの運動神経レベルにはとんでもない落差がある。
    ・・・
    Gf:はい。
    ・・・
    Ad:現在のスイング理論やスイングレッスンは「プロ的スイング」が手本になっている。
    ・・・
    Gf:概ねですが・・・はい。
    ・・・
    Ad:シングルか、それに準ずるアマチア(シングルグループと仮称)は「プロ的スイング」をスイング構築に利用できるが、並アマには手本として不適当な場合がある。
    ・・・
    Gf:・・・理由は?
    ・・・
    Ad:自力でスイング骨格を構成できるシングルグループは「スイング各論&プロ的スイング」を処理し利用する能力を持ちうるが、一般的な並アマでは消化しきれない可能性が高い。
    ・・・
    Gf:われわれ並アマには「プロ的スイング」は不適当ということ?
    ・・・
    Ad:「スイング各論&プロ的スイング」は荷が重く、「スイング総論&イデアル」を勉強するほうが有効かもしれません。
    ・・・
    Gf:われわれ並アマでも頑張れば「プロ的スイング」に近づけると思ってたのに、ちょっと残念です。
    ・・・
    Ad:考え方を整理するために「フィギアスケート」と対比してみましょう。
    ・・・
    Gf:「フィギアスケート」ですか?
    ・・・
    Ad:世界の女子トップでは「3回転ジャンプ」は必須技術です。一般的なアマチアスケーターはトップ選手の「3回転ジャンプ」に感動しても自分の技術がそこまで伸びるとは考えてないと思いませんか?
    ・・・
    Gf:そう言われれば、そうかもしれません。「回転ジャンプ」に挑戦するのは少数のトップ予備軍でしょうね。
    ・・・
    Ad:並アマスケーターには「3回転ジャンプ」の技術解説より「直進、後進のスケート技術」、「カーブのエッジの利用法」などの基礎技術論が第一選択です。
    ・・・
    Gf:スケート総論や基礎技術の知識は「回転ジャンプ」に挑戦するトップ予備軍にも必要でしょうけど・・・
    ・・・
    Ad:・・・♯・・・♭・・・・・
    ところで「トッププロの技術を盗め」に類するタイトルのスイング解説は並アマゴルファーにとって・・・
    ・・・
    Gf:一般的なアマチアスケーターにとっての「3回転ジャンプ」の技術解説のようなものと言いたいのですね。
    ・・・
    Ad:はい。並アマゴルファーには「正確に体系化されたスイング基礎理論」が必要です。
    ・・・

    <Tea(2)- 06:並アマの目標スイング(6)>
    ・・・
    Gf:並アマに必要な「スイング基礎理論」は理解できますが、わざわざ「正確に体系化された」で修飾した意図を説明してください。
    ・・・
    Ad:現在の「ゴルフスイング集合」には「4軸構造」を含めて多数の「スイング理論」が見られます。その内訳はプロ・シングルグループを対象とした「プロ的な理論」から並アマ向きの「基礎理論」まで多種多様です。
    ・・・
    Gf:納得です。
    ・・・
    Ad:「ゴルフ君」は理論構築という観点で「プロ的な理論」と「基礎理論」を比較すると、どちらの難易度が高いと思う?
    ・・・
    Gf:当然のことながら「プロ的な理論」でしょ・・・
    ・・・
    Ad:それは総ての対象者について?
    ・・・
    Gf:・・・???・・・
    ・・・
    Ad:「スイング理論」の構築作業はaudience の存在が前提になります。現在の混沌とした「ゴルフスイング集合」を整理するにはaudience 側の考察も必要だと思います。
    ・・・
    Gf:まぁ~そうかもしれません。
    ・・・
    Ad:「スイング理論」のaudienceをシングルグループと並アマグループに分割します。
    ・・・
    Gf:分割の基準を教えてください。
    ・・・
    Ad:シングルグループは曲がりなりでも(自己の)スイング骨格を構築する能力を持つグループ、並アマグループは自力ではスイング骨格を構築しきれないグループ。
    ・・・
    Gf:並アマがスイング骨格を構築するために「スイング基礎理論」が必要になるわけか・・・
    ・・・
    Ad:はい。理論構築の難易度の観点から、「並アマ用の正確に体系化されたスイング基礎理論」が最難問と考えています。
    ・・・
    Gf:「プロ的理論」を最難問としない理由は?
    ・・・
    Ad:スイング理論の実効性からみると
    {プロ的理論、並アマ};3回転ジャンプと並アマスケターの関係に似て実現性に乏しく、2者を組み合わせることの意味が少ない。
    {プロ的理論~基礎理論、シングルグループ};自力でスイング骨格を構築する能力をもつシングルグループはプロ的理論の難しさや基礎理論の少々の難点・欠点は「力勝負」で消化し(理論の)実効性を実現してしまう。
    みたいな感じですかね。
    ・・・
    Gf:なんですか、それは?
