- <Gar(1)-01:イデアル>
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Ad:「イデアル」は特別なゴルフの才能はなく運動神経も体力も普通の大人が「最小限の勘」と「力勝負なし」でボールを目標地点に正確に運ぶことができる「クラブの物理的特性とヒトの解剖・生理に適合した概念上のスイング」です。
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Gf:はい。
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Ad:「イデアル」を意識したスイングプログラムは
「問題;並アマが利用できる“スイング基礎理論”の体系化」に対する解答です。
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Gf:はい。
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Ad:{錐体外路・錐体路}問題をクリアーするためスイング構築の各発展段階をリアルタイムで「曖昧さを排除した言語」に記録する必要がありました。
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Gf:・・・・漠然と「脇を締める」ではなく「内肘(上腕骨内顆)位置を制御する具体的な指標の文章化」が必要であった訳ですね。
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Ad:具体的な位置表示には基準点が必要です。脊柱骨群の解剖学的構造と視覚・平衡感覚の生理学的特性から、身体の基準点として外後頭隆起が適当でした。
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Gf:・・・・個別座標系の原点ですね。
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Ad:ゴルファーとクラブとの位置関係(間合い)も具体的な言語にする必要がありました。外後頭隆起、クラブ重心軌跡、スイングプレーンの相互関係が検討されました。
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Gf:スイングプレーンはクラブヘッドの軌跡とされていますが、力学的な必然性からクラブ重心運動で近似した訳ですね。
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Ad:傾斜平面、立面に関わらず平面上での物体運動の検討は3次元座標を利用することになります。3次元座標系の原点を設定すれば、プレーン上のクラブ重心の運動軌跡は(x,y,z) の関数として表現できます。
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Gf:3次元座標系での外後頭隆起の座標が決まり、原点を介してクラブ重心との位置関係が確定するわけですね。
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Ad:アドレスの静止状態であれば、視覚・平衡感覚の基準面である頭部垂直面を(3次元座標系の)YZ 面と平行に設定して位置関係が確定しますが・・・
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Gf:テイクバック以降の運動状態では不可ということですか?
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Ad:身体作業が脊柱を介して頭部姿勢に影響を与えるため、現実的には頭部垂直面をYZ 面と平行に維持することは不可能です。
ゴルファーからみて3次元座標系全体がスイングプレーンを伴って経時的に変位すること、クラブ重心運動をプレーン上に意識するには連続した座標変換が必要であることを意味します。
並アマがスイング時にスイングプレーンをクラブ重心認識の指標に利用することは無理と判断しました。
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Gf:運動状態でも関心点の位置を具体的に確定できる概念装置が必要になったのですね。
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Ad:両足の内踝を起点とする補助軸を自由に回転させ一種の極座標系を構築し、極座標系内で関心点の位置を規定することを試みました。
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Gf:・・・・・
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Ad:内踝起点の補助軸を極座標の一種と考えると、軸回転を可能にするだけでなく複数の補助軸を利用できます。
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Gf:・・・・・
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Ad:{テイクバック~トップ}では右内踝起点の補助軸(MPR)を2本利用しました。
外後頭隆起と(MPR-1)の2重構造で体幹姿勢を確定し、右内肘の位置指標に(MPR-2)を利用することで右内踝を介した外後頭隆起と右内肘の位置関係の演算が成立しました。
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Gf:・・・・・
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Ad:{ダウンスイング~インパクト}では左内踝起点の補助軸(MPL)を2本利用しました。
外後頭隆起と(MPL-1)の2重構造でインパクト前後の体幹姿勢を確定し、左内肘、クラブシャフトの近位振動節の位置指標に(MPL-2)を利用しました。
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Gf:複数の補助軸に極座標の性質を与えることでスイング過程における内肘、近位振動節などの関心点群と外後頭隆起の位置関係を算定することが可能になったということですね。
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Ad:3本目の補助軸(MPL-3)を想定すればボール位置を極座標系で扱えますから、第1章3項で述べた圏の概念を利用して
圏域;{外後頭隆起⇔左内踝∥左内肘、近位振動節、ボール}
を設定すると→インパクトの構成要素の重要部分を左内踝が原点の極座標系で扱うことが可能になりました。
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Gf:・・・・・
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Ad:「イデアル」の思考過程の概略です。
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Gf:かなり複雑で難解ですね・・・・ところで「イデアル」って言葉の出典は何?
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Ad:秘密ですが、語感、イメージとも適当と考えています。
それと・・・心象プレート上での{1相→2相→3相}プログラムのトレーストレーニングに際しては「魔法の呪文」が有用かもしれません。
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Gf:例の呪文ですね。
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Ad:” Gives up the commitment we can change at any time.”
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<Gar(1)-02:小話>
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Ad:ここらで、ちょいと風情を変えて、「三題噺」でもどうですか?
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Gf:何を企んどるんですか?
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Ad:別に~ 単なる気分転換ですよ。
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Gf:本当ですか~怪しい!
