2014年11月18日火曜日

初めの一歩(2)


  • File 119-7 <スイングレッスン>
    G:こんにちは、「ゴルフ君」です。今回のテーマは「スイングレッスン」です。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。・・・・・いよいよレッスン開始ですか?
    ・・・
    G:いえいえレッスンを開始するのではありません。
    ・・・
    19:でもテーマは「スイングレッスン」でしょ・・・
    ・・・
    G: Admin のオーダーは「スイングレッスン」を受ける際の基礎知識を整理することでした。
    ・・・
    19:・・・???・・・基礎知識といっても「ゴルフスクールの教科書」や「インストラクター」が系統的に教えてくれるんだから・・・それって必要?
    ・・・
    G: Admin は現在の「ゴルフスクール」や「インストラクター」のスイング指導の全てが適正とは考えていません。スイング構築中の生徒(一般の並アマ)には不適切な指導・考え方が相当数、放置されていると考えています。
    ・・・
    19:え~~~、もしそうなら困るじゃないですか。われわれ並アマとしてはどうすれば良い?
    ・・・
    G:望ましい行動パターンは確立されていて、みんな知ってると思いますよ。
    ・・・
    19:どういうことですか?
    ・・・
    G:「ゴルフスクール」を会社、「プロ・インストラクター」を開発・営業社員、「スイング技術の方法論」を商品、「並アマ生徒」を消費者にたとえるだけです。
    ・・・
    19:・・・もう少し説明してください。
    ・・・
    G:一般的な商品購入では商品の性能や使い勝手を吟味し、場合によっては会社の社会的位置づけや商品開発の背景を理解したうえで、商品利用のイメージを明確にしますね。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G: Admin は消費者(並アマ生徒)は利用目的(構築するスイングタイプ)を明確にし、商品(スイング技術の方法論)の性能表示を判断できる基礎知識をもつ賢い消費者になるべきと考えています。
    ・・・
    19:具体的なイメージがつかめません。
    ・・・
    G:それでは Admin が「並アマ生徒」にとって最悪と考えている「よく知られたドリル」を分析してみましょう。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G:「右腕スイング→左腕スイング→両腕スイング」のドリルは左右上腕の筋肉をバランスよく鍛え、ヘッドスピードをあげる・・・という能書きです。
    ・・・
    19:ふーん、そうなんですか?
    ・・・
    G:片腕スイング・両腕スイングを生理学的側面からみてみましょう。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G:クラブをスイングする場合、身体とクラブの運動バランスをとるために深部感覚神経系で姿勢調節反射回路が発動します。
    ・・・
    19:なにごともバランスは大切ですもんね。
    ・・・
    G:スイング練習では身体動作の学習が重要ですが、それとは別に安定した姿勢調節反射回路を確立する側面をもっています。
    ・・・
    19:スイングでふらついてはいけません。
    ・・・
    G:右腕スイング、左腕スイング、両腕スイングでは上肢筋肉の使用形態に類似点はありますが、(支点となる)関節などクラブ重心の支持様式は全く異なります。
    ・・・
    19:そういわれれば、そうかな~~
    ・・・
    G:全てをフルスイングするドリルは異なった3種類の姿勢調節反射回路を(ゴルファーに)要求すると・・・・・・思いませんか?
    ・・・
    19:・・・・・・・思います。
    ・・・
    G:商品開発を担当したのはプロ・コーチですので身体の使い方や姿勢調節反射回路が完成し、錐体外路フィールドでのスイングを確立した集団です。言い方をかえれば「スイングにホームポジション(HP)をもつグループ」といえます。片腕スイングを訓練として利用できる条件は上肢運動様式や姿勢調節反射をふくめた(HP)からの乖離距離を理解し、いつでも(HP)に帰還できる能力をもつことです。
    ・・・
    19:・・・そういう見方もあるんですね・・・
    ・・・
    G:片腕スイングは形態的に両腕スイングに類似しているぶん始末が悪く、自己の(HP)や姿勢調節反射回路が不安定な並アマには不適切なドリルです。
    ・・・
    19:・・・筋力アップと夢の飛距離は~~~~
    ・・・
    G:片腕スイングドリル以外の方法をお奨めします。片腕スイング以外にも並アマには不適切なドリルが散見されます。
    ・・・
    19:・・・どうして誰もいってくれないのかな~     JAROはなにやってんだ!