    ・・・
    Ad:現在の「スイング理論」の多くは{プロ的理論~基礎理論、シングルグループ}のカテゴリーに属していて、実効をともなう並アマ用の「正確に体系化されたスイング基礎理論」の整備が重要と考えているわけ・・・
    ・・・
    Gf:並アマの目標スイングに対応するのか・・・・チョット、分かりにくいかも。
    ・・・
    Ad:・・・・現在の「スイング理論」や「ゴルフマーケット」の性格・背景を読み込んでみましょか?
    ・・・
    Gf:なにか出てくるかなぁ~
    ・・・
    Ad:きっと、それなりに・・・・
    ・・・

tea party-1

  • <Tea(1)-01:スポーツと運動神経レベル>
    ・・・
    Ad :本日のお茶の銘は「スポーツと運動神経レベル」です。
    ・・・
    Gf :同じテーマが「近所の散歩(supplement)」にありましたね。
    ・・・
    Ad :「近所の散歩」は理屈っぽく不評でした。対話形式に組みなおせば、少しは読みやすくなるのではないかと・・・
    ・・・
    Gf :そうですね~ 「近所の散歩」を読むには、ある種の決心が必要ですね。
    ・・・
    Ad :・・・・・お茶にしましょか
    「ゴルフ君」はプロスポーツの世界で一流の条件は何だと思いますか?
    ・・・
    Gf :野球は一軍、相撲は幕内、ゴルフはシード選手と言ったところ・・・そのフィールドで日本のトップ100が目安ですか。
    ・・・
    Ad :一般的なエリートの条件は集団の上位5%(1/20)といわれますが、背景人口を考慮するとプロスポーツの世界はエリート中のエリート、(1/20)^2 では追いつきません。
    ・・・
    Gf :エリート中のエリート中のエリート、(1/20)^3 くらいかな
    ・・・
    Ad :イメージ的には(1/20)^3で高校野球の甲子園レベル、ゴルフならばシングルくらいという所です。根拠は無いけど(1/20)^5でプロ候補?
    ・・・
    Gf :われわれ並アマゴルファーはどれ位の位置づけなんでしょうね。
    ・・・
    Ad :まあ、大したことはないでしょ。少しは運動できるということで(2/5)の上位40%でいいとこかな?
    ・・・
    Gf :並アマとプロレベルにはとんでもない落差がありそうですね。
    ・・・
    Ad :同感。
    ・・・
    Gf :プロの技術は並アマの憧れですが、並アマには到達できない領域なんですかね。
    ・・・
    Ad :われわれ並アマはトッププロのパーフォーマンスに憧れ、できればプロレベルに近づきたいと願いますね。
    ・・・
    Gf :はい。少しでも上の技術を目指して、それなりに努力します。
    ・・・
    Ad :並アマの気持ちとしては
    「99%の努力と1%の才能」という幻想を信じて頑張る。
    「子供の頃に始めていれば、今頃はプロになっていたかも・・・」と自分を慰める。
    などがありそうでしょ。
    ・・・
    Gf :はい、いかにもアリソウです。
    ・・・
    Ad :文脈が
    「99%の努力が開花するには1%の才能が必要である」
    「子供の頃に始めれば早期に(淘汰され)方向転換できた」
    を経由して
    「自分が納得できる努力をする」
    「自分の可能なパーフォーマンスを遂行する」
    に収束することも・・・
    ・・・
    Gf :はい。 いかにもアリソウで、並アマとして健全と思います。

    <Tea(1)-02:無心のスイングと煩悩のスイング>
    Ad :本日の銘は「無心のスイングと煩悩のスイング」です。
    早速ですが「無心のスイング」とは?
    ・・・
    Gf :言葉の意味からすると「雑念のないスイング」ということになるんですかね。
    ・・・
    Ad :われわれ並アマは「無心のスイング」に到達できるか?