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Ad:「三題噺」は3話、用意いたしました。
一話:{カーナビ、ジェットコースター、ガラス}
二話:{釣竿、クラブ、ハンマー}
三話:{舵、クラブ、オール}
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Gf:絶対、何か企んどる・・・・・
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Ad:それでは一話、{カーナビ、ジェットコースター、ガラス}から、
カーナビはGPS衛星情報を左右アンテナで受信処理して画面表示された地図上に自車位置をポイントします。
通常、自車前方が画面上で自車位置は表示地図の下辺中央にポイントされます。
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Gf:はい。
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Ad:道案内機能を利用して目的地へ運転すると、進行方向に応じて表示地図の方位が調節されますね。
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Gf:はい。
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Ad:もし表示地図の方位が出発時点のままだとすれば、運転がとんでもなく煩わしいと思いませんか?
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Gf:・・・・・アドレスで想定したスイングプレーンがスイング動作時に利用できないことの比喩ですか?
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Ad:はい、視覚情報・平衡感覚情報処理の基準構造である頭部垂直面からみるとアドレスで想定したスイングプレーンはスイング動作時に利用できないと思います。
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Gf:・・・・♯・・・♭・・・
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Ad:ジェットコースターはスタート地点から最初の山頂まではゆっくり進みます。
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Gf:はい。
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Ad:ドキドキしながらも周囲の景色全体が見えてる積もりになってますが、加速度がついて谷を降りるに際しては・・・
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Gf:・・・周囲の景色が飛んで、中心視野で捉えられる前方の小範囲しか見えなくなる。
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Ad:つまり大脳で視覚情報を集積して周囲風景を構築する余裕がないんですな。
頭部垂直面が必然的に変位するスイング作業の全経過でも視覚を利用して方向確認する余裕が大脳にあるかは甚だ疑問ってこと。
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Gf:・・・・・ガラスの解説をお願いします。
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Ad:「ガラスは気の遠くなる時間をかければ方円の器に従うかもしれない」
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Gf:なんですか、それは???
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Ad:ガラス状態は「液体状態を凍結したような状態」とか「液体の粘度が極端に高くなった状態」と説明されますが、日常的には固体として扱われますよね。
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Gf: えぇ・・・・・話が分かりにくいんですが、クラブの使用方法の比喩ですか?
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Ad:はい。第二話、{釣竿、クラブ、ハンマー}の前振りです・・・・・チョコット「すべり」ましたかね?
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Gf:「三題噺」としては体裁が整ってないと思います。
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Ad:すみません。思いつきに拘ってしまいました。
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<Gar(1)-03:小話の尻尾>
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Ad:「三題噺」の慣れない分野で「すべった感」満載でした。
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Gf:気を取り直して、次いきましょう・・・♪
ところで、第一話の「まとめ」を打っといたほうが「モヤモヤ感」を残さずに済みませんか~
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Ad:・・・・「まとめ」です。
①平衡感覚情報・視覚情報処理の基準構造は頭部垂直面である
②頭部垂直面の姿勢は平衡感覚センサーである(左右の)三半規管の姿勢を反映する
③視覚での対象認識が可能な中心視野は頭部垂直面をはさんで両側に分布する
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Gf:平衡感覚、視覚ともに頭部垂直面姿勢に関係するということですね。
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Ad:平衡感覚、視覚はともにスイング時の姿勢調節反射回路に影響しますが、より重要なのはどちら?
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Gf:う~ん、欲も下心もない幼児番組の体操を見たとき
「目を閉じて~~、目を開けて!」では幼児たちは多少ふらついても全員が立ってましたが、 「ぐーるぐる回って、おっとっと!」ではキャッキャいいながら大勢が倒れてましたから・・・・
より重要なのは「平衡感覚」だと思います。
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Ad:正解!