    ・・・
    G:JAROはゴルフレッスンフィールドに関与してないと思います。
    ・・・
    19:みんな、しらないのかな~~
    ・・・
    G:気づいてるヒトは大勢いますよ。 口にだす理由がないだけです。
    ・・・
    19:・・・・・・・・・
    ・・・
    G:・・・今回はこれでおしまい! 次回は「社会背景からみたスイングレッスン」を予定してます。

    File 119-8 <左の壁・右の軸>
    G :こんにちは、今回のテーマは「左の壁・右の軸」です。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。予告テーマと異なりますが・・・何かありました?
    ・・・
    G : Admin は「4軸構造の基盤」に関連する「壁・軸・座標の関係」を整理して「立ち位置」を明確にすることを選択しました。
    ・・・
    19:そうですか。なんか難しそうだな~~
    ・・・
    G :話が少しゴタゴタするかもしれませんが、しばらくの「ご辛抱」をお願いします。
    ・・・
    19:ふ~~~
    ・・・
    G :そもそも、壁とか軸の役目は何だと思いますか?
    ・・・
    19:「左の壁にぶつける」とか「右軸で回転する」とか言うから・・・「スイングを安定させる概念装置」の一種だと思います。
    ・・・
    G :具体的には、どう利用しますか?
    ・・・
    19:肘とかヘッド位置の姿勢制御の基準です。 Admin の考えは?
    ・・・
    G :関心点の位置を確定する座標の一種と考えています。
    ・・・
    19:壁も軸も同じ座標?
    ・・・
    G :壁は3次元座標、軸は極座標と考えています。
    ・・・
    19 :・・・・・・・・
    ・・・
    G :「左の壁にクラブをぶっつける作業」で考えてみましょう。当然、ヘッドが左壁を通過する位置を意識しますね。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G :一枚の垂直面は3次元座標を構成する3平面の一つとみなすことができます。便宜上、左の壁にY-Z 平面を対応させるとヘッドの通過点を(y, z) 点とする事が可能です。
    ・・・
    19:・・・・なんですか、訳わからん・・・それにY-Z 平面の原点は何処ですか?
    ・・・
    G :むむ、鋭い!・・・壁・平面(系)概念装置の最大の問題点が「原点設定」です。
    ・・・
    19:・・・・・・?
    ・・・
    G :突然、話がシフトして申し訳ないのですが、ここで「間合い」について触れておきます。
    ・・・
    19:・・ん、いかにも突然ですね・・・・・「間合い」は剣道などでいう・・・・
    ・・・
    G :剣道や格闘技でいう自分と相手との距離感の意味です。球技においても自分と対象との「間合い」は重要要素です。
    ・・・
    19:はい、はい、昔テニスを習った時の事なんですけど、苦手のバックハンドを克服できたのは自分とテニスボールとの距離感を掴んだときでした。
    ・・・
    G :ゴルフでは自分とボールとの「間合い」以外に肘、手首、クラブ重心、ヘッドなどとの「距離感」がスイングの質に影響すると考えています。
    ・・・
    19:なるほど、座標系としての性格をもつ壁・面を自分と関心点の「間合い」を計る概念装置として利用する・・・に繋がるのか
    ・・・
    G :御明察! 左の壁は移動するクラブヘッドなどの関心点と自分の距離感を確認する概念装置である。メデタシ、メデタシ・・・・・で済めばよいのですが、
    ・・・
    19:それでは済まないのですか?
    ・・・
    G :左の壁は正面の壁と平地面を伴って容易に3次元座標系に発展します。3次元座標の関連事項を検討しておく必要があります。
    ・・・
    19:はい、はい、お付き合いしますよ。それで・・・
    ・・・
    G :スイング時のクラブ重心軌跡は、本来は幾つかの曲線の繋がったものですが、一種の空間曲線を描きます。その空間曲線を3次元座標系で観察するわけ・・・
    ・・・
    19:はい、それで・・・
    ・・・
    G :ある適正条件のスイングでクラブ重心軌跡が斜傾平面上で平面曲線を描いたとき、この斜傾平面をスイングプレーンと呼ぶ!
    ・・・
    19:ちよっと、待って・・・スイングプレーンは定まった基準面ではないんですか?