    ・・・
    Gf :う~ん、到達したいはヤマヤマなれど、チョット難しいかも。
    ・・・
    Ad :完璧に習得することはできなくても、「短時間のニアミス」くらいはありますよ。
    ・・・
    Gf :そうでしょうかねぇ~~
    ・・・
    Ad :「無心のスイング」は「武芸でいう名人・達人の境地」に近いものであって、運動神経の分類からみると「錐体外路フィールド」に属します。
    ・・・
    Gf :はぁ~
    ・・・
    Ad :「無心のスイング」は並アマが常時、駆使する技術としてはハードルが高いか・・・という感じですかね。
    ・・・
    Gf :はぁ~
    ・・・
    Ad :スコアを考えない淡々としたラウンドでは「無心のスイング」近くをウロツイテ、結果的に良いスコアがでることがあります。
    ・・・
    Gf :はい。
    ・・・
    Ad :でも「こんなもんか・・・」くらいの感情しかおこらず、充実感や達成感に乏しいキライがありますね。
    ・・・
    Gf :並アマには「無心のスイング」はあまり面白くないのかも。
    ・・・
    Ad :・・・・・♯・・・・・♭・・・・・・
    ところで突然ですが、「人は感情に振り回される!」
    ・・・
    Gf :ホントに突然で・・・
    ・・・
    Ad :煩悩多き並アマゴルファーは
    「ライバルに一打、勝つぞ」と考えながら、上がり3ホールで「パー、ボギー、ボギーでも90が切れる」と計算しながら、ラウンドするのが自然だと思いませんか?
    ・・・
    Gf :「次回はうまくやろう」というオチが付くかもしれませんけど。
    ・・・
    Ad :煩悩多き並アマでも、上がり3ホールのプレッシャーに耐え、最終パットをシッカリ打てたラウンドはハッピーですよね。並アマには「無心のスイング」より「煩悩のスイング」が似合いそうでしょ。
    ・・・
    Gf :「無心のスイング」は憧憬の対象に留め置くべきかもしれません。
    ・・・
    Ad :実践ラウンドでは 「煩悩のスイング」を受け入れるとしますか・・・でも闇雲に受け入れてしまうと「ゴルフ」が悲惨になります。
    ・・・
    Gf :・・・???・・・
    ・・・
    Ad :「煩悩」をコントロールすることを考えましょう。
    ・・・
    Gf :はぁ~
    ・・・
    Ad :「煩悩」とは「あれこれグチャグチャと考え悩むこと」であり「複雑な思考・並列思考」と特徴づけられます。
    ・・・
    Gf :はぁ~
    ・・・
    Ad :「複雑な思考・並列思考」はもちろん、「無心でスイングしよう」と思うこと自体も大脳皮質で考えることである。
    ・・・
    Gf :そうですね。
    ・・・
    Ad :大脳皮質での思考作業は「錐体外路フィールドのスイング」を「錐体路フィールド」に引き戻し、筋肉群の収縮リズムと連続性を破壊・分断する危険がある。
    ・・・
    Gf :そうなりますか。
    ・・・
    Ad :この点を踏まえれば、「錐体路フィールドのスイング」の思考を筋肉群の収縮リズムと連続性を破壊・分断しない「短い単純な直列思考」で占有すれば・・・
    ・・・
    Gf :「煩悩のスイング」を「錐体外路フィールドのスイング」に近づけることができる訳ですね。
    ・・・
    Ad :はい。実戦ではスイング間で局面の戦術を考え、予定スイングを明確に立案し、スイング時には位識点シフトをペースメーカーにしたスイングプログラムをトレースすることになります。
    ・・・
    Gf :「煩悩のスイング」とは「スイング」間の煩悩であって「スイング」時には煩悩を断ち切って「スイング」に専心することが重要みたいですね。
    ・・・
    Ad :常識的な線に落ち着きました。


    <Tea(1)-03:錐体路と錐体外路>
    ・・・
    Ad :本日の銘は「錐体路と錐体外路」です。
    ・・・
    Gf :言葉に馴染みが薄いし、イメージが掴み難いですね。
    ・・・
    Ad :ヒトの運動神経は古典的には大脳皮質が支配する「錐体路系」と脳幹投射の「錐体外路系」に分かれます。
    ・・・
    Gf :「大脳(皮質)支配」は良いとして「脳幹投射」はなんですか~?