三半規管は重力センサーですから「身体の連続回転運動」で(三半規管の)重力方向の判定が狂った場合の姿勢調節反射に与える影響は甚大です。
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Gf:・・・ゴルフスイングでも視覚よりは平衡感覚を重視するということですね。
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Ad:はい。平衡感覚、視覚がともに関係する頭部垂直面姿勢を制御する場合、「平衡感覚の安定」を重視します。
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Gf:なるほど。
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Ad:ところで運動時に手足でとるバランス動作は姿勢調節反射の発現であり、大脳で意識しない錐体外路フィールドの身体動作です。
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Gf:はい。
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Ad:姿勢調節反射は「ある運動と重力が複合して身体に与える影響を三半規管で判断し、身体バランスをとる目的で(左右対称である)四肢の姿勢・状態に左右差を実現するメカニズム」と言い換えることができます。
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Gf:・・・???・・・
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Ad:この系に必要な要素は頭部垂直面と重力方向ですから「個別座標」そのものなんですな。
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Gf:なんとなく、雰囲気は分かります・・・
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Ad:スイング1相{ホーム・テイクバック・トップ}での姿勢調節反射の構造を考えて見ましょう。
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Gf:はい。
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Ad:下半身運動は{腰椎群+仙腸関節}で駆動する右股関節位置固定型骨盤右回転でした。
「イデアル」での上半身運動の必要条件は
①下部胸椎群の柔軟性と上半身の「巧緻作業モード」を維持すること
②「注視行動」を組み込まないこと
③上半身の「巧緻作業モード」を破壊する意識的な筋肉収縮運動をくみこまないこと
です。
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Gf:そうなんだ。
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Ad:下部胸椎群~上部胸椎群は腰椎群の右回転に連動して下方から上方へ右回転し、脊柱のトップに乗っている頭部垂直面も連動して右回転します。
適正な姿勢調節反射の必要条件は頭部垂直面を垂直に保つことですから顔面の向きや頭部の位置固定にこだわる必要はありません。
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Gf:テイクバック行程ではゴルファーの個別座標がアドレス時の座標から変位するということですね。若干「無理なこじ付け感」がありますが、カーナビの話と関連するんだ。
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Ad:はぁ~ 「すべった感」も健在ですが・・・
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Gf:・・・・♪
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Ad:・・・・次いきましょう。
スイング行程では視覚に頼りすぎてはいけません。ある対象物の「注視行動」は(対象を)中心視野に捉える方向での頭部姿勢調節反射を伴います。
「平衡感覚」の頭部姿勢調節は重力方向を織り込んだ反射ですが、「注視行動」の頭部姿勢調節反射は重力方向と基本的に無関係です。
「平衡感覚」&「注視行動」間での「二律背反」が必発します。勇気を持って「平衡感覚」を優先させる必要があるでしょうね。
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Gf:・・・「不安感、満載」かも・・・
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Ad:上半身の「巧緻作業モード」については過去記事(Supl.初めの一歩-1)を参照してください。
下部胸椎群の柔軟性、肩甲棘突起関連3筋肉群、上腕骨内顆(内肘)などが関連項目です。
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Gf:ちょっと素っ気無いですね~
・・・「ガラス状態」が残ってますが~どうする?
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Ad:「すべった感」満載でおとどけする「三題噺」の飾りです。
「水は方円の器に従う」
「水飴は時間をかけて方円の器に従う」
「ガラスは気の遠くなる時間をかければ方円の器に従うかもしれない」
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Gf:無理なこじ付けが続きそうですね。 やっぱり「すべる」かも・・・
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Ad:ガラスは液体の特殊な状態で日常では固体として扱われます。クラブはハンマー的に使用される場合がありますが、「イデアル」では釣竿の使用法に準じて取り扱います。
の比喩ですが・・・・・・やっぱり「すべり」ましたか?
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Gf:はい。済んだことは受け入れて次のショットに向き合いましょう。
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Ad:次回の「形態と機能」でリカバリーショットを目指します。
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<Gar(1)-04:形態と機能>
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Ad:「形態は機能に従う」という言葉があります。
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Gf:建築分野からでてきたコンセプト(!)ですね。
「ものの形は機能によって決まってくる」という意味でした。
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Ad:はい。
展開すると「ものの機能を理解するために形態を読み込む」という文脈がでてきます。
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Gf:クラブ機能を形態から検討しようということですね。
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Ad:はい。対比グループは「三題噺」の残りです。
①{オール、クラブ、舵}
②{つり竿、クラブ、スレッジハンマー}
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Gf:すべった「三題噺」はここの前振りであったのだ・・・・
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Ad:{オール、クラブ、舵}の考察経過は第7章(インパクトは写像)に述べてありますから・・・直ちに結論。
オール;作業棒のタワミを利用して大きな推進力をだす。
舵;作業棒のネジリを利用して水流を制御する。
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Gf:クラブは{オール、舵}の中間の形態をしていて、機能的にはシャフトのタワミとシナリを利用して飛球エネルギー量のアップと飛球線の制御を両立できる・・・ということでした。
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Ad:またクラブ重心はシャフトやヘッドから離れた空間に位置しています。このことがクラブ運動の物理的解析を複雑にしているのですが、(クラブ重心位置も含め)「クラブ形態のもつ意味合い」を理解することが必要でしょうね。
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Gf:はい。
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Ad:{つり竿、クラブ、スレッジハンマー}についても・・・直ちに結論。
つり竿;{竿尻~竿節}を能動的に制御して{竿節~竿先}のシナリを受動的に利用する。
スレッジハンマー;ハンマーヘッドと重心位置が近いのでハンマー全体を能動的に振る。
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Gf:スイングにハンマーを振る作業構造を流用することが可能であるが・・・
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Ad:「イデアル」では、つり竿・作業構造に準じて{グリップ~近位振動節}を姿勢制御してシャフトのシナリを受動的に利用することを目指す・・・です。
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Gf:クラブ形態を読み込むと(シャフトの)タワミ形成にシャフトからはなれた空間にあるクラブ重心が果たす役割も明らかになりますか?
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Ad:はい。ダウンスイングでシャフトを「ネジリ・タワマセル」作業が理解できると思います。
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2015年1月14日水曜日
garden-1
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