    ・・・
    G : Admin はスイングプレーンを適正スイングの結果として出現する「面」と捉えています。利用法は「終了した1スイングを振り返り、そのスイングが適正であったか否かの判断基準」です。
    ・・・
    19:スイング作業そのものには役立たない・・・ということ?
    ・・・
    G :「イメージ上の役に立って欲しい感覚」は理解できますが、実際には大して役に立たないと考えています。
    ・・・
    19:理由は?
    ・・・
    G :スイングプレーンはゴルファーとクラブ重心の「間合い」を直接的に関連づける概念装置ではないからです。
    ・・・
    19:・・・・・
    ・・・
    G :3次元座標系ではプレーン上のクラブ重心位置は座標原点から算定されます。またゴルファーの位置も座標原点から算定されますからクラブ重心とゴルファーの「間合い」には座標原点が介在することになります。座標原点の明確な設置基準がないため原点位置が定まらず、結果としてゴルファーとクラブ重心の「間合い」が不安定になると考えています。
    ・・・
    19:原点を介在させない方法はないの?
    ・・・
    G :面・曲線を扱うことは座標上での検討が前提です。馴染みのある3次元座標系の利用が実際的であり、座標系の成立には原点設定が必須です。
    ・・・
    19:・・・・・・
    ・・・
    G :スイングプレーンについて補足します。空間曲線を扱う際の(数学分野の)基本的なテクニックに対象曲線を X-Y面、 Y-Z 面、Z-X 面に投射して曲線の性質を調べる方法がしられています。プレーン上のクラブ重心軌跡を3面に投射することで多面的にスイング軌道を分析する考え方が成立します。
    実際、この方法に関連したスイング理論も展開されているようです。投射面上のクラブ重心軌跡はスイング結果の詳細な評価を可能にしますが、プレーンをスイング作業に利用するための問題点(原点設定)を解決しないことが注意点です。
    ・・・
    19:・・・まだ続きます~?・・・
    ・・・
    G :もう少し我慢してください。
    「3次元座標内で補助概念装置として扱う「面」はスイング結果の評価には適しているが、実際のスイング作業には大して役立たない」が Admin の結論です。
    ・・・
    19:え~~じゃあ、左の壁はどうなるの?
    ・・・
    G :左の壁はスイングプレーンと性格を異にします。プレーンは(面上で)クラブ重心が平面曲線を描く領域ですが、左の壁はクラブ重心などの通過点の指標ですから複数の点で代用することが可能です。このことは軸の利用法と関連してきます。
    ・・・
    19:ふ~~頭の中、豆腐状態!
    ・・・
    G :お疲れのようです。話の続きは次回にしましょう。・・・ちょこっと予告です。Admin はスイング補助装置としての「面の弱点」を補うために「回転軸」が工夫されたと考えています。

    File 119-9<左の壁・右の軸(2)>
    G :こんにちは、今回のテーマは前回に引き続き「左の壁・右の軸」です。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。
    ・・・
    G :前回、「インパクト時の(クラブ重心など)関心点の位置指標として工夫された「左の壁」が3次元座標系を経由してスイングプレーンまで展開した」という考え方を提示しました。
    ・・・
    19:はい。「スイングプレーン」と「左の壁」では性格が異なるんでしたか?・・・
    ・・・
    G :3次元座標系をベースにした「スイングプレーン」はスイング結果の評価に適した概念であり、「左の壁」はゴルファーが主体的に関心点(クラブ重心など)の位置指標に利用できる概念装置であるとお話しました。
    ・・・
    19:でも、「左の壁」には弱点があるんでしたよね・・・
    ・・・
    G :はい。名称に弱点を持っています。
    ・・・
    19:・・・名称に・・・ですか?
    ・・・
    G :「壁」という言葉がもつ語感に問題があります。「壁」からどんなイメージをもちますか?
    ・・・
    19:どっしりとして動かない・・・ですか、
    ・・・
    G :「どっしり・不動」のイメージがスイング構成に悪影響を与えています。
    ・・・
    19:・・・・・・
    ・・・
    G :スイング構築途中の並アマがインパクトで「左の壁」を利用する場合を考えて見ましょう。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G :「左の壁」にクラブをぶつけようとして上手くいかない場合、身体を固めて肩から壁にぶるかるイメージが出てきそうでしょう?