    ・・・
    Ad :「右前腕屈曲作業」をサンプルに「錐体路」と「錐体外路」の相違点を整理しましょう。
    ・・・
    Gf :はい。
    ・・・
    Ad :「右前腕屈曲現象」には意識的な屈曲と意識しない屈曲があります。
    ・・・
    Gf :・・・・・
    ・・・
    Ad :椅子に腰掛けた状態で右前腕を屈曲する場合、頭(脳)で「右前腕を屈曲しよう」と考え(脳から)神経を通じて対応筋肉群に「屈曲命令」が伝達されます。
    ・・・
    Gf :はい。
    ・・・
    Ad :この「右前腕屈曲現象」は大脳皮質が支配する錐体路系の作業に分類できます。
    ・・・
    Gf :はぁ~
    ・・・
    Ad :ドライバーで素振りをする場合、トップでもフィニッシュでも「右前腕屈曲現象」が出現しますが「右前腕を屈曲する意識」はありません。
    ・・・
    Gf :この場合の「右前腕屈曲現象」は大脳皮質が関与しない「脳幹投射」の錐体外路フィールドに属す訳ですね。
    ・・・
    Ad :はい。重要なことは同一の「右前腕屈曲現象」でも動作状況によって帰属が錐体路フィールドと錐体外路フィールド間で変化し得ることです。
    ・・・
    Gf :ふ~む
    ・・・
    Ad :この点を踏まえて並アマの「スイング構築」を考察してみましょう。前準備として「筋肉収縮のスピードとリズム」を整理しておきましょう。
    ・・・
    Gf :なんですか? それは。
    ・・・
    Ad :並アマの「スイング考察」のための基礎知識というか・・・理論武装というか・・・
    ・・・
    Gf :解説してください。
    ・・・
    Ad :「指の屈曲速度、前腕の屈曲速度、膝関節の屈曲速度は同じである」が重要な事実です。
    ・・・
    Gf :筋肉の収縮速度は筋肉の大小に拘らないと言うことですか?
    ・・・
    Ad :はい。正確には「筋肉束の最速収縮速度は筋肉量に影響されない」です。
    ・・・
    Gf :イメージ的には指の収縮速度はゆっくりなんですが・・・
    ・・・
    Ad :筋肉の収縮現象は筋の最小単位であるアクチンとミオシンと呼ばれるフィラメント構造が相互間に滑り込むことでおこります。その滑り込み現象に要する時間を(t) とした場合、(t)の値は生理的に決まっています。
    全ての筋肉束はフィラメント構造の集合ですから最速収縮速度は筋肉の大小に拘らず一定である・・・ということです。
    ・・・
    Gf :そう言われてみれば・・・そうかなぁ~
    ・・・
    Ad :ゴルフスイングを含めてヒトの身体運動のスピードやリズムは比較的、単純な(t)の関数で表せます。
    ・・・
    Gf :比較的、単純とは?
    ・・・
    Ad :(t) の整数倍、式で表せば{n(t)│n= 1,2,3,4~}となりますかね。
    ・・・
    Gf :関数式n(t)はスイング構築で、どう利用するのですか?
    ・・・
    Ad :その前にチョット寄り道・・・「韻律」って知ってます?
    ・・・
    Gf :またまた~、「突発性発単語症」が始まった。
    ・・・
    Ad :言語学における「韻律」とは、発話において現れる音声学的性質であり、具体的には抑揚、音調、強勢、リズムなどが含まれます。
    ・・・
    Gf :言語がリズムを持つということ?
    ・・・
    Ad :はい。ある1文節は「文節固有のリズム」を持っていますが、名詞などの単語にも語感からくる「固有のリズム」があると考えます。
    ・・・
    Gf :文節や単語がリズムをもつことがゴルフスイングにどう関連するのですか?
    ・・・
    Ad :スイングや身体運動のリズムを (t)の関数{n(t)│n= 1,2,3,4~}で表現する考え方を提示しましたよね。
    ・・・
    Gf :文節や単語のリズムと{n(t)│n= 1,2,3,4~}が関連する局面があるのですか?
    ・・・
    Ad :はい。われわれ煩悩多き並アマは{n(t)│n= 1,2,3,4~}に協調できるリズムをもつ文節・単語で「スイング時の思考」を構成しようという戦略です。
    ・・・
    Gf :話が「本日の銘柄」からずれちゃったかも・・・
    ・・・
    Ad :・・・♯・・・♭・・・・・

    <Tea(1)-04:運動リズムと言語リズム>
    ・・・
    Ad :前回の要点は
    「スイングリズムは{n(t)│n= 1,2,3,4~}で表現できる」
    「文節や単語は固有の言語リズムをもつ」・・・でした。
    ・・・
    Gf :はい。
    ・・・
    Ad :運動リズムと言語リズムの関係を「右前腕屈曲現象」で考察しましょう。
    ・・・
    Gf :お願いします。
    ・・・
    Ad :では問題・・・・「右前腕屈曲作業」に最適な「掛け声」はなに?
    ・・・
    Gf :・・・・???
    ・・・
    Ad :問題の形式を変えましょう。
    「曲げる」、「気合だ」、「ゆっくり」の3つの言葉のうちで「右前腕屈曲作業」に最適な「掛け声」はどれ?