    ・・・
    19:・・・・・あるかもしれません。
    ・・・
    G :この場合の上半身は固定され、身体は平行移動しますよね。
    ・・・
    19:・・・・はい。
    ・・・
    G :{上半身の「巧緻作業モード」破壊+左股関節は伸展して骨盤回転不良}状態が出現することになります。
    ・・・
    19:・・・そう、なるんです・・・・・か?
    ・・・
    G :スイングのもつ「動的な感覚」と壁の語感「どっしり・不動」が馴染まないと思いません?
    ・・・
    19:無理なこじ付けみたいですけど。
    ・・・
    G :では別の観点から・・・「左の壁」の位置に回転する「軸」を想定してみましょう。軸回転に連動して身体を回転するイメージがでてきませんか?
    ・・・
    19:身体の平行移動よりは回転するイメージですね。
    ・・・
    G :ご同慶の至り!
    ・・・
    19:でも壁と軸では異質ですね~~
    ・・・
    A : Admin も壁と軸とのギャップを埋める必要を感じました。
    「4軸構造」の軸は Major-Pole が足首の内踝(くるぶし)起点の、回転自由な補助軸が左右2本、Small-Pole が外踝起点の左右2本で計4本です。左足・内踝起点の Major-Pole-Left (MPL) で話を進めます。
    ・・・
    19:はい。
    ・・・
    G :話が「左の壁」に戻りますが、壁が立つ位置はどこですか?
    ・・・
    19:身体に近すぎず、遠すぎず・・・左足踵(かかと)付近ですかね。
    ・・・
    G :では左足の内踝を含む垂直面ということに・・・おまけしてください。それで壁面のどの位置を利用しますか?
    ・・・
    19:・・・ヘッドとかクラブ重心が通過する位置でしょ・・・
    ・・・
    G :その通り、必要なのは壁全面ではなくて壁面上の数点です。壁が内踝を含む垂直面とすれば内踝を原点とする極座標で表現できることを意味します。MPLは左踝起点の回転自由な補助軸ですから一種の極座標系とみなせます。「左の壁」を MPL に置き換えることが可能です。
    ・・・
    19:・・・ん~~~回転自由といっても MPL は垂直近くにイメージしたいですよね。ヘッドとかクラブ重心の壁通過位置から離れすぎませんか?
    ・・・
    G :その問題を解決する仕掛けが必要でした。
    ・・・
    19:どういう仕掛け?
    ・・・
    G :「1章:座標」で述べましたが、MPLを基準構造として圏を設定し、関心点群の位置関係を写像上で取り扱う概念上の仕掛けです。
    ・・・
    19:・・・・・なんか訳の分からんことを・・・・・いっとるな~
    ・・・
    G :・・・・・ここでのポイントは動的なスイング作業と感覚的に競合しにくい基準点の設定方法を回転軸が実現したことです。
    ・・・
    19:インパクトでは軸も固定されるんじゃないの?壁とかわらんかも・・・
    ・・・
    G :壁のイメージは「どっしり・不動」で変化しません。自由に回転する軸の静止が必要な場合は「0度回転する」と考えることで軸の性格を保つことが可能です。
    ・・・
    19:また、また、頭の中が・・・豆腐状態!
    ・・・
    G :Admin は壁・軸・座標に関連した考え方を整理しておくことが並アマにとっても効率的なスイング構築のポイントであると考えています。

    File 119-10<社会背景からみたスイングレッスン>
    G :こんにちは、今回のテーマは「社会背景からみたスイングレッスン」です。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。・・・今度はなにをタクラんどるんですか?
    ・・・
    G :「並アマ」が賢い消費者になるための「考え方」の整理です。
    ・・・
    19:・・・ちょっと話が戻るんですけど、「間合い」に関連して(ゴルファーの)身体の基準が気になって仕方ないんですが・・・
    ・・・
    G :別のコーナーでお話する予定ですが、結論的には「外後頭隆起」です。
    ・・・
    19:・・・・・分かりました。話を逸らしてすみません。今回は「ゴルフスクール」を会社、「スイングレッスン」を商品、「並アマ生徒」を消費者とみる考え方の続きでしたね。
    ・・・
    G :はい、スイングレッスンのフィールドを「マーケット」ととらえた現状分析です。
    ・・・
    19:お願いします。
    ・・・
    G :ゴルフは静止したボールを扱うため球技の中では特殊で、ごく普通の運動神経のアマチアでも楽しめます。「スイング技術の方法論」を商品とする「マーケット」が成立する理由です。
    ・・・
    19:「運動技術の方法論」がマーケットを形成するのはゴルフだけ?
    ・・・
    G :例えば「野球のマーケット」では一般人の多くは評論家ないし単なるファンとしてマーケットを形成しますが、実際に野球をプレーするのはプロとか甲子園を目指そうかという一種のエリート集団でしょ。
    ・・・
    19:そういえば、そうかも・・・
    ・・・
    G :ゴルフは一般人が比較的、取り組みやすい印象があって、「スイング技術」のマーケットには大勢のアマチアが参加していると思いませんか?
    ・・・
    19:そうかもしれませんね。 Admin は並アマに賢い消費者になることを薦めていますが、どういう理由で?
    ・・・
    G :現在の「マーケット」がキチンと整備されていないからです。
    ・・・
    19:・・・・・?
    ・・・
    G :商品としての「スイング技術の方法論」の品質を消費者庁は管理してませんし、「スイング技術の能書き」を JARO もチェックしていません。ある意味、やりたい放題・野放し状態といえるマーケットだからです。
    ・・・
    19:消費者庁も JARO もゴルフ以外の仕事があるだろうし、レッスンプロやインストラクターがキチンとやってるんでしょう。
    ・・・
    G :レッスンプロやインストラクターがどうこうではなく、「マーケット」が整備されるということは「独立した第3者機関に評価されるシステム」が必要であると言ってるんですが・・・
    ・・・
    19:・・・・・
    ・・・
    G :現状では消費者庁や JARO に期待するのは無理っぽいので、「並アマ」が「ゴルフスイング」の基本的な知識を身につけて「スイング技術」の質を評価できる「賢い消費者」になることが必要だと思います。「スイング技術」のマーケットから不適切な商品を駆逐することがマーケット全体の質を高め、生徒と先生、双方の幸せに繋がるのではないかと考えています。
    ・・・
    19:・・・結構、過激な発言してません?・・・
    ・・・
    G : Admin が「ゴルフのマーケット」から独立した第3者だから言えるのかもしれません。
    ・・・
    19:・・・・・大丈夫ですか?
    ・・・
    G : Admin は元気をもらえる魔法のサイトを知っています。
    ・・・
    19:・・ん・・・・・?
    ・・・
    G :「間違いだらけの宇宙論」・・・・・

初めの一歩



  • <手指の神経支配>
    G:はじめまして「ゴルフ君」です。Admin(管理人)の意識深層にいましたが、今回呼び出されて解説を担当することになりました。お相手を19 番さんにお願いしています。19 番さんのRoot は「コメント」のレギュラー119 番さんです。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。
    ・・・
    G:早速ですが、Admin がRoot さんに「手指の神経支配」に関してどんな話をしていたか、ご存知ですか?
    ・・・
    19:なんでも指の屈伸運動の訓練をすると、薬指(4指)が一番、鈍いんだけれど、どうしてか知ってる?・・・の類だったような
    ・・・
    G:Admin は薬指(4指)の運動訓練をRoot さんに薦めたとき、もっともらしく「手指の末梢神経支配は2,3指が正中神経、5指が尺骨神経支配だけれど、薬指(4指)は特別で中指側が正中神経、小指側は尺骨神経の2重支配になってるんだ。それで薬指は鈍感で他の指より動きにくいんだね。それを理解して神経を鋭敏に研ぎ澄ますべきです。」みたいな話だったと思います。
    ・・・
    19:薬指(4指)が鈍感だから鍛えるということ?
    ・・・
    G:Admin は当時、薬指を弱点だと考えていたようです。
    ・・・
    19:今は違うんですか?
    ・・・
    G:Root さんが「指の神経・・・」とコメントしたとき、何か思いついたようです。最近「スイングは rhythm, mode, chord 」と言ってますよ。
    ・・・
    19:リズム、メロディー、ハーモニィ-ににてますね。
    ・・・
    G:ずっと日本舞踊だったんですが、今度はmode, chord で jazz  かよ・・・という感じです。
    ・・・
    19:Root はAdmin さんのことをとんでもない「きまぐれ」といってます。1~2週まえの理論がひっくり返るのは当たり前、へたすりゃ3日前に言ったことをすっかり忘れて別理論のご高説を聞かされる・・・振り回されてかなわん・・・と文句をいうと、
    ・・・
    G:得意の呪文の登場ですね。
    ・・・
    G&19:・・・・・Gives up the commitment we can change at any time.
    ・・・・・
    G:話を本論にもどしましょう。「ゴルフ君の登場理由」と「指の神経支配とmode」について解説します。rhythm & chord についてはAdmin が別に解説する予定です。
    ・・・
    19:お願いします。
    ・・・
    G:Admin は「ゴルフ君」を上半身と下半身の回転モデルと考えています。今、装着しているスプリングでは「ゴルフ君」の姿勢は安定するのですが、Admin はもう少し柔らかいスプリングに換えて「この位の柔軟性が条件か・・・」と一人で納得してました。
    「ゴルフ君」の下半身を右回転し連続して左回転したときの上半身の運動状態に興味があったみたいで
    {下半身の右回転に遅れて上半身が右回転}→
    {下半身が左回転+上半身は右回転}→
    {上半身の左回転}
    の経過が認識できるスプリングの柔らかさがテーマのようでした。
    ・・・
    19:「ゴルフ君」の動きをスイングに対応させるわけですね。・・・スプリングの硬さとスイングの運動様式に関連があるのですか?
    ・・・
    G:Admin は下部胸椎群がスプリングに相当すると考えています。スイング時、上半身の回転と下半身の回転がズレルための必要条件を「下部胸椎群の柔らかさ」といってます。
    ・・・
    19:上部胸椎群と腰椎群の役割は?
    ・・・
    G:上部胸椎群は上半身作業を支える脊柱部分、腰椎群は骨盤回転運動を含めた下半身作業を支える脊柱部分。
    ・・・
    19:スプリングに相当する下部胸椎群の硬さというか柔軟性というか・・・何か規定する因子がある?
    ・・・
    G:Admin は{内肘、前腕、手指}の作業モードという概念を明確に意識しました。
    ヒトは上肢でいろんな作業をしますが「粗大筋力作業」と「巧緻(運動)作業」の2種類に大別できます。それぞれに対応して{内肘、前腕、手指}の機能状態を「粗大筋力モード」と「巧緻作業モード」にわけ、{内肘、前腕、手指}運動を「モードで制御する」ことを思いついたわけ・・・
    ・・・
    19:もう少し具体的にお願いします。
    ・・・
    G:Admin がめざしているシステムスイングの上肢作業から「粗大筋力モード」に関連する上肢運動を排除するためです。
    ・・・
    19:何故、排除するのですか?
    ・・・
    G:重量のある荷物を運ぶなどの「粗大筋力モード」時の下部脊柱骨群は作業荷重に対応するべく「カチッとした固定状態」に移行します。ゴルフスイングでは上半身と下半身が同時に回転することを意味します。「ゴルフ君」の連結スプリングが硬すぎる状態に相当し、上下板の柔らかな連動が期待できません。
    ・・・
    19:どんな上肢作業が「粗大筋力モード」に関連しますか?
    ・・・
    G:意図的な肘関節の屈曲・伸展運動、手首関節の固定(コックも含めて)など概して意識的な作業は危険だそうです。結果的にそうなる「受動姿勢」が「巧緻作業モード」キープのポイントといってます。
    ・・・
    19:スイング、たとえばテイクバックを「巧緻作業モード」で構成する方法は?
    ・・・
    G:これまでは外後頭隆起、隆椎、右肩甲骨棘三角など体幹にちかい特異点群の「位識点シフト」、右補助軸を利用した右内肘(右上腕骨内顆)の姿勢制御を通じて行っていました。
    ・・・
    19:手指の基準はないのですか?・・・・・もしかしたら薬指が関係するのか!
    ・・・
    G:御明察! 「巧緻作業モード」での(トップ位置などの)クラブ支持に薬指が利用できると考えたのですよ。
    ・・・
    19:な~るほど
    ・・・
    G:実際に脊柱を意識しながら指を屈曲してみると2,3,5指では下部胸椎近傍が緊張しますが、4指でははっきりしません。Admin は手指把持機能の弱点と考えていた薬指の隠された役割を理解したと興奮してました。もう少し詰める作業が必要でしょうけど・・・
    結論としては「薬指をクラブ保持の主体にすれば、巧緻作業モードを保つことが可能です。」・・・かな
    ・・・
    19:・・・・・考えてみます。有難うございました。

    File 119-5<作業モードからみた上半身運動>
    G:こんにちは「ゴルフ君」です。Admin に「作業モードからみた上半身運動」の解説をオーダーされました。今回も19番さんにお相手をお願いしています。
    ・・・
    19:・・・よろしくお願いします。
    ・・・
    G:前回は{内肘・前腕・手}を中心とした上半身の機能状態に「粗大筋力モード」と「巧緻作業モード」という概念を導入し、{内肘・前腕・手}運動を「モードで管理する」というお話をしました。今回は「作業モード」関連の補足です。
    ・・・
    19:・・・「初めの一歩」はAdmin さんと Root(119番)のダイアローグを通じた一種の回顧録としてスタートしたので・・・・・このテーマは「初めの一歩」の性格を変えませんか?
    ・・・
    G: はい。Admin は「初めの一歩」の方針を変更しました。
    ・・・
    19: どういう理由で?
    ・・・
    G: Root さんがキープしている key-words は「4軸構造の基本骨格」が固まる以前のものであり、ディスカッションできるテーマは残り少ないかも・・・と考えています。
    ・・・
    19:・・・・・・・・・
    ・・・
    G: Admin が{ゴルフスイング+ゴルフ環境}を リサーチフィールドの一種と考えているのはご存知ですよね。
    ・・・
    19:ええ、トップページに「夏休みの自由研究」云々の記載もありますし、
    ・・・
    G: Admin のリサーチ法は
    ・気になる点、引っかかる点を「疑問文の形式」に確定する
    ・「疑問文」に対応する key-word を設定する
    ・key-word に関連した仮説をたてる
    ・仮説の真偽を検証する
    の4ステップで構成されています。
    ・・・
    19:ふ~~ん
    ・・・
    G: Admin のスイング構造への初期アプローチは「スイングプレーンの設定基準」、「プレーン上のクラブ重心運動の認識法」、「対応する上肢運動の制御法」などの検討からスタートしました。
    ・・・
    19:へぇ~~
    ・・・
    G: Admin がスイング調整での「モグラたたき」ゲームで悪戦苦闘しながらも「ダメ仮説の駄目をつめる作業」を頑張っていた状況は
    ・「右補助軸」を自由に回転させる発想
    ・「位識点・位識点シフト」の概念設定
    を契機として変化しました。「4軸構造の基本骨格」に沿った検討へと方針が定まったのです。
    ・・・
    19:はぁ~~
    ・・・
    G: Root さんがキープしている key-word は「駄目を詰めた仮説関連の key-word 」の可能性が高いかと・・・
    ・・・
    19:ひぇ~~(汗)
    ・・・
    G:でも Root さんのコメントのおかげで「作業モード」の概念が成立しました。
    ところで Admin は「錐体外路&錐体路フィールド」からみたヒトの運動の仕分けを:近所の散歩
    で解説していますね。
    ・・・
    19:(今度は)ほぉ~~~!
    ・・・
    G: Admin は「作業モード」と「錐体外路&錐体路フィールド」の概念を「ゴルフ分野」の性格を分析するスケールに利用できると考えています。
    ・・・
    19:またまた訳のわからん事を・・・得意の「きまぐれ? or 妄想?」
    ・・・
    G:そこそこ、真面目・・・・「ゴルフ君」と19 番の対話形式で「ゴルフ分野」の考察を「初めの一歩」上で展開しようとしているのです。
    ・・・
    19:なんとなく分かったような、上手に騙されているような・・・何故、「ゴルフ君」にオーダーするのですか?
    ・・・
    G: Admin は自分の「結論を述べた後に事実を畳み掛ける傾向」のつよい文章が不評であることを理解し、その対処法を探っていました。
    ・・・
    19:「ゴルフ君」と19番の対話形式がその答えという訳ですか・・・・・ところで「作業モードからみた上半身運動」の解説はどうなりました?
    ・・・
    G:おっと、いけない。結論的には「少し深部感覚の訓練をして下部胸椎の状態を確認しながら、作業内容の性格を考察すると粗大筋力モードの関連作業は理解できる。巧緻作業モード関連の理解は段階的な訓練が必要である。」ですか・・・ちょっと期待はずれ?
    ・・・
    19:振り回されるのには慣れています・・・知らない?
    ・・・
    G: Admin に成り代りまして(誌面上ではありますが)お詫びいたします、とともに今後のご協力をお願いいたします。
    ・・・
    19:・・・考えてみます。有難うございました。

    File 119-6 <バットの重さ>
    G:こんにちは、「ゴルフ君」です。今回のテーマは「バットの重さ」です。
    ・・・
    19:よろしくお願いします。テーマは野球のバットですか?
    ・・・
    G:ええ野球のバットです。
    ・・・
    19:野球のバットとゴルフとどう関係するのですか? バット型素振り用クラブで筋力アップとか・・・
    ・・・
    G:「バットの重さ」は象徴的な表現ですが・・・筋力アップの方法論ではありません。
    ・・・
    19: Root  がよく Admin さんは解説ぬきで「単語」を発して意味不明のことをノタマウと言ってましたが・・・「ゴルフ君」も同類?
    ・・・
    G:・・・すみません。野球とゴルフの特質を分析しておこうという企画です。
    ・・・
    19:そうですか・・・次はなに?
    ・・・
    G:野球のバットは900g、ボールは150g、ゴルフのドライバーは300g、ボールは50gです。この重量差の背景というか意味合いについての考察です。
    ・・・
    19:単に使用道具の重さが違うというだけではないの?
    ・・・
    G:野球もゴルフもヒトが道具を使って球をうちますね
    ・・・
    19:はい
    ・・・
    G:Admin は「道具を使って球をうつ」という単純なゲームから派生したゴルフと野球の特徴を考察・比較した結果、スイングとバッティングでは根本的に作業構造が異なると考えています。
    ・・・
    19:・・・・・・
    ・・・
    G:ゴルフの基本は「50gのボールを目的地に正確に運ぶ」であり、野球の基本は「90度の許容範囲で150gのボールを遠くに飛ばす」である。
    ・・・
    19:うん
    ・・・
    G:システムスイング作業は主として「巧緻作業モード」依存であるが、バッティング作業には「粗大筋力モード」依存部が必要である。
    ・・・
    19:う~ん、論理的ギャップは・・・ないかぁ~~
    ・・・
    G:「巧緻作業モード」依存のシステムスイングは左右の2回転軸を利用できるが、「粗大筋力モード」依存部のバッティングは主として右回転軸利用になる。
    ・・・
    19:う~~ん
    ・・・
    G:1ランド36回の「巧緻作業モード」依存のスイングを反復可能なクラブ重量が300gに収束し、1打席(通常)10回以下のフルバッティングを許容するバット重量が900gに収束した。
    ・・・
    19:う~~~ん
    ・・・
    G:900gのバットでは「巧緻作業モード」依存のスイング作業は困難であるが、300gのクラブで「粗大筋力モード」依存のフルバッティングは可能である。
    ・・・
    19:うん、なんとなくわかります・・・・フルバッティング系統のスイングが注目点ということ?
    ・・・
    G:はい、フルバッティング系統のスイング(?)が「ハードヒット」に分類されていると考えています。
    ・・・
    19:何か問題があるのですか?
    ・・・
    G:ゴルフスイングのフィールドでスイングタイプの特質が明確に区分されていないことが問題です。スイング構築では目標スイングのタイプを明確に意識する必要があります。
    ・・・
    19:どうして?
    ・・・
    G:「粗大筋力モード」系のドリルを頑張りながら「巧緻作業モード」系のシステムスイングを目標にするという構図が成立するからです。クリアー不能の「モグラたたき」ゲームに向き合うことを意味します。
    ・・・
    19:・・・・・・
    ・・・
    G:「野球という球技」が小学校から大学、一般社会まで広く浸透していることに関連するかもしれません。
    ・・・
    19:「野球」が日本の国民的スポーツであることに異論はありませんけど・・・
    ・・・
    G: Admin は子供時代から程度の差はあれ「野球」に接してきたヒトの社会集団には画像をはじめ多様な「バッティング情報」が蓄積され、その結果、とくにスポーツ志向のヒトには「バッティング技術」が潜在していると考えています。
    ・・・
    19:スイング構築時、「バッティング技術」を利用する傾向があるということ・・・?
    ・・・
    G:はい、システムスイングを目標にする場合の基本的な注意点と考えています。
    ・・・
    19: Root はAdmin さんを変り者だといってますが・・・・・分かる気がします。
    ・・・
    G:結論は、「巧緻作業モード」関連動作と「粗大筋力モード」関連動作を明確に区分することが重要である・・・です。
    ・・・
    19:・・・考えてみます。有難うございました。