    ・・・
    Gf :実際に試してみると
    「曲げる」・・・・屈曲作業の力は適正です。
    「気合だ」・・・・屈曲作業の力が強くなります。
    「ゆっくり」・・・・屈曲作業の力が弱くなります。
    ・・・
    Ad :「右前腕屈曲作業」の「掛け声」としては「曲げる」が適当のようです。
    「掛け声」は作業の質に影響しますが、「文節」は作業を破壊する危険性をもちます。
    ・・・
    Gf :どういう事ですか?
    ・・・
    Ad :例えば「ゆっくり曲げる」という文節は「右前腕屈曲作業」に同期しません。通常、「ゆっくり」が前振りになり「曲げる」が「右前腕屈曲」に同期します。
    ・・・
    Gf :「運動」に同期する言語リズムは「単語レベル」に限定されるということ?
    ・・・
    Ad :はい。「構文レベル」はもちろんですが「文節レベル」の言語リズムでも「運動行程」に同期しません。
    「ゆっくり曲げる」、「なにも考えない」、「きちんと振ろう」、「無心でスイング」、「バーディーとるぞ」等々、すべてアウトです。
    ・・・
    Gf :ふ~む
    ・・・
    Ad :ところで、スイングとスイングの間に「欲と下心と後悔」を織り交ぜた「煩悩のゴルフ」がわれわれ並アマのゴルフでしたね。
    ・・・
    Gf :えぇ~、不本意ながら。
    ・・・
    Ad :われわれ並アマの「煩悩のゴルフ」ではスイング時に「雑念」を払いのけるには相当の困難を伴うと思いませんか?
    ・・・
    Gf :油断するとスイング時の思考も「欲と下心と後悔」で満たされそうです。
    ・・・
    Ad :そこで、スイング時の思考を「スイングリズムを破壊しない単語列で占有する」という戦略をたてました。戦略構築のキーワードは「ゆっくりスイング」です。
    ・・・ 
    Gf :「ゆっくりスイング」とは・・・ごく普通ですね。
    ・・・
    Ad :普通の事に「真実」が隠れているかもしれません・・・・背景を読み込む必要がありますが・・・・
    ・・・
    Gf :「ゆっくりスイング」の背景?
    ・・・
    Ad :第7章(スイングテンポ)でも述べましたが、「ゆっくりしたスイング」は「作業行程が細分化されたスイング」です。
    ・・・
    Gf :はい。
    ・・・
    Ad :細分化された行程は一つ一つが独立した筋肉作業ですから、各行程の作業リズムを         {n(t)│n= 1,2,3,4~}で表現することが可能です。
    ・・・
    Gf :ということは細分化された作業自体は「ゆっくり」ではないということですね。ともすれば筋肉作業そのものが「ゆっくり」と錯覚しそうです。
    ・・・
    Ad :「ゆっくりスイング」の意味が明らかになってきました。
    作業行程が細分化されたゴルフスイングを観察すると「ゆっくりしたスイングに見える」と言う意味であり、いわばスイング評価の観点からの言葉である。
    ・・・
    Gf :傾斜平面や立面上のスイング画像と同じ性質ですね。
    ・・・
    Ad :あつかう画像が現象風景という点も共通しています。
    主体的なスイング作業の掛け声として「ゆっくりスイング」は不適当です。スイングに際しては「細分化された作業行程を正確にトレース」する意識がポイントです。
    ・・・
    Gf :では練習場などで聞く「ゆっくり振って!」に類する指導や掛け声は~
    ・・・
    Ad :「無意味」、場合によっては「有害」と考えます。「文節」や「言葉」は使用される状況に応じてニュアンスが変化しますから、「文節リズム」や「言葉リズム」も変化し得るものです。スイングリズムが言語リズムに振り回される危険性があります。
    名詞では「言葉リズム」が比較的、安定していますからスイング時の「思考」や「掛け声」には「直列した名詞群」が良いかもしれません。
    ・・・
    Gf :{n(t)│n= 1,2,3,4~}で表現されるスイングリズムに同期させることができますか?
    ・・・
    Ad :「位識点シフト(第6章8項)」の利用をお奨めします。
    ・・・
    Gf :理由は?
    ・・・
    Ad :「位識点」は骨の隆起部分ですから名詞です。「位識点シフト」は「直列した名詞群」の一種といえます。
    「位識点シフト」は体幹作業の一種と見做せます。体幹作業は筋肉収縮の結果ですから作業リズムは{n(t)│n= 1,2,3,4~}で表現されます。
    われわれ並アマのスイング時の思考を「スイングリズムを破壊しない単語列で占有する」ことが可能です。
    ・・・
    Gf :はぁ~ 上手く丸め込まれた様な・・・気がします。
    ・